アースティア大戦史・歴史紀行・第13回
アースティア暦・1000年・西暦2030年・5月27日
荒れに荒れたコヨミ皇国の御前会議から二日が経過したコヨミ皇国政府は、慌しく日本使節団との外交会談、後に日暦国交開設外交会談と呼ばれる会談が、コヨミ皇国の皇都・星都市に在る星都城内にて執り行われました。
実は御前会議の最中内も外交会談の準備は進められて居ましたが、会談を行うに相応しい内装準備などは、講和派の居る手前では進めらません。
其処で25日の御前会議が終った直後に講和派の取り締まりを一気に終わらせ、それが終わった直後から一気に会議場や謁見の間の内装など飾り付けや、段取りの打ち合わせを進める時間が皇国側に必要でした。
そして、27日の午前9時頃、コヨミ皇国の近衛隊の先導の元で、日本国使節団が皇城たる星都城に入城を果たしたのです。
コヨミ皇国の皇都である星都市の名の由来は、星の都と言う意味が有ります。
その名の意味の由来と成って居るのは、北斗星と南宝星を神の一つとして信仰して居る意味も在るからです。
この国は星を神として信仰して居り、国旗には太陽と月が重なり合い北と南の星を飾った模様をして居ます。
そんな星都市は、日本の平安京や平城京と言った街並みと酷似して居り、その手本と成っている中国の古き時代の都である長安の町並みにも似て居ます。
日本国内の日本史・歴史考古学達は、その星都市モデルとした日本の平安京や平城京と言った街並みの再現CG映像を製作して、当時の面影をこうだったのでは無いかと、参考資料として広く関連研究者たちに向けて開示して居ます。
また、星都市は今現在でも日本の平安京や平城京と言った街並みが色濃く残ると、日本国内から沢山の観光客で賑わう大都市であり、多数の文化財が残る文化都市として賑わって居ます。
星都城内では、力仁国皇と日本国使節団一行が対面し、対ローラーナ帝国へとの対応で協力体制を確認し、今後の在り方に付いての話し合いをするとの事で両国の外交交渉がスタートしました。
ですが、力仁国皇が・・・「実は国内の諸侯に、貴国の国力と軍事力を疑う者が多い、其処で貴国の実力を我が国の諸侯や臣民、各国の大使らに見せて欲しい。本当の貴国の力を見れば、ニホン国を侮る者らも黙らせる事も容易であろう。」との話が出て来る事に成ります。
そして力仁国皇の言葉は続きました。
「そうだ。この世界は強い軍隊が無いと舐められるのも仕方の無いことだ。特に見た事も聞いた事も無い異世界の国は、我々に取って謎が多く、知らない事だらけである。無知で有る事は、お互いに不幸でもある。」
「其処でだ、貴国の力を我が国の演習場で見せて欲しい。」
「力を示せか・・・諏訪部さん。」
「分かりました。安元総理に連絡を取り、検討したいと思います。」と諏訪部外務大臣は、日本国政府に持ち帰るとして、その場での返答は差し控える事に成ります。
そんな中で交援省大臣である高見竜史が、咄嗟のアイデアを言い出します。
「あの~諏訪部さん。」
「何だい竜史くん?」
「演習が全て終わったら日本の物産展でもやりましょうか?」
「竜史くん。それはどうしてだい?」
「我が国をより一層、売り込むチャンスかと・・・・・・・・」
「ああ、そうか。我が国の実力が、軍事力だげてなく、優れた品物を作り出すだけの技術力を持って居るとコヨミ皇国の市民と諸外国の大使に知れ渡れば、それはこの異世界での世界市場に対して、一層の売り込みのチャンスと言う訳か。」
「よしっ、政府と経産省に掛け合ってみよう。」
「中々面白そうな事を思い付くではないか。その企画、決まったら知らせて欲しい。」との事に成り、それが何故かアースティア世界の反帝国同盟諸国中立地域諸国にまで広がると、ローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟と対立又は中立地域の国々が集まる東京サミットへの開催へと繋がり、 やがてはアースティア国際平和維持連合への設置へと繋がって行くのです。