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死亡フラグは基本残酷に死ぬ

「死亡フラグ」 それには、数多くの種類が存在している。 「結婚」「自己犠牲」など、様々ある中、共通する部分として、「大抵悪い方向に行く」と言うものがある。そして、死亡フラグを立てたやつは、大抵死ぬのだ。これは、死亡フラグを立てて異世界生活をする、一人の人間の物語。

俺の名前は、雨内駆流(あまうち かける)。仕事に就かない、一人の人間だ。

最近新作のゲームが販売し、ネットのレビューもとても良いそうなので、買いに行くことにした。

勿論金は親のヤツだ。

いつも、アルカナ電気と言うところに買いに行くのだが、主な理由は、俺が店員さんを好きだからだ。

この電気屋はいつも人があまり居ないため、その店員さんとは良く話す。

そんなことを考えながらも、新作ゲームを手に取り、レジへと向かう。

そしていつものように会計を済ませ、少し話して店を後にする。こんなことを何度かしていく内に、決めたことがある。仕事に就こう。ここままじゃあの子に振り向いてもらえない。

そして俺は


「仕事に就いたら、俺はあの子に告白するんだ。」


そう小さく呟き、1歩、2歩と歩んでいく。

そうなると、やることが多くなるな。どれから手をつけるか……

なんて下を見ながら考える。そう。下を見ながら。


「危ない!!!!!」


その声に気づいたときには、もう遅かった。

上から突如、工事中の鉄骨が降り、確認するため上を見たとき、その俺との間は、50cmほどで、考える暇もなく、「グチャ」っと気持ちの悪い耳を塞ぎたくなる音を立てて、俺の意識が消されていく。


あの子の名前…知りたかったな。


そんな言葉を思い浮かべ、ゆっくりと目を閉じていく。結果思いは伝わらぬまま、俺は息を引き取った。


はずだった……

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