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異世界だから。異世界なのだから。
正直、こんなこと聞くのは普通ではないが、こんなことを話されてしまったら。
「それで、君はどうしたいわけで……?」
そう聞いてしまう。
「分からない…」
と、再び泣き出してしまった。謝ろう。
「ごめ…」
謝罪の言葉を吐く。そこに割り込み、少女が一つ。
「でも、助けたい!!!」
あぁ…。そうだよな。
「じゃあ、行こう。」
と、ここで、男から。
「…すまない。感情の整理をしていた。俺も行かせてもらえないだろうか。」
「あぁ、勿論。君達の仲間だろ?」
「……だな。」
面倒事に首を突っ込んだかもしれない。それでも、これはきっと、この人生において必要なことになるだろう。
後に仲間になるかもしれない存在。
「君達の名前は?」
聞かせてくれ。名前を。
「アルマ・グランデ」
「アースド・タイニー」
そういう感じの名前なのか。俺は。
「天内駆流」
異世界の生活は、戦いは。ここから始まるのかも知れない。なら俺は、天内駆流として、この世界を生き抜こう。
「それじゃあ、作戦会議の時間だ!!!」