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アイミ・アカリ・レオナ・ミキは備品!(1)

 この日研究所でガイノイドスーツを着せられ備品扱いになったのは、四人の女性だった。四人はテレビ局のイメージキャラクターガイノイドであったが、ソフトウェアの開発が遅れていたので、人間を直接ソフトウェアにしてしまった。要は駆動装置と演算装置を兼ねて人体を機械の身体の中枢部にしたのだ。


 予定では、ガイノイドダンサーはアイミ、ガイノイドMCがアカリ、ガイノイドリポーターはミキ、ガイノイドアシスタントがレオナだった。当然のことだが、「中の人」は存在しない事になっていた。


 そのため、ガイノイドスーツを着せられたレオナ以外の三人は、表向きは海外に研修旅行に向かったとされていた。つまり日本にはいないことにされていた。


 高沢美樹の肉体を閉じ込めたガイノイドリポーター・ミキは白っぽい機体にピンク色がアクセントのラインがはいった可愛らしい顔になっていた。また中継が出来るように衛星送受信装置が内蔵され、各種映像機器も搭載されていた。そして過酷な自然環境に耐えられるように丈夫に作られていた。


 ミキは生身と機械の部分が上手く融合しているかを確認するため、研究所内の運動場を走っていた。その時、ミキは不思議な感覚に襲われていた。いままでの自分は基本になったソフトウェアに過ぎず、現在の自分は生まれたばかりの存在のように思えたのだ。

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