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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第4章 海上自衛隊 西へ・・・・・・・・
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アースティア大戦史・歴史紀行・第23回

  アースティア暦 1000年・西暦2030年・5月30日・午後15時20分・のことです。


 コヨミ皇国・万代藩・万代市に在るユーラシナ大陸調査自衛隊派遣隊総司令部・万代支部・第一会議室。

遅め昼食が終わり、日本側が使った会議室とは別の第三会議室に集まった一同。



 翌日に出発する西方への輸送艦を多数使った西方国家元首脳陣・極秘輸送艦隊極秘輸送大作戦が行われる。




それはダバード・ロード王国からの打診で、魔動機兵と言う人型兵器の受領、そして東京サミット開催(仮)の為に魔動機兵と言う人型兵器の受け取ると言う形で、西方国家元首脳陣を日本へと迎え連れて来ると言う一大極秘輸送作戦。



 更にダバード・ロード王国のもう一つの目的たる自国生産の魔動機兵を改良開発を目的に、軍事機密の塊を日本に譲渡し、新型機の開発を協同でやろうと言うものでした。   


 そんな様々な事情が絡む一大プロジェクトに向けて、ダバード・ロード王国は、廃棄寸前の機体と古い型の機体を凡そ30機以上を用意して待って居ると言って来て居ました。


 日本も何れは、この行為に対して何らかの譲歩をしなければ、成らないだろうが、今は国交の締結を優先する考えでした。


 魔動機兵の譲渡と改良研究は、あくまでも西方国家元首脳陣を日本へと迎え連れて来ると言う一大極秘輸送作戦の一環の序でであり、これに関しての見返りはダバード・ロード王国側から求められて居ませんでした。


 ダバード・ロード王国側からすれば、魔動機兵の譲渡は、自分達を日本まで護送輸送をして貰う旅費の一つと決めているからでした。



 だが、そのハイリスクリターンから来る自国への利益は、彼の国に取って莫大な物と成るのは確実と言える国益が絡む事で、自国の首脳幹部を黙らせる事で成立して居ると思われます。



 会議室では、右側に日本関係者、左側にコヨミ皇国関係者が座り、その間に交援省大臣である竜史が、この会議の進行役として座って居ました。


竜史の側から見て左のコヨミ皇国側の席に居るのは、日本との仲介人役を引き受けている紅葉が座って居ました。


 そして、た西方国家元首脳陣・極秘輸送艦隊極秘輸送大作戦の最後の打ち合わせが始まります。




 竜史は、書類を持ちながら会議の進行を始めます。



「それでは最終確認を兼ねた会議を始めます。自衛隊の用意した陸海の両部隊の編制は書類の通りです。」




「準備期間が短いのに随分と早く揃えたものね、これなら大事な部下達を派遣出来るわ。」




 部隊編制の内容を見て感想を述べているのは、コヨミ皇国屈指の偏屈で変わり者と表される伊達愛海でした。



「写真付の書類と言うのがまた、良いわね。これなら素人でも、パッと見る事で大体の事が分かるもの。」



「良い仕事してるわ」と言い仕事をした自衛官や他の省庁の官僚等を誉めて居ました。



 後方の席に控えて居る日本側の各省庁の者達は、彼女の噂をまことしやかに聞いていた為に、汗をダラダラと垂らして居ます。


 付け加えて言うのなら、これを纏めた官僚と自衛官等は、正に死に物狂いで仕事を行ったと、担当をして居た関係者からの回顧録に残って居ます。



 そんな中で、これを纏めた官僚と自衛官等は、意気消沈の所を愛海の毒舌を喰らい止めを刺されて居たのでした。




「それじゃ、二人とも留守の方は、このわたしに任せて、日本の人達の道案内を宜しくね。」



「はい。」



「はい。」



 愛海の横には高雄瑞樹と愛宕千棘の二人が座って居ました。



「いや、違ったわね。留守はわたしと自衛隊が守るから安心してねが妥当だと思うわ。」



今度は実際に防衛を担う自衛官の人達が汗ばんでしまいました。


「愛海様、今回は観戦武官の任も同然と考えています。」



「ふふっ、そうね。乗った事もない船に乗るのも大事な経験よね。」



「そうよね、どうせならしっかりとやり方を盗んで来なさい。」



(いや、この場で堂々と我が自衛隊のやり方を盗めって。)



(普通、言うか。張本人たる我々が居るこの場で・・・・・・)



 ニヤニヤとして居る目で、下っ端の自衛官の様子を見て、揶揄いがいが有ると思って居る愛海。



 今回、コヨミ皇国側の好意で、瑞樹と千棘の両名は自衛隊の道案内として、本作戦に参加する事と成って居ました。



「羽佐間提督も、もしもの場合は例の約束をお願いするわ。」



「分っておりますとも。万が一の場合の件は高見大臣との協議をしておりますし、日本政府の許可も取って有ります。」



羽佐間海上幕僚長も冷静な顔立ちで彼女に相対して居り、幹部自衛官達らかは、流石は年の功であると・・・称賛されたと言います。



その会議を見ている紅葉は心の内で「はぁ~」と溜息を吐いて居たようです。



 友の吐く毒を受け流せる人は、そうは居ないと呆れて居たようです。


例の件と聞いて、ふと気に成った置鮎一佐が疑問に思い質問をしました。



「ああ、今はまだ話せん。何事もなければ、それで良い。」



「はぁ?」



 これ以上聞いても無駄と悟った彼は、大人しく引き下がったようです。



 最終確認を終えた双方は、翌日の午前6時集合、7時出港とし、会議はその場で解散と成りました。



 その翌日たるアースティア暦 1000年・西暦2030年・5月31日・午前6時00分の事です。


 起床ラッパが、万代港に建てられた自衛隊基地の各地で鳴り響き、職業病とも言われる規律正しい彼らが行動を始めます。


 西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊は、出港準備を整え、はやぶさ隊を先行出港させ、万代湾沖で合流。


万代湾を抜け、その沖合いで、はやぶさ隊と合流し、艦隊陣形を輪形陣に整え、その針路をパイプ・ライン大河の河口へと向かうのでした。


先頭には、偵察隊の役目も兼ねた小回りの効くはやぶさ型ミサイル艇7隻が先頭を警戒しながら先行航行して行く。


はやぶさ型ミサイル艇は以下の通りと成って居る。


はやぶさ、わかたか、おおたか、くまたか、うみたか、しらたか、とんび。



 続く護衛艦あかつき・ひびき・いなづま。海洋観測艦しょうなん。


 中衛に入ると護衛艦きりしま・あしがら。


 ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが。


  輸送艦あつみ・もとぶ・みうら・おじか・さつまと続く。


後衛に入るとヘリコプター搭載護衛艦かが。


 多用途支援艦ひうち・すおう・あまくさ。


 補給艦ましゅう・おうみ。掃海母艦うらが。



 揚陸護衛艦つがる・おしま・おが・おもえ・まつまえと成る。


 最後尾を護衛艦しらつゆ・しぐれ・すすかぜを殿とした。


 左備えを護衛艦いかづち・くらま。


 右備えをとね・ちくまと成って居る。



出港から2時間が経とうとして居た頃、間も無く第1通過点であるラクロアナ王国領・グラッグ州 ・ゼングリラ市及びシャン・ライア州・ロウデニィオン市と言った州都に挟まれて居る境界線付近にも成るパイプ・ライン大河河口水域へと入ります。



コヨミ皇国の北に位置し、ラクロアナ王国側からすれば、パイプ・ライン大河の河口水域で、二つの州都は大河沿いに造られ、大河を挟んで北西方向から南に向って町と街道が延びて居ます。



 北に在る州都がグラッグ州 ・ゼングリラ市で、南の州都がシャン・ライア州・ロウデニィオン市と成って居ます。



 此処は互いに小高い丘に沿って城が築かれ、南方と東西貿易によって栄えて居る都市として知られて居る所でした。



この日の港には、コヨミ皇国側からの事前通達があり、ニホン国なる国の海軍艦隊がパイプ・ライン大河を通過して、西方のダバード・ロード王国へと向うとの連絡が入って居ました。



 ラクロアナ王国軍としては、他国の軍隊が、ただ通過するだけを拒む理由は、特にありません。


 その目的が武力侵攻ではない限りなのは当然のこと。



ラクロアナ王国軍は、ロウデニィオン市と川向こうのゼングリラ市の港や砲台設備、監視塔や砦に多くの兵士が集まって居たようです。


 両岸の各所に国旗と軍機、部隊旗を掲げて立って居る姿が見受けられて居たと市政歴史書の記録には残って居ます。



 パイプ・ライン大河は、世界最大の大陸であるユーラシナ大陸を東西南北を縦断して居り、この世界でも指折りの巨大な大河なのは言うまでありません。




 川幅が約30キロ以上あり、水深が深い所で約15メートル以上は在り、その名前の由来は、呼んで字のままでパイプを繋いだ様に、各川同士とが繋がり合って居る所から付けれられからでした。



 そして、このロウデニィオン市を防衛しているロウデニィオン騎士団。


 此処に駐屯する軍勢は、ロウデニィオ城を拠点として居り。市騎兵が1000人、歩兵が4000人、輜重隊と弓兵砲兵が合わせて2000人、全軍で7000人が守りに付いて居ます。


 対岸のゼングリラ市には海軍が7000人が警備をしていて、同国の河口守りに付いて居ます。



 当時、同地の責任者と成って居たのは、暦紅葉を中心とした紅花園の誓い (こうかえんのちかい)の英雄の一人にして、双子姉妹英雄としても知られるアリスティア・レックスでした。


 アルガス皇国のマッケンジー家からレックス家に養子に出された事も有って、アレックス家の騎士として、ラクロアナ王国軍に入隊して居た関係で、騎士士官学校の成績も良い事から、若くしてロウデニィオン騎士団に配属され、騎士団長と成って居ました。



 アリスがダバ派遣艦隊の通過を監視して居た事は、公式な記録として、ラクロアナ王国・グラッグ州方面軍の記録に残って居り、アリスが公式に名前が残って居る初めての確認された記録にも成って居ます。



 アリスと日本国の関係が繋がるロウデニィオン市とゼングリラ市。


 今もロウデニィオン騎士団は、同地の行き交う貿易船と軍船を見守り、同地の治安を守って居ます。



アリスティア・レックスとロウデニィオン騎士団記念館


 旧ロウデニィオン騎士団女子寮を記念館した建物で、アースティア大戦とラクロアナ王国の英雄たるアリスティア・レックスに関する資料を展示して居る記念館で、同時にロウデニィオン騎士団の歴史に付いても展示して居る。



ロウデニィオン港から15分。


  ユーラシナ大陸間横断シベリナ鉄道・アルビオン王国 首都・聖騎士王都ロンデニュウム市方面行き・ロウデニィオン市駅舎から10分。



ロウデニィオン騎士団


 ロウデニィオン市内に在る騎士団庁舎を拠点とする地方騎士団の事で敷地内は、関係者以外立ち入り禁止だが、外観からの見学は可能で、指定日予約制の一部庁舎内に限って一般公開をして居る。


 応募方法は専用ウェブサイトとロウデニィオン市とゼングリラ市の市役所広報課とホームページからアクセス。



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