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THE FIRST STORY 真一と梨花 <40 名づけ>
子供の名前を考えるのも夫婦の大きな楽しみだろうとは知っていた。仕事関係や友人の言葉の端々で彼らが、それを心から楽しんでいることを知っていた。自分にはムリな楽しみだと思っていた。でも今は現実に、その楽しみを目前にしていた。
梨花も同じ気持ちだったと思う。子供の名前のことを切り出したとき、梨花の瞳はキラキラ輝いた。「僕は真梨がいいと思うんだ。」というと梨花も「私もそれがいいと思ってたんよ。」ということで、僕たちの名づけの楽しみは3秒で終わった。
それでも、梨花のおなかに向かって「真梨ちゃん」と話しかけるのは、就寝前の大きな楽しみになった。




