備品扱いなんていや!
「あのー、そこのレオナは私の妹じゃないですよー そこんところの事情はややこしいので後で説明します。でも体つきは私と一緒ですよ」サクラの声が聞こえてきたが、姉妹でないのに体つきが一緒? ますます意味が判らんようになってしまった。それよりも私の身体が機械にされる方が問題だわ!
「えーとねえ、あなた達三人ねえ、えーと清島愛実さんと、灘崎朱莉さんと、高沢美樹さんだわねえ。今回は私の研究成果が実用に耐えれるかの被験者になってもらい、感謝するわ。これからあなたたちサイバロイドの一部になってもらいますわ。そうそう機械の身体になるのですから、これからは最先端技術研究所の備品として扱いますわ。わたしも先日まで備品でしたけど、わたしがあなた達をレオナと同じように管理しますわ」
その説明にわたしは腰を抜かした。人間ではなく改造人間にされるのはわかったけど、備品あつかいという意味は一体何よ! それって人権侵害じゃないの? そんな思いをヨソにサクラは話を続けた。
「備品になったらしっかりとメンテナンスをしますわ。まあ経験からいわせてもらうと、備品扱いされるのも結構いいですよ。スタッフが何もかもしてくれますから。そうそう恋はしないでくださいね。備品なんですからお人形さんみたいなものですから。持ち帰りされたら面倒ですから」
一体、何をいっているのか理解に苦しむところだけど、どうも備品扱いとは人形並みの存在になるということらしかった。そんな扱いいや!




