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ガイノイドリポーター・パワーオン(3)

 アカリの想いは他の二体も一緒だった。本当に騙されたとしか思っていなかった。テレビ番組に抜擢されるとは聞いていたのに、こんな身体になるとは聞いていなかったからだ。特にアイミは何か勘違いしていたのかもしれないけど、メジャーアイドルになるつもりだったのに、改造人間にされたと泣き出していた。


 この時、ミキは不思議な感覚になっていた。この姿でさっき誕生したばかりのように感じたのだ。さっきまでの高沢美樹は基本人格ソフトウェアーに存在するだけで、そのような人間など初めから存在しなかったのではないかと。そう、機械の身体が現実に存在しているのだと。


 この時、呼吸もしていないし心臓の鼓動も感じない。また身体の芯も機械が入り込んでいるし、筋肉組織も骨格もガイノイドを形作る素材にされていた。そう、美樹の身体を素材に誕生したのがミキだった。三体とも人体を使ったガイノイドだった。素体になった三人はガイノイドとして生まれ変わったのだ。


 その時、サクラがレオナを連れて三体の目の前に現われた。サクラは最初に見たのとは違い、綺麗に化粧してフォーマルでシックなスーツ姿だった。

 それに対し、レオナは三体と同じガイノイドでよく似たデザインであったが、シルバーが基調の外観だった。


 「心配しなくてもいいわよ。わたしもあなた達と同じ姿をほんの一週間前までしていたのだから。私が着用していたサイバロイドのスーツは、いま横にいるレオナが着ているから」

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