#008 大家さんから初めての依頼が来ました
「依頼……ですか」
「そうじゃ、様々な依頼をこなす、それだけじゃ」
「しかしどうやってとる?」
「そこはわしがとる、こなすだけでよい。休暇も与えるが、基本的にあると思ったほうが良いのう」
「なるほど……わかった」
「よし、交渉成立じゃ。明日からやってもらうから今日はゆっくりと休むがよいのう」
そういった大家は別れを告げた。
「――ふぅ、今日はいろいろあったな。休みたいところだが、少し整理するか」
「そうですね、僕も協力します」
*
タケルとポポはこれまでの状況を整理した。
まず、ここは地球ではないどこかということ。空を見上げたところ惑星がいくつか見えていたため、おそらくそうだとタケルは推測した。ポポは記憶喪失のため、故郷がどこかわからない。ただ、隕石のようなものと光に包まれた感じは同じである。つまり、タケルとポポは同じように転移した可能性があるということ。
また、タケルは生きているかどうかについても整理した。しかし手がかりが少なく、生きてる心地がしてるかと言われればそうと感じるし、かといって死んでるといえばそうとも言える感じだと。容姿は地球にいた時と同じなため、生きている可能性が高いとタケルは予測した。
とにかく、やるべきことは大家さんからの依頼をこなしつつ故郷に帰る手立てを探るという憶測に頼るしかないと踏まえ、やるしかないとタケルとポポは決断した。
*
翌日
「おはよう。今日から頑張るのじゃのう」
「どんな内容なんですか」
「まぁ、簡単なものじゃ。そこの町のパン屋の手伝いをしてほしいとのこと。はいごーごー」
と急かす大家に流された二人。そのままパン屋へと向かった。
「あっ、タケルさん。道、わかります?」
「大家が、急かしたついでに紙切れを渡された。これに道のりがかいてあった。ついでに仕事内容は商品の並べ替えと素材の運搬らしい」
「謎に用意周到ですね……」
*
「パン屋さんについたみたいですね」
「ポポ、あまり無茶するなよ」
「大丈夫です。手足ぐらいならほんの少し出せるので!」
とポポは丸い物体をうならせ、四方に少しだけとがらせた。
「おぉ……スライムとは違ったものなのか?」
「わからないです……本能でそれができるかなと思ったので……」
「性能的には憶えてるらしいな……」
と談義をしているとパン屋のドアが開き、髭の大男が姿を現した。
「おーい、君たちが大家に言われたものかい?そこで話し合ってないで手伝ってくれ」
「あ、はい。タケルです」「ポポです」
「よろしく、ノストだ。よろしく」
(よろしく二回言った……)