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詩集「节日」  作者: 維酉
パレード
2/8

ふれる

現在進行形で佇む

公園の寒々とした夕日

走り去る車のエンジン音

立つ、鳥


いつの間にやら

鉄棒は年老いて

背もうんと低くなった

街灯に見下ろされる

あたしはまだ

そのひかりを掴めないでいる


記憶がぶつ切りなのは

あたしたちが幼かったせいだよ

まだ 触れられるだけましだ

消えてないだけましだ

綺麗なだけましだ


打ちひしがれて

もうさよならの時間がくる

公園を出る

自販機で缶コーヒーを買う

日は落ちる

暗闇が寒い

まだ泣かない

まだ泣けない

泣いてやるもんか

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