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詩集「节日」  作者: 維酉
パレード
7/8

フォントを合わせる。星屑のちからをおもう。とおいくにのひと。軸をどこにあわせる。やわらかなはだをおもう。平面的な恋。三角形のなかにあたしを見つける。中点をさがす。


「あ、そう。そこ」

「その指をこちらに」

「ふ、あ、うん。いまはまだ」


星には色がない。

夜のくらがりは一様であった。あたしは闇の濃さをかぞえる。いち、にい、さん、しい……もうどこにだって同じ深さはないのに、一様であった。涙を流しているようなの。星屑のなみだ。だいちがあふれる。いたみをはなつ草木。


指が落ちた。ふっと擦れて逝った。かわりばんこで夢をくいつぶす。いなづまが閃く。なないろの光線。屈折するすがた。裸眼にささるブルー。


軋めきは遠い。ほんものは徐々にかたちをかえる。はねるようにしてちからを思わせる。ひゅうっと風は肌を撫でて殺そうとする。せめて、まだ。くらがりを放つ照明。軸をどこにあわせる。この意識の軸。闇に刺さるだろうか。意味の音はまだ聞こえていない。

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