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1話

 俺はタマキ、この世界に転生者として来て5年が経った。

この世界はRPGに似た世界の様で色々な職業があった。

俺は手当たり次第に職に就き、それを極めていった。


 「おめでとうございます!これで聖職者の最終職も全てレベル上限まで上がりましたね!」

この人は職業案内所の所長、アビゲイル。

「ボーナスとして今の職業からお一つ、スキルを選んで習得出来ますよ!どれを選びますか?」

各職業はジョブレベル、スキルレベルを上限まで上げるとその職業のスキルを1つ自分のスキルにする事が出来る。

つまり他の職業に就いてもそのスキルを使用する事が出来る。

「じゃあ…これで…」

俺は今の職業の最後のスキルを選択した。

「はい、確認しました!これでこのスキルはタマキさんのものです!」

この時をもって俺は全ての職業を極め、全ての職業のスキルを習得した。

(ここまでくるのに5年も費やした…何回レベル1を繰り返した事か…)

俺は感涙のあまり拳を握り締めて天を仰いだ。

「私は所長になって500年にはなりますが全ての職業を上限まで極めて、しかもそれを100回繰り返した方は初めて見ました!」

アビゲイルは耳をピコピコ動かし、笑顔でこちらを見ている。

「ありがとうございます…!」

俺はそう言って立ち去ろうとしたそのとき

「待ってください、マキさん!」

アビゲイルに呼び止められた。

(何か記念品でも貰えるのか…?)

俺はなんとなく期待を胸にアビゲイルの元に戻った。

「何かありましたか?」

と俺はアビゲイルに問いかけた。


 「はい、タマキさんは職に就いて5年が経過しましたよね?」

アビゲイルはそう言うと机の下からゴソゴソと書類を取り出した。

「職業に就いてから5年が経過しますと、スキルの利用料が発生しますのでそれについての案内です。」

「利用料…?」

「はい、それに更新料などもありますがそれはその時が来たら説明しますね!」

「えっと…利用料って言うのは…」

「はい、下位職のスキルは1つにつき1.000G、中位職は10.000G、上位職は100.000G、最終職は1.000.000Gかかります。」

アビゲイルは淡々と話していく。

「タマキさんは下位の職業を15種類、そして10種類全てのスキルを習得していますので150.000G、中位の職業を10種類、そして8種類全てのスキルを習得していますので800.000G…」

「ちょちょ、ちょっと待ってください!」

「はい、なんでしょうか?」

「それって合計いくらかかるんでしょうか…?」

俺は恐る恐るアビゲイルに質問した。

「はい、1年毎に39.950.000Gになります。」

「そして半年に一度、これ前述した更新料50.000G頂きます。」

俺は言葉を失った。

(俺が5年間で貯めたお金が70.000.000Gだから…)

「2年しか持たない…?」


「ちなみに…それを払わないとどうなるんですか…?」

「はい、スキルを使用出来なくなる他酷い場合重い刑罰を受ける事になります。」

アビゲイルは相変わらずニコニコとしている。

「と、とりあえずお金下ろしてきます…」

俺はそう言って職業案内所を後にした。

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