アースティア大戦史・歴史紀行・第22回
アースティア暦 1000年・西暦2030年・5月30日・午後14時10分頃のことです。
コヨミ皇国・万代藩・万代市に在るユーラシナ大陸調査自衛隊派遣隊総司令部・万代支部・第一会議室に措いて。
其処では、ダバード・ロード王国が来るべきローラーナ帝国との決戦戦争に向けて、自国の魔導機兵の改良改修を目的とした日本国への譲渡と、東京サミット開催計画の為の出迎えも兼ねた派遣艦隊を迎えに来て欲しいとの要請が有った。
これにより結成された西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊によるダバード・ロード王国の有るユーラシナ大陸中央地域に向けて、日本国と地球系転移国家諸国に措いても初の外征派遣艦隊の結成と派遣が決まった事に由る最終打ち合わせ会議が行われて居ました。
集まったのは以下の通り。
異世界国家交流総合支援省担当大臣 通称名・交援省大臣 高見竜史。
言わずと知れた雑用大臣と揶揄される人物で、アースティア大戦を終結に導いた人物と知られるが、その道のりは平坦で無く苦難の連続だったと言う。
羽佐間道直 海上幕僚長
現時点での自衛隊と海自の海外派遣艦隊の最高司令官。普段は穏やかな昼行灯だが、いざと成ると的確に指示を出せる頼りがいの有る人物。
アースティア大戦当時は、コヨミ皇国へと渡り、自衛隊の国外派遣隊の総指揮を執りつつ、コヨミ皇国を含めたアースティア世界各国からは、二ホン三将軍の海軍大将として扱われる。
終戦まで前線でアースティア国際平和維持連合機構軍の総司令官を務めた人物と成った。
羽佐間道直海上幕僚長旗下の自衛隊と陸自の海外派遣艦隊の司令官の一人で、アースティア大戦当時は、コヨミ皇国へと渡り、自衛隊の国外派遣隊の陸上自衛隊の総指揮を執りつつ、コヨミ皇国を含めたアースティア世界各国からは、二ホン三将軍の陸軍中将として扱われる。
終戦まで前線でアースティア国際平和維持連合機構軍の陸上自衛隊の司令官を務めた人物と成った。
渋い顔した髭面のオヤジの様な風貌の顔付きの人物で、柔軟な対応が取れる評されているベテラン陸将の一人。
リムパックやアメリカ本土での交流演習会では、NATO加盟国陸軍で敵側に回った陸軍を幾度も打ち破った作戦を立てて居るが、何れも総司令官に手柄を譲って居る様な物なので、陰の参謀と囁かれて居る。
置鮎竜次郎一佐 ヘリコプター搭載型護衛艦かが
何時もコーヒーを欠かせない気さくでのらりくらりとしているが、時には大胆な行動を取る人物で、ヘリの免許も持って居り、AH-1S・対戦車ヘリコプター(コブラ)の改修機体であるシーコブラにも搭乗経験を有して居る。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣艦隊の司令官にも任命され、またダバ派遣隊での経験を買われ、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する派遣艦隊の司令官にも任命された人物。
笹沼彰二佐
かがに乗船して居る置鮎一佐の副官で、アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣艦隊の司令官にも任命され、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する派遣艦隊の置鮎一佐の補佐を務めていた人物。
三石琴実二佐
海自内で活躍する女性艦長の1人として知られ、見た目の美貌もさることながら、着痩せするスタイル持ち主で男女問わず人気の高い女性自衛官としても知られて居る。
冷静沈着な判断で様々な局面を対応できるとの若手護衛艦長と目されて居る護衛艦きりしま艦長。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣艦隊の護衛艦長の一人に選抜され、またダバ派遣隊での経験を買われ、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する一個派遣艦隊の司令官にも任命された人物。
洲崎綾奈二佐
三石二佐の後輩で護衛艦あかつきの艦長で、海上自衛隊内には性格は違うが顔付きがそっくりな親族が4人居ると噂が有る。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣艦隊の護衛艦長の一人に選抜され、またダバ派遣隊での経験を買われ、一佐に昇進し、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する一個派遣艦隊の司令官にも任命された人物。
石井竜三 三佐
はやぶさ型ミサイル艇の旗艦はやぶさの艇長で、アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣艦隊に派遣された、はやぶさ型ミサイル艇部隊の司令官を務めた人物。
彼の一番に活躍したワンシーンとして、でアースティア国際平和維持連合機構軍旗下で戦った、ドラグナー皇国解放作戦でニューサリヴァン港強襲攻撃作戦を展開した事が挙げられる。
彼の強襲作戦で、新王都・ニューサリヴァン市北側に在る主要港に駐留するローラーナ帝国の陸海空の艦艇の4割が航行不能に陥ったと言う。
井上一彦一佐 ダバ派遣・陸自派遣隊の指揮官
顔立ちと声色男女問わず、自衛隊内ではカッコいいと評判の人物で、時折の格言染みた一言は名言と言われるらしい。
空挺と西部普連に所属経験あり、レンジャー持ちで、ダバ派遣艦隊の副司令官にして同派遣隊の陸自部隊の責任者。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣陸上派遣隊の司令官にも任命され、またダバ派遣陸上派遣隊の司令官の経験を買われた事により、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する陸上派遣師団の団長を務め、終戦まで各地を転戦したと言う。
椎名ひかる三佐
女性自衛官でも珍しい戦車乗りで、10式戦車隊の隊長にして、指揮も砲手もできる腕前の持ち主で、その命中率と撃破率は120%と謳われた。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣陸上派遣隊の10式戦車隊の隊長にも任命され、またダバ派遣陸上派遣隊の戦車隊の隊長経験を買われた事により、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する陸上派遣師団の戦車大隊の隊長を務め、終戦まで各地を転戦したと言う。
冬眞友紀一射 後に三佐と成る
椎名ひかる三佐の部下で、女性自衛官でも珍しい戦車乗り一人でもあり、ダバ派遣隊の10式戦車部隊の第二小隊の隊長を務めて居た。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣陸上派遣隊の10式戦車隊の第二小隊長にも任命され、またダバ派遣陸上派遣隊の戦車隊の隊長経験を買われた事により、三佐へと昇進後は、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する陸上派遣師団の戦車大隊の隊長を務め、終戦まで各地を転戦したと言う。
黒田宗近一尉
AH-64D戦闘ヘリコプター (アパッチ・ロングボウ) 隊の中隊長をして居り、アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣陸上派遣隊のAH-64D戦闘ヘリコプター (アパッチ・ロングボウ) 隊の隊長を務め、またダバ派遣陸上派遣隊の戦闘ヘリ部隊の隊長経験を買われ事により、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する陸上派遣師団の戦闘ヘリ部隊の隊長を務め、終戦まで各地を転戦したと言う。
出身は東京の歌舞伎町で渋い声をして居り、とても気迫の有る人物として、陸上ヘリ部隊内では、良く知られて居る人物の一人。
アースティア大戦中は、良く東地秀矢一尉 とコンビを込んで、戦って居た事でも知られた人物と成った。
東地秀矢一尉
AH-1S・戦闘ヘリ(コブラ)中隊長をして居る陸上隊員で、カッコいい声と無精髭を生やした30代半ば、出身は九州の柳川市である。
アースティア大戦初期は、西方諸国方面に派遣されるダバ派遣陸上派遣隊のAH-1S・戦闘ヘリ(コブラ)隊の隊長を務め、またダバ派遣陸上派遣隊の戦闘ヘリ部隊の隊長経験を買われ事により、ローラーナ帝国本国方面にも進軍する陸上派遣師団の戦闘ヘリ部隊の隊長を務め、終戦まで各地を転戦したと言う。
アースティア大戦中は、良く黒田宗近一尉とコンビを込んで、戦って居た事でも知られた人物と成った。
野口秀寿一佐
ダバ派遣隊の陸自衛生科の隊長であり、統合衛生科隊長も兼務して居る人物。顔立ちが野口英世に似ている。
以上を含めて複数の陸海空自衛隊員が会議に参加し、ブリーフィングを行い、各種伝達事項や目的と命令が言い渡されました。
その目的とは?この世界の主力兵器として運用されている魔動機兵・ナイト・マギアの護衛輸送と表向きに成って居ましたが、その遠征には裏が有りました。
このメンバーを集めたのは、日本政府と防衛省、外務省、交援省であり、此処に居る自衛隊にメンバーらすら、その真の目的の内容を知らされて居ない極秘作戦。
東京サミット開催(仮)の為に護衛艦隊と陸自派遣隊の2部隊で構成された西方国家元首脳陣・極秘輸送艦隊極秘輸送大作戦を行う為の招集でした。
大艦隊を派遣すれば、帝国との大戦に成り兼ねないとの理由から、現地軍が日本国へと向かう事は困難を極め、現地へのルートはローラーナ帝国の国境線であり、最前線とも言えるパイプ。ライン大河。
その最前線にダバ派遣艦隊を向かわせると言う事は、否が応でもローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟諸国の注目を集める事に成り兼ねず、意図せぬ武力衝突も予想されて居ました。
其処で作戦を遂行するに当たって、ローラーナ帝国へとの牽制と地球系転移国家諸国内のマスコミへの情報漏洩によるローラーナ帝国への作戦漏洩の防止を念頭に置いた機密保持の徹底を行いました。
表向きダバ派遣艦隊が、ダバード・ロード王国へと向かうのは、この世界の主力兵器として運用されている魔動機兵・ナイト・マギアを日本国と地球系転移国家諸国が保持取得して居る技術力に由って、改修または新型の開発を委託したいこと。
西方地域の直接調査と情報収集の為とされて居ました。
更に命令を発したのは最高司令官代理及び交援省大臣として権限を行使した高見竜史が、自衛隊に西方へ遠征派遣出動を命じた事に成って居ました。
これによりダバ派遣隊に招集された自衛隊員たちらは、国防以外での初の実戦を経験する事に成って行くのでした。




