#042 青い少女と出会い、水の星へ
朝日の昇る家。準備体操をしていたのはタケル。
(たまたま早く起きたから準備体操をしているが……小学生のラジオ体操以来だな)
脳内で地球にいたころのラジオ体操の音楽を再生させながら、異世界の朝日を浴びる。
まるであの頃に戻ったような光景が思い出す。
草原が触れ合う音、鳥の鳴き声、朝日を照らす山。そしてうっすら見える空の星と流星……
(……流星?にしては大きくないか?)
タケルはぼんやり見つめているとその流星はたちまち大きくなりこちらに向かって落ちてると気づいたときはすでに避けられない位置だった。
――あの時だ。この異世界に来たげんi……
ごつーん!!!!!
おぞましい音に慌てて出てきたのはポポだった。
「ちょ!なんですか今の!?」
ポポはあたりを見回すと地面にえぐりこんだ小さな宇宙船――おそらく一人乗りを見つけた。
困惑したポポだったが、もう少し周りを見渡すと今度は倒れているタケルが――
「た、タケルさん!?!?大丈夫ですか!?」
ポポがタケルの元に駆け寄るその時、がばっとタケルが起きた。剣を持っている状態で。
「……ここはどこだ?俺は一体……?」
「しっかりしてください!あなたはタケルさん!ここはリゾートサウスの家賃0(訳アリ)物件の丘です!あっもっもしかしてあの船に引かれたんですか!?」
「なんだそうかよ……船ってあれのことか?」
タケルが指さした先はポポが先ほど見つけた船だった。ポポがうなずこうとした瞬間。ガチャっと船からパッチが開き――
「ふわぁーーやっと着きました!ほんっと親父やら執事やら使い勝手が荒いんだから……?」
出てきたのは青いツインテールの少女。彼女はタケルとポポをみた瞬間。
「あの!もしかしてあなたがなんでも依頼を解決する何でも屋さんですか!?」
まぁある意味そうだがっとタケルが呟くと彼女はタケルの元へと駆け寄った。
「あの!私アクアンと申します!あなたの大家さん?が私たちの困りごとを解決するとのことではるばるイーストオーシャンのアクアマリン・スカイラインの王の娘として馳せ参じました!」
……あまりの情報量にタケルとポポが沈黙した。
*
とりあえず一旦アクアンを家のなかに入れることになったタケルとポポ。同時にカナとリンゴ、そして大家もリビングに集まった。
まず、アクアンが言う依頼とはアクアマリン・スカイラインの周辺に位置する4つの島の大宝石を回収してほしいとのこと。ルビー、サファイア、エメラルド、そしてトパーズの4つ大きな宝石がそれぞれ島に一つずつあるらしい。
理由はある計画のために必要とされ、その分が賄えるのは4つの大宝石のみらしい。
「なるほどねー因みに計画というものは話せないのか?」
タケルの問いにアクアンは首を振った。
「ここでは話せない内容なので王のところで話す予定です」
「安心せい。計画の内容は大家のわしが把握しておる。だからGO」
「またそれか……ってもうリンゴ発射準備してるし」
「早く行きましょ。タケル」「いきますよー」
すでにカナとポポが身支度を終えて外に出ていることに気づいたタケルは慌てて後を追った。当然アクアンも。こうして新たな大仕事に向け、イーストオーシャンの惑星に出発した。
「タケルさんあとから気づいたんですが、引いてしまってたんですね……ごめんなさい」
「ん?……あぁ大丈夫だよ。(にしてもなんで無事だったんだ……?剣には身体能力が飛躍的向上する仕様なのか?)」




