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まつり
ここではないどこか
うろたえる月のしたで、笛の音がひびきわたる
その日を待つ
あたしの見た世界を
切り取ろうとしたらなまなましい
きれいなもの
道端に咲くたんぽぽのよこ
ちいさな小石のような
きれいなものになりたい
日々は滔々と過ぎゆく
もうひとつのいまを空想して
むいみだなってわらう
シナリオ通りに生きればいいのに
アドリブを入れてまちがえる
それ
ちいさな恋っていうんです
ちょっぴりおもうだけの
ちいさな恋がしたいよ
はだに、ふれて――
きれいなままのはだをみて
からっぽになったきみ
いきてたんだってしる。