表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

森の仲間たち

森の仲間 きつね坊ときつつき少年

作者: くものみね

ごゆっくりお読みください。

たまに無性にむしゃくしゃして、さえずるだけじゃ足りなくて、喚いて飛び散らしたいような気分になるときがある。

そんな気分、みんなもなるのかな。



そんなとき、ぼくの隣にはなんでかいつも坊がいる。

ぼくが無意識に坊のところへ行くのか、坊が何かを察知して寄って来てくれるのかは分からないけど、隣には坊がいる。隣にいて、好きなことを言って、好きなことをしてる。

今日の空はどんな色だとか、昨日の夜空はどんなだったとか好き勝手に話して、何処かへ行こうと誘ってくる。

それは近くの野原だったり、山を2つ越えた先の林だったりするんだけど、困ったことに、坊はぼくが行くと言うまで誘うのをやめない。

あまりにしつこく誘うもんだから、いつも最後には根負けして坊と出かける羽目になる。


坊の強情さに負けた時は〟このやろー!坊め覚えてろ!〝ってなるんだけど、一緒に目当ての場所まで向かってると、そんなのどうでもよくなっちゃうんだよね。

だって、ね。ぼくは怒ってるのに坊ってば阿保面して呑気に笑ってるんだもん。それ見てたら怒るのなんてアホらしくなってくるよ。

きつね坊様様。

あー、ぼくって自分が思うより単純かも。




ぼくの隣には坊がいる。

みんなの隣には誰が居るかな。

みんなの心には誰が居るかな。


まぁ、居ないんだったらぼくが割って入らないこともないんだけど。

なんてね、生意気もこの辺にしとくよ。ふくろう兄さんに怒られちゃう。



むしゃくしゃを食べてくれるキツネ、案外、みんなの隣にもいるかもよ。



今日は、そんな話でおしまい。

次会う時は、色っぽいうさぎ姐さんを紹介してあげる。ちょっと変わってるから、みんなびっくりするかも。


じゃあ、また聞きにきてよ。待ってる。









お読みいただきましてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ