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未確認星騒動記  作者: Karza
チャプター1 ~初めての大仕事に魔王討伐を依頼されました~
14/48

#014 なんやかんやありましたが、魔王城が見えてきました

荒れ狂う空に待ち受ける魔王。

それを打ち倒すべく5人の勇者たちが立ち上がった。

様々な困難を乗り越え、ついに魔王の住む城が見えてきた。

ついに世界を救う冒険が佳境を迎える――


と書いたが、実際より壮大にしたほうが物語の感じがするあらすじであった。



「というわけで、荒野を超えたいわけだが」


「途方もないですね。カナさん方法ありませんか」


「まさか森の向こうに荒野があったなんて、地図しか見たことないからよくわからないわ」


「走っていけばよいだろう!」


「あそこに何かいるっすよ」


とカオスの提案を通り越してスライドの指す方向を向く残り三人。指さす方向にはダチョウのような生き物が大勢いた。


とりあえず、行く当てもないタケル一行はダチョウ?の群れに向かった。



「乗れそうですねー」


『ぐえー!』


「魔王の城まで行くんすか?」


『ぐえー!』


「連れてってほしいなー」


『ぐえー!ぐえー!』


「よし、いくか!」


『ぐえ~?』


「なんで俺だけノリ悪いの?」


なぜか乗ってくれなく、落ち込むタケルだった。少し休憩した後、タケル一行はダチョウ?とともに魔王の城まで向かうことになった。



砂漠の中をかける最中。ダチョウ?の足さばきが軽やかなのか砂が巻き起こらず、快適な走行をこなしていく。少し退屈そうなポポを片目にタケルは少し考える。


(このままいけば魔王と対面か。できればあまり倒したくないんだよな。原因が空に浮かんでる黒い雲っぽい可能性も無くはないが、果たしてそうなのだろうか……)


その時


「何かやばそうなものが見えるっす!」


スライドが謎の物体に気づいた。かなり大きい。かなり遠いが、それでも今見える城と同じ程度の大きさだ。近づくと大変なことになるのは明確だ。そして大変な余地は現実となりつつある。


「こっちに近づいてないですか?」


「まじか!?」


「何とかならないの!?てかさっきの剣はどこやったの!?」


カナの言葉でタケルははっとする。剣が見当たらないのだ。


「あれ!?嘘だろ!?そういえば持ってる感覚がなかった!」


「どうするんですか!!?唯一の手段がないじゃないですか!」


「このカオスが奴ぶったおせばよいのだろう?」


「どっちにしろ近づくから無理っすよ!」


カオスの無茶ぶりを制止するスライド。タケルは剣をなくし、カナとポポは困惑する。万事休すかと感じたタケルはやけくそで叫んだ。


「うおぉぉ!剣もどってこぉい!」


するとタケルの手元にあの剣が現れた。


「あ、戻った」


「戻ったんですか!?」


ポポの突っ込みをよそに剣が戻ったことに唖然とするタケル。少し考えたのち目を見開いた。


「よし!あの剣を例のあいつに投げるぞ!」


「使い方間違ってませんか!?」

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