13000から14000ぐらい、大量の迷惑メールを削除した後に ~スカートをたくし上げてハーパンを見せる制服女子が好きな人限定~
13000や14000という数字が、すごく嫌いです。
ロシアを支持する人間達が、ウクライナが虐殺したとする民間人の“嘘の”人数だからです。
敵味方の兵士も含んで民間人にするのは、ロシアの汚い手口の一つに過ぎません。
あなたはパソコンのメールソフトに連日届く迷惑メールにうんざりしていた。
毎日、数十件。
お支払情報がどーのこーのという嘘のお知らせで不安を煽り、個人情報や支払情報を盗み取ろうと汚いサイトへと誘導する、迷惑メール。
あなたは迷惑メールを確認次第、全削除する。
この苦行が毎日続く。
メールアドレスを変更すれば、一時的には迷惑メールが途切れるかもしれない。だが、またいつか、何かをきっかけとして、迷惑メールが来ることになるだろう。これは恐ろしいことだ。
地道な作業が大変面倒くさい。
あなたはとにかく、嫌がらせとしか言えない迷惑メールを消し続けるしかないのだ。
「ん?」
ある日、いつものように迷惑メールを削除し終えると、『13000から14000ぐらいの迷惑メールが削除されました!』と、妙なメッセージが表示された。
「んん?」
あなたは何も操作をしていないのに、強制的にウィンドウが開いた。
動画が始まった。
美少女ゲーム調の絵柄で、制服姿の女子が映る。ただし、ウィンドウが横長のため、頭と膝下は画面内に収まり切らず、映っていない。
制服のブレザーは紺色、太めのリボンは青の濃淡チェック柄、長めのスカートはグレーと白のチェック柄だった。首の左右から背中へと垂れている、三つ編みの黒髪が確認出来た。
そんな彼女の体や髪は、ゆらゆらと揺れ動いている。大きくは見えない胸部は揺れていない。
「13000から14000ぐらいの迷惑メールの削除、お疲れ様でーす! ご褒美に、見せてあげちゃいます!」
女性声優が演じる女子のような声が、スピーカーから発せられた。
画面内の女子の細かい揺れが止まる。その代わり、細い両手が動き始める。
彼女の両手はスカートの裾をつまんだ。
スカートがどんどん持ち上げられ、左右に白いライン入った、紺色ハーフパンツが現れる。
画面外のあなたへと、大胆に見せつけられる。
この紺色ハーフパンツのたくし上げは、数秒間は映っていた。
その後、画面は真っ白になる。
「ハーパンお楽しみ頂けましたかぁ~? また、13000から14000ぐらいの迷惑メールを削除したら、次のハーパンでお会いしましょうね! さようなら!」
声が流れ終えると、自動的にウィンドウは閉じられた。
それからは、特に不思議なことは起きなかった。
ただ、気持ちに変化が起きた。
あなたは迷惑メールを消す作業に希望を抱くようになっていた。
(終わり)
こうなったら良いなを書きました。迷惑メールを消し続ける労力が対価になってほしいですよね。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。