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3回復魔法

「ああ、ちょうどいいところに!ねえニス。」

突然マリー様が私に声をかけた。

「どうされました?」

私は首をかしげる。

「ちょっと実験に付き合ってくれない?おつきの二人じゃ足りないのよー。」

マリー様が言った。

「はい。わかりました。」

嫌な予感がする。マリー様が二人の手伝いじゃ足りないほどの実験をするときはたいてい失敗するのだ。


「こんかいの実験は、そう!回復魔法の実験よー!」

マリー様が言った。

「ただの回復魔法じゃないわ。体中が千切れるようなことになっても治る魔法なの。」

だから人手がいるわけか。

「ってことでだれかバラバラになってー…とは言えないので植物で試しましょー。」

そういってマリー様はピカピカ草を取り出した。ピカピカ草は全体がピカピカ光る草のことだ。

それをマリー様がちぎっていく。

「はーい。じゃあ魔法をかけるので手伝って。」

そして私は材料を置くから取ってくることになった。ほかの二人も担当を聞いた。

「準備が出来ました。」

私たち三人が言った。

「ありがとう。」

そういってマリー様は材料を混ぜたりこねたりして、呪文を唱えた。

その瞬間、猛烈な風が私たちを襲った。

「キャーー!飛ばされるー!」


実験は終わった。

ピカピカ草は治るどころかさらに千切れていた。

「あららー。失敗しちゃった。」

マリー様がのんきに言った。

「お片付け、たいへんですね。」

私はそれしか言えなかった。

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