#045 まずはルビーから行きますか
ついに始まった大宝石の旅。いつも間にか自動操縦に改造されていた船で順調に最初の目的地の島へと向かう一行。
メンバーはタケル、ポポ、カナ、リンゴ、そしてアクアンと執事の6名。天候は良好。イルカが飛び泳ぐ海を眺めつつ航海していた。
「まずはルビーか。その前に宝石の場所とか大精霊のことを知っておきたいが……」
「私がご説明いたしましょう。大宝石は基本島の地下にあります。そして大精霊はそれを供給源として暮らしております。ルビーはフレアという大精霊で熱を操るとされております。因みにこの島の宝石は熱を用いて温泉に活用されていることで有名です」
「熱……ということは暑いのでしょうね……薄着でよかったと思うわ」
「ほっほ。実はもっと熱い島がありますが……おや島が見えてきましたね。流石リンゴ様のエンジンは進みが速い」
「あれでも待ってください、あのドクロの船……海賊がもうついてるっぽいです!」
ポポが見つけた船はすでに到着しており、錨がすでに下ろされていた。タケル達も船を泊め、探索へと向かった。なお、執事は待機することになった。
「私はここで船の整備をしておきます。どうかお気を付けを」
*
大きな洞窟の入り口。暖かい熱気が肌をまとい、汗が流れる。想像よりかは暑くはなかった。
「ジリジリというよりはポカポカ……なのか。海賊がすでに地下にいるかもしれない。気を付けて進むぞ」
リンゴのランプを頼りに洞窟の奥へと進むタケル達。しばらく進むと赤いトカゲが目立つようになってきた。
「これは……サラマンダーなのか?敵意はなさそうだが」
「そうね。この子達は温厚だから刺激しない限り心配はない――」
とアクアンが言ったその時。タケルは違和感に気づいた。
ポポがいない。
「ポポ?どこ行った?」
ここですーーー!出してくださいー!!!とポポの叫び声が聞こえた。タケルはその方向に振り向くとなんとサラマンダーがポポを口に含んでいた。
「ちょ!?いつの間に!でも刺激を与えると駄目だったんよな……!」
「食べ物と勘違いしたかもね……刺激を与えると炎を吐くから気を付けて、ゆっくり温度を下げて眠らせないと口をあけてくれないわ」
「私の魔法なら……ちょっとした氷魔法なら使えるけど」
カナさんってどんだけ魔法覚えてるんですかっと奥のほうからポポが問う。
「ざっと数百ぐらい?」
やばいですね……とかすかにポポの声が漏れた。サラマンダーの周りに魔法で生成した氷を置くとサラマンダーは欠伸をした。その隙にポポが飛び出した。
「ぷはぁ!助かりましたってツメタ!!まさかいきなり食べにかかるなんて……タケルさんの肩にのっていいですか?」
「いいけど体、拭いてからな唾液まみれで乗せたくない」
「はい!アクアンが得意の水で洗浄します!」『タオルもあるぜ!』
「息ピッタリじゃないですかあの二名」
タケルがの肩にポポが乗ると襲ってはこなくなった。そしてさらに奥に進むと――
「あ!海賊!」「なに!?もう追いついたのか!?だがあの化け物が――」
現れたのは海賊、そして大精霊だった。




