第一話 素晴らしき世界
カクヨムでも投稿しています。
今回、小説家になろうでの初投稿になります。
今後ともよろしくお願いします。
それでは、冒険をお楽しみください。
ふぁ〜、今日はいい天気だなぁ。今日、10月8日。秋といえば。
今日は待ちに待った高校最後の一大イベント、修学旅行。
そんな、テンプレな行事に浮かれてる俺、神崎優太。
陰キャだが、クラスのみんなとは何かと仲が良い。
めっちゃ、楽しみぃ。なぜかと言うと、学年一、いや、学校一の
クールで、可憐な美少女、天宮涼華さんが偶然にも同じ班だからだ。
いやぁ〜。マジで運がいいわ。
恋なんて人生にないと思っていたから、マジで嬉しいわぁ。
「おはようございます。神崎さん」
「お、おはようございます」
(うわぁ〜、今日もかわいい。ギャップ萌えって感じ。)
「今日はこの岐阜県私立青藍高校の最後の行事ですからね。
楽しみましょう」
「おぅ〜。行くぞ、京都‼」
(この人は、加瀬和真。
イケメンで、明るくて、クラス内のムードメーカだ。)
「いいね!色んなとこ、行こう!」
(この子は、今村未央だ。こちらも美少女。
幼く見えて、優しくて、明るい。とても顔が広い子だ。)
「あっ、バス来たよ」
「おい、神崎ぃ、一緒に乗ろうぜ〜」
「いいよ。一緒に乗ろう」
「はぁい、みんないるかなぁ。それでは、みんなで楽しい、楽しい、
修学旅行にしましょう」
(この人は、うちの担任の山崎裕翔先生だ。
体育の先生で、生徒に対しての情熱は人一倍。)
「みんなぁ〜、修学旅行、楽しみかぁ〜」
「はぁーーーい」
(ははっ、それにしても加瀬くんは元気だなぁ)
「ほら、神崎も」
「た、楽しみでーす」
(おい、覚えてろ、加瀬。女子からの視線が痛い)
「じゃあ、HRで決めた席順に座ってくれ」
みんなが席に座り、予定通りの6:00にバスは、京都へ向けて出発した。
「おい、神崎。海が見えるぞ。めっちゃ、広くない?」
「うぉー、めっちゃ広いし、思ったより青いなぁ」
「未央と涼華も、ほら、広くねぇ?」
「うぁぁ、スゴ〜イ。思ったより広いね〜。ね、涼華!」
「うん、結構、広いね。しかも、めっちゃ、青い」
(涼華さんの反応がかわいすぎる)
―30分後―
すぅ、すぅ。
うぁ、涼華さんが寝てる。寝顔、かわいい。
っていうか、みんなうるさいのに、よく寝れるな。
―3時間後―
「おーい、みんな起きろぉ。もうそろそろ、京都駅につくぞぉ」
「いやぁ、カラオケ大会楽しかったなぁ」
「いや、お前、歌下手すぎww」
「お前だって変わんないだろ」
ざわざわ、ざわざわ。
みんなでバスの中で、カラオケ大会とか言ってはしゃいだなぁ。
無論、楽しかったが。それから、みんな疲れちゃって、爆睡して……
結構みんなも楽しみにしてたんだなぁ。
プシュー。
「よしついたぞぉ。みんな荷物まとめて、降りろぉ」
よいしょ。これから、涼華さんと二泊三日かぁ。
いやぁ、ニヤケが止まんないぜ。
「とりあえず、今日は、まずホテルに、荷物をおいて、
各班で、昼食を取ってきなさい」
「それでは、解散‼」
―10分後―
キレイなビジネスホテルだったなぁ。部屋もキレイだし。
荷物もおいたし、昼食食べに行くかぁ。
「おお、神崎。何食べたい?」
「京都だし……、中華とか?」
「おい、それ京都関係ないって」
「だめだな、神崎は。未央と涼華はなんかある?」
「ええ、う〜ん。」
「私ね、調べてきたんだよ。"鰻のきんし丼"とかってどう?」
「うなぎかぁ。いいね。俺が調べてきたのは、"牛カツ"かな。」
「ああ、牛カツね。美味しそうだな」
「未央と涼華さんはどう?」
「私、賛成‼」
「私も、いいと思いますっ」
(おお、食い気味。よっぽど、食べたいんだろうなぁ)
「よーし、決まれば出発だぁ‼ で、神崎、牛カツ屋はどこだ。」
「おい、調べたんじゃないのかよ。」
「俺は、食べ物だけ調べたの!」
「いや、場所も調べろよ。はぁあ、えっと、"串かつ京料理 楽珍 祇園店"
とかどうかな」
「おお、いいじゃん。そこ行こうぜ」
「お腹すいた〜。早く行こうよ。ね、涼華」
「はいっ」
(いや、涼華さん、めっちゃお腹すいてる〜)
「よしじゃあ、行こうか」
「つうか、何で行くの?」
「バスでいいんじゃね」
「OK」
バス停、バス停っと、あ、あった。
このバスでいいのかな。
「ちょうど来たわ」
「早く、早く」
「わかったって、落ち着け、加瀬」
ふぅ、間に合った。
ガタガタ、ゴン。ん?何だぁ。なんかすっげぇ。音しなかった?
「ねぇ、加瀬。今、すごい音しなかった?」
「えっ、なんか。音したかぁ?」
「音したよ。ねぇ、涼華」
「うん」
「ほらぁ、加瀬の耳がおかしんだよ」
「いや、そんなことないって」
そんな、和気あいあいとした雰囲気の中……
「おい‼静かにしろ‼まず、スマホと携帯電話を出せ‼
余計な真似をすると、この引き金が引かれるからな」
えっ、おいおい。やばいって。
こんな、ご時世的にバスジャックはないだろう。
「えっ…」
そりゃあ、絶句するよ。
「おい、運転手。出発しろ‼」
「はいっ」
「ふん。おい、警察か?俺は今、このバスを乗っ取った。
京都駅前に1億円用意しろ。今日の正午までに準備しとけ」
なんて、印象深い修学旅行なんだ。そんな、ボケしてる場合じゃない。
なんとかして、伝えなければ。
そういえば……
さっき犯人にスマホ、涼華さん出してなかったよな?
チラチラ、いやぁ、涼華さん、迷ってる〜。
(す、涼華さん。それで、先生に連絡して、それか、他のみんなに)
こくこく。お、うなずいた。伝わったわ。
トントン、トントン。
「おい、そこ。何こそこそしている。」
やばっ!
「逃げて、涼華さん!」
「ちっ、クソが。」
バン バン
乾いた銃声が、爽やかな秋空に響き渡った。
10月8日 午前11時 27分 32秒
えっ、俺死ぬの?ふいに俺は思った『なんて素晴らしい世界なんだ……』
そんな俺は、意識がだんだんと薄れていく中で、ある声を聞いた。
「革命を起こせ悪魔」
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少し訂正しました。
描写とこんなご時世にバスジャック?
って思うかも知れませんが、ご了承ください。
ごめんなさい。
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