ガイノイドリポーター・パワーオン(2)
ミキと同じように改造されたのが、アイミとアカリの二体がいた。彼女らが「人間」だった時の姿をミキは見ていたが何故か思い出せなかった。
しかし現在は体型の違いこそあれ三体のガイノイドリポーターはほぼ同じレイアウトだった。異なっているのはカラーリングと、それぞれの機体の性能差であった。そんな仕様になったのは、担う用途が違っていたからだ。
ミキは白っぽい機体で、突撃リポートを出来る仕様でピンク色がアクセントのラインとして入れられている可愛らしい外観だった。そうしたのもインタビュー相手に親しみを感じてもらおうとしていた。
アイミはマニアックなネットアイドルとして活動していて、ダンスや歌唱が上手なのでパフォーマー仕様となっていて、他の二体よりも運動性能が抜群だった。外観は黄色が基調の外観だった。
アカリは三体の中でもスタイル抜群で、リーダー格とされており、三体が行動するときには管制の中心になるように統括システムが搭載されていた、また外観は青色が基調だった。
三体とも同時にパワーオンされたが、三体とも自分の姿に驚いていた。特にアカリが驚いていた。
「あたしはねえ、新しいユニットのリーダーに抜擢するといわれたのに、サイボーグに改造するなんて聞いていなかったわよ! こんな機械にされるなんてあんまりだよ!」




