#041 七色の銃と意外な依頼人
おはようと。何気ない一言から始まる朝。二階の扉からタケルとカナが出てくる。
「いつも同じタイミングで出るわね」「奇遇だろ」
そして、屋根裏からリンゴが出てくる。
『おはよう。タケル。カナ』
そして階段近くの窓の上にある鳥の巣からポポがむくりと顔を出す。
「おはようございます。皆さん」
2人と2体の朝食を終え、流れた時。カナがある提案をした。
「ねぇみんな!今日は見せたいものがあるの。某7惑星の件で採取した瓶の魔力とリンゴの力ですごーい魔法が完成したわ!」
カナがそう言って並べたのは7つの銃だった。左から赤、オレンジ、黄、緑、青、水色、紫の色をしていた。
「なんか如何にも属性付きって感じがしますねー。カナが使うんすかこれ」
「まぁそのまんまね。これはある者から取引の一つで作ったものなの。そろそろ……」
といった瞬間。ピンポーンとチャイム音が。待ってましたといわんばかりにカナがドアを開けるとそこには見慣れた赤い鬼……の隣にいるエルフ耳がいた。
「どうもーきたっす!」
「スライドさんですか!?意外な来客ですね」
「まぁカオスがいない点については意外かもっす。それよりもカナさんのようすだと例のブツ、完成したそうっすね」
もちろん。とカナはスライドをリビングに案内し、銃を披露した。
「おぉーこれが件の。かっこいいっす!早速試しに撃っても!?」
「スライド、気持ちはわかるが早まるな。とりあえず外でやろう」
*
家に広がる草原にターゲットの的。5m立つスライド。7色の弾丸の威力が試される時が来た。
スライドは赤い銃を構えると高揚を抑え。冷静な表情で一発撃つ。一直線に飛んだ弾丸は的に命中した。
そして次の瞬間、燃えるように的が燃えた。
「これが赤の銃、火の弾丸ね。見たまんま当たったものを燃やすの」
「思ったんすけどこれリロードいらないんすか」
「魔力が弾丸の形に見えるだけで実際はファイアを放つのと同じね。もちろん魔力がなくなれば撃てなくなるわ」
カナが制作した銃は使用者自身の魔力を色ごとの属性に変換し、発射する。幸いスライドは魔力が多く持っているエルフの血筋であったため、快適に使用できた。
ちなみに、他の銃の属性はオレンジ色が地、黄色が雷、緑色が草、空色が風、青色が水、紫は毒属性となっている。
一通り試射を終えたスライドは満足そうに7つの銃をしまった。
「なるほどなるほど……いやー交渉した甲斐があったっすねー。これは『七色の弾丸』の二つ名を名乗ってもいいじゃないっすか!?」
「それは使いこなしてから言ったほうがよくないか?」
何はともあれスライドは改めてお礼を言った後ステップしながら帰っていった。
その後、タケルたちはいつも通り仕事に戻った。




