異世界…?
作戦はまとまった。
その部屋までの道は全て敵を片付けてあるので、そのまま進めるそう。その部屋で例の宝箱を開け、地下へ足を進める。そして…まぁ、ここからは実際にやる方が説明が早い。
3日後。それが作戦決行の日。なのだが。
「装備は?」
「武器は?」
等と聞かれてから、焦りだした。
んなもん知らねぇ……
しょうがねぇな。言うしかねぇか。
「すまん。一緒に買いにいってくれないか?こういうのよく分からないんだ。」
「え…?」
「は…?」
2人が同時に声を出す。
ヤバイな。マズった。
「あ~えと、遠い村にもともと住んでて、こういうところ慣れてないから…」
こんな言い訳でも大丈夫か…?
すると2人は「なるほど」と理解してくれたようだ。
「そういうことなら、今からでも。」
とグランデ。
「なら、さっそく行こう。」
歩いていくと、中心部らしきところに出た。
屋台のように、物が沢山ならんでいる。そして、その中特に目立つ「防具店」に入っていった。
そこには赤と黒の見るからにヤバそうな物や、
ドス黒いオーラを纏ったものがあった。が、そんなもの見なかったことにして、自分の装備を探す。その中で一つ、良さげなものが。鎧と言う感じではなく、ローブに似たようなものだ。そして、記事の内側が黄色く、外側が黒い。肩の部分に1つづつ、色は同じく黄色い宝石のようなものが。
「これ…いいな。」
「あぁ、これね?」
「いいんじゃないか?」
なら…
「これ、買います。」
「それじゃ、俺たちは先に店を出とく。」
「わかった。」
そう言えば、値段…
確認すると「12万円」と。
12万か……
「12万!?」
前の給料で足りるか……?
急いで財布を確認する。
……一応あるな。
「じゃあ、これで。」
と金を渡す。すると店員が「はい。」と言ったかと思えば沈黙した。何だ。どうした急に。
ん?あれ?待てよ。
一つ疑問が生まれた。
何故日本の紙幣が使える?
不思議に思い店員さんの顔をみた時、口が開き、驚きが隠せていないようだった。
そした最初に放った一言。
「これ…1200年前の紙幣なんですが…?」
は?
異世界転生…?だよな…?