知りたいことは大体ウィンドウに載っている
んだ……?このスキル。
お?まだなんか表示があるな。別のスキルもあるのだろう。良かった。
……んだ?これ。スキルか?
「尚、このスキルを入手したものは、別のスキルを覚えることができない。」
……は?
「ふざっけんなお前!!!!!やんのか?????あ"?????」
「しかも他にスキルねぇのかよ……」
この時俺は気づかなかった、さらにその下にある表示。
「派生スキルに限り、覚えることが可能。」
と言う文字。
それに気づくのは、そう遠くない未来だった。
芝生に寝転び、文句をブツブツ言い続ける。
「なんでこんなスキルが……」
「もっとマシなスキルはなかったのか……?」
「転生と言えばもっとチートなものが良かった……」
チート……チートねぇ……
……
このスキルはチートではないのだろうか……
ただ死亡フラグで爆発するだけ……
……
「爆発」か……
……?
「爆発」?
使い方によってはチートになるのだろうか?
もしなるのだとしたら……
少しの希望を夢見ながら、急いでウィンドウのスキル表示を開き、スキル詳細をタップする。なにか情報はないかと考えたのだ。すると、
「同じ死亡フラグは1日三度まで」
「爆発範囲はその使用者の感情に左右する」
「その時あり得ない状況の死亡フラグは発動しない。(例 まだ仲間が一人もいない時に、「俺を置いて先に行け」と言った場合など。)」
スキルを使うにあたって重要な情報が結構な量書き込まれていたが、俺が一番気になったのは、これだ。
「世界が敵になった時、本当の力を現す」
と言うものだ。まぁ、今考えても仕方ない。1度別のものを探そう。
そうしてまぁ、色々調べる内に、一つの表示を見つけた。そこには、「死亡フラグで爆発する」と言うスキルは、「火」に分類されていると書いてあった。
よくゲームなどでみる、相性が左右するものだろうか。とにかく、これは覚えておいた方がいいだろうな。詳しくはどこかでまた聞くことになるだろうが。
にしても、火か。意外と使えそうだな。ただ、「爆発範囲は感情に左右する」とあるから、1度この状況が落ち着いた時に死亡フラグをたててみるのがいいだろうな。
さてと、まずはこの山からでないとな。
風が吹き、「はやく行け」とでも言っているようだった。
「こんな山、こっちから出てやるっての。」
さぁ、楽しい冒険ライフの始ま……り……
「あ」
「ドゴォォォォォォン!!!!!」
爆発音が鳴り響く。
………
これは、相当キツい世界なのではないだろうか?