#031 惑星スカイ……え、もう時間がない?
5つ目の星、スカイは地面がなく、風が強いのが特徴的な場所だ。
そのため、リンゴが操縦する船に乗りながら探すことになった。
「風が強いのは知ってたんですが、なんだか空も暗くないですか?」
ポポが見上げていた空は暗い雲に覆われているように見え、コアの視界を妨げていた。それでも船は高性能ビナーを駆使しながら確実にコアに近づいていた。
「雷でも落ちない限り大丈夫だろう、それよりもさっさとコアを収めて家に帰りたい」
「あはは……タケルさんはマイペースなんですね」
水樹もタケル達とだいぶ打ち解けたのか会話の緊張がほとんどなくなっていた様子だった。しかし、暗い雲から事態はもう一刻を争う予感をしていた。
『あ、コアがありましたぜ!』
リンゴがコアを見つけ、船を着陸させる。白い足場をついたタケル一行は100m先の塔に水色のコアがあるのを見つけた。
「よし、早速行くか」
*
コアの目の前に来たタケル一行。風が強くて少し歩きにくい状況以外は難なく到着できた。
「今回は楽勝でしたね。早速瓶を――」
「おお!!見つけたぜ!タケル!」
「え?」
タケルがあたりを見渡すとそこにはかつての赤い鬼、カオスがいた。当然、相棒のスライドの姿もあった。
「へっへー久しぶりっすねー。様子からして順調でよかったっす」
「お前ら……今回の件も関わっていたのか」
「それもそうだが……今回は我らのリーダーも来たのだ!紹介しよう……」
そう叫ぶと、カオスが後ろの黒い人影を空けるように移動した。
「われらのリーダー、ダーク様っだ!」
それはタケルとほぼ同じ背丈があり、黒色のパーカーで顔も黒目の男だった。落ち着いた表情だが、髪の後ろに潜む目は獲物を狙うかのように真っすぐと刺している。
「初めまして、タケル。お前のことはカオスからよく聞いている。ダークだ」
「あ、はい、初めまして。タケルです」
つられるように声を発するタケル。敵意を感じるその目からこれは戦闘になるのではないかと身構える。
ダークはそのまま会話を続ける。
「まぁ言いたいことは色々あるのだが、その前に……」
ダークはジャケットのポケットから手を出し、黒い鞭のようなものを出した。実態はなく、魔力からできているようだとカナは咄嗟に言った。
タケルも剣を出す。何か来ると。
緊張状態の中、二人は標的に狙いを定め、そして――
ビュンっと放つ。向かう先はお互いの――
『ギャァァァ……』
お互いの後ろ。黒い翼をもつ者。化物だった。
「い、いつの間に囲まれていたんですか!?」
「話はあとだ。カオスとスライドはコアの魔力回収を!タケルたちは化け物を迎撃しつつ急いで船に乗って俺たちについてこい!」
「あ、あぁ!」
突然の出来事に戸惑いつつも圧倒的なコンビネーションのカオス達のおかげで何とか船に乗り込む。ほどなくしてカオス達が乗り込んだらしき船が動き出し、後につづく。
向かう先はブラック。今回の主原因である。




