321話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 24
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午後17時20分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島・東京サミット特別指定会場国・コヨミ皇国・東京サミット国際合同軍事演習会特別指定開催都市・万代藩・万代港・東京サミット訪問使節艦隊・寄港地・万代港・オローシャ帝国・日本国平和外交使節団及びフローレイティア輸送商船商会・第一商船艦隊・艦隊旗艦・魔導戦艦ベィビィ・ウルフと魔導空挺戦艦隊寄港地・魔導戦艦ベィビィ・ウルフの艦長室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミット・コヨミ皇国・東京サミット開催記念式典の為に、一部を除いたオローシャ帝国・日本国平和外交使節団の護衛艦隊の殆んどが寄港して居る万代港。
その一角に新潟港からとんぼ返りをするかのようにして入港して来たのは、フローレイティア輸送商船商会・第一商船艦隊・艦隊旗艦・魔導戦艦ベィビィ・ウルフと魔導空挺戦艦隊であった。
観閲行進の式典が終わった竜史は、各国政府関係者らが現地解散と成った事もあり、シェスカに手漉きの時間が出来たから、今からベィビィ・ウルフに来ないかと聞かれたので、その誘いを受けてベィビィ・ウルフにやって来て居た。
艦内を案内してくれたシェスカは、その説明と艦内の様子を食い入るように見聞きして居た竜史と供に、実に楽しい一時を過ごして居た。
「これが宇宙戦艦だったなんて、それに乗った僕は、何だか夢がかなったような気がしますっ!!」と興奮しながら言う竜史。
「そうか・・・・・お前は、その手の話が好きだ言って居たからな。そんなにも喜んでくれるとは、此方も誘った甲斐が有ったと言う物だな。」
「最後に見せるのが、艦長室だ。」
「へえ~」と言いながら先に艦長室へと入る竜史。
「やっぱり、民間軍事商船であってか、SFアニメものと違って、見た目がこざっぱりとして居ますね。」
「あははは・・・・それだけ期待して居たような言い方を言われてしまうと、苦笑してしまうな。」
「本当の事を言うと、こっちに来る前に後片付けくらいはした方が良いと、フローレイティア第二商船艦隊の商隊長であるリゼットに言われてな。」
「普段は忙しさにかまけて、下着やらネグリジェを・・・・はっ!?すすっ、済まないっ!!此処まで言う積りは無かったんだが・・・・」と、思ず赤っ恥な事を口走ってしまった事に、真っ赤に頬を染めてしまうシェスカ。
その理由と言うと、目の前の部屋には、ベレー帽を被った銀狼に宇宙戦艦家紋旗が壁に飾られ、仕事机にベッドが一つと複数の箪笥や衣装ロッカーが壁に備えて付けられて居た。
他にはシャワー室とトイレが備え付けられて居たが、これは新潟港で改装工事による物らしい。
古い物は、取り外しをされて、外で消毒された上で、改築工事を請け負った三葉重工業株式会社と三葉造船重工業が、研究資料目的で、共用資産と言う形でフローレイティア輸送商船商会から買い取ったらしい。
何せ宇宙戦艦に備えてられて居た年代物である。
何かの役には立つだろうと言う目的を見込んでの事であった。
そのお値段は、何と1千万円が付けられたが、そのお金は三葉重工業株式会社と三葉造船重工業への支払いへと消え去った為、実質的に儲けは三葉グループの懐に入ったから損が無いと見込んでの事だろう。
それだと支払った意味が無いので、幾つサービスをしてくれて居たとの話もあった。
そんな部屋で、普段使いの話・・・・それも女性の夜更けの日常生活をバラしてしまった事で、竜史は真っ赤に成って居た。
それも股間部がむず痒いのを感じるくらいにである。
「・・・・・・・シェスカさん・・・そのを・・・・・・」
「ううっ!!すまん、思わず・・・・お前だと・・・何でも話せてしまうから、そのだな・・・・・」と二人揃って真っ赤に成って居た。
(シェスカさんの夜更けの姿・・・・・・・)と思わず想像してしまった竜史は、その身長170センチ。スリーサイズは90・57・89と言う際どいボデイスタイルを思い出してしまうどころか、ネグリジェや下着姿を想像してしまった。
何せ、この二人は、既に裸を見せ合ってしまって居るから、もう本当に隠す所が無い。
強いて言って有るとすれば、各々の心中・・・・・心の中だけである。
二人切りの艦長室・・・・・それも歳若い恋知らずの二人は、初恋とも分からない感情を抱きつつ、心臓の鼓動がバクバクのドキドキな上に、不意な出来事が有ればそのまま近くのベッドに・・・・・・・・・・・・・・・・・・と言う雰囲気に成りそうな所だったが、ラブコメと言うのはそうは行かない物である。
プルルルルッ!!プルルルルッ!!プルルルルッ!!プルルルルッ!!と日本製の電話が・・・・内線様に取付られた電話が鳴り響く。
それは改築工事を請け負った三葉重工業株式会社と三葉造船重工業の改装の際に備え付けた、三葉電機株式会社製の電話であった。
「はっ!?」
「シェスカさん、電話・・・・・」
「少し待っててくれっ!!」と真っ赤な顔付きで、慌てて電話を取ったシェスカ。
「シェスカお嬢様、ご友人の方々から19時頃までにお約束のお店で待って居るとのご連絡です。」
「ああ、リナやクリスの二人だな。分かった、気を遣わせてしまったな。」
「いいえ、お嬢様が年下の男性をお連れに成るなんて・・・・・うふふ・・・」と、含み笑いの物言いをしながら電話を切った船員であった。
「悪かった、竜史。最後に甲板デッキを待ってから、待ち合わせ場所に行こうか?」
「はい。」と言うと、二人は艦長室を後にしたのであった。
それも残念そうな気持ちを抱えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後年、振り返り見ると、二人とも、あのままの状況だったら、間違いなく、手が触れただけで、抱き合ってベットへと向かって居たかもと言って居るのであった。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午後18時15分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島・東京サミット特別指定会場国・コヨミ皇国・東京サミット国際合同軍事演習会特別指定開催都市・万代藩・万代港・東京サミット訪問使節艦隊・寄港地・万代港・オローシャ帝国・日本国平和外交使節団及びフローレイティア輸送商船商会・第一商船艦隊・艦隊旗艦・魔導戦艦ベィビィ・ウルフと魔導空挺戦艦隊寄港地・魔導戦艦ベィビィ・ウルフの港出入口付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
観閲行進の式典が終わった竜史は、各国政府関係者らが現地解散と成った事もあり、シェスカに手漉きの時間が出来たからベィビィ・ウルフに来ないかと聞かれたので、その誘いを受けてベィビィ・ウルフにやって来て居た。
艦内を案内してくれたシェスカは、その説明と艦内の様子を食い入るように見聞きして居た竜史と供に楽しいひと時を過ごして居た。
そんな二人の事が気に成った紅葉は、行き先であるベィビィ・ウルフにやって来て居た。
万代港に在るオローシャ帝国・日本国平和外交使節団及びフローレイティア輸送商船商会・第一商船艦隊の寄港地へは、当然ながら顔パスで入れる紅葉。
これもコヨミ皇国第一皇女と言う立場があってこそである。
「ありがとう。」
「いいえ、紅葉皇女殿下とシェスカお嬢様の仲は、我らの間でも有名な事ですのでお気になさらず。」
「ですが殿下、もう少しだけ待って上げて下さい。シェスカお嬢様ってば・・・」
「こらこら、余計な事は言わないのっ!!お嬢様もそろそろ良いお相手を・・・って・・・・ごめんなさい、殿下。シェスカお嬢様は、あと・・・15分くらいで此処に、いらっしゃいますので・・・・」と何やら船員達らは、含みのある事ばかりを言って、紅葉の事を急かさなように、港入口付近の待合室で待たせたい事ばかりを述べていた。
「はっ!?」と紅葉、某機動戦士アニメのニュータイプの如き直感を感じ取った。
「ああっ!!紅葉さま~っ!!」と、紅葉の事を止めに入った船員の一人の言葉も虚しく、駆けて行ってしまった紅葉。
「バカっ!!紅葉殿下は、感が鋭いって有名なのよっ!!」
「そうよ、アレはシェスカお嬢様も似たような目付きをして居られたから、ひょっとしたら・・・・・・・」
「あちゃ~、やっちゃったかな?」
「それに・・・・何だか・・・・・紅葉殿下も・・・・竜史さんの事をっ!!」
「って、何で分かるんですか、先輩方?」
「それはね・・・・」
「恋する乙女は誰でも分かる者よっ!!」
「「「「「ね~っ!!」」」」」と言う先輩一同。
「何としても、お嬢様には好き合った方とっ!!ご一緒に成られて貰わないとっ!!」と面白がって居るが、社員一同は、シェスカお嬢様の次のフローレイティア家の跡取りが居ないと、自分達の商会が倒産に遭うのではないかと言う理由から、シェスカお嬢様の恋路を応援して居るのであった。
最もシェスカは、恋をして居るとは思っては居ない・・・・・・筈である。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午後18時20分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島・東京サミット特別指定会場国・コヨミ皇国・東京サミット国際合同軍事演習会特別指定開催都市・万代藩・万代港・東京サミット訪問使節艦隊・寄港地・万代港・オローシャ帝国・日本国平和外交使節団及びフローレイティア輸送商船商会・第一商船艦隊・艦隊旗艦・魔導戦艦ベィビィ・ウルフと魔導空挺戦艦隊寄港地・魔導戦艦ベィビィ・ウルフの甲板デッキにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベィビィ・ウルフ艦内を案内してくれたシェスカは、その説明と艦内の様子を食い入るように見聞きして居た竜史と供に楽しいひと時を過ごし、最後に甲板デッキを見て回ろうと、外へと出ていた。
「うわっ!!風がっ!!」
「でも夏だから寒くは無い筈だ。」
「そうですね、海風が涼しく心地良いです。」と言いながら、やや強めの海風を受けつつ、二人は、見晴らしが良い第一主砲台の近くへと向かうと、其処から万代港や万代市を見下ろす。
「東京や横浜とは違う・・・薄明かりの夜景の景色ですか、良いですね。」
「そうだな・・・・東京や横浜の夜景は、ふっ!!新潟市ですら、私たちにアースティア世界人には眩し過ぎるからな。」
「こんな夜景を見ながら彼女と一緒に過ごせたら楽しいだろうど、僕にはそんな相手はいませんから、観光気分で眺めながら楽しむだけですげとね。」
「そうだな・・・・・・・ああっ?!あ~思い出した。確か何代か前の遠~い、ご先祖様の女性当主が、ベィビィ・ウルフのこの場所から、何所かの国に在る港の夜景をバックに、愛を語り合って、そのまま結婚を申し込まれたって話を聞いた事が有るな。」
「へえ~、そんな素敵なお話が有るんですか?」
「ああ、その馴れ初めのお話は、フローレイティア家の一族や商会従業員の間では有名な話でな。」
「最後は確か・・・・・・ああっ!?ああ・・・・私ったら・・・なんて事を・・・・・」
「如何したんですか?そんな真っ赤な顔をして?」
「だから第一商船艦隊の従業船員達が、朝からそわそわして居たんだなって思ってな。はぁ~、やってしまった~」とガックリと艦首の手すりに項垂れてしまうシェスカ。
「だから、何がやっちゃったですか?」
「・・・もう此処まで来たら言うが・・・・・フローレイティア家内では、何代か前の遠~い、ご先祖様の女性当主が、ベィビィ・ウルフの甲板デッキの艦首で告白されたと言う話の逸話から、似たような事をすると・・・・そのだな・・・・」と歯切れの悪い言い回しをするシェスカは、恥ずかしそうに口ごもってしまう。
「・・・・ゴクリ」と唾を飲み込む竜史。
「結婚して欲しいか、恋人に成らないかって言う・・・・ポロポーズに成るって言うジンクスがあるんだ。」
「へえー・・・・・ってっ!!えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!?」と、ビックリしてしまう竜史。
「済まんっ!!私はその気が無いんだが、竜史が魔導船ような巨大戦艦に興味が有って、その手の物語話が大好きだからと聞いて、それならばと誘うのに色々と部下達や従業員たちに根回しをして居たから、勘違いをされてしまったらしいんだ。」
「私はただ、お前に喜んで欲しいからと思って居ただけでだな。」
「あははは・・・・そうなんですか?はぁ~、ビックリした。」
「それと・・・・だな。勘違いされた原因がな・・・・そのご先祖って、さっき案内した艦長室のベットの上で、その・・・あのだな・・・あ~つ~い一夜を過ごしたって言う話が残って居るんだ。」
「あ・・・・・」
「・・・・・・」
二人は黙ってしまった。
そう、艦長室であ~つ~い一夜を過ごしたって言う話が残って居ると言うのは、アソコでセックスして、将来を誓い合ったと言う事に成る。
そんな微妙な空気を漂わせてしまう昔話をしてしまった二人を下の方から声を掛けようと近寄って来た紅葉。
(急がないと、二人は・・・・・・)と慌てて、何かを阻止をしようと静かに掛けていた紅葉。
(あっ!?居た、居た。)
「ふた・・」と言おうとした、そんな時である。
「あっ!?」
「シェスカさんっ!!」
シェスカは、海風に煽られた事で、態勢を崩して転びそうに成ってしまう。
それを助けようとする竜史。
二人は、そのまま抱き合って支え合うが、勢い余って二人はキスを交わしてしまった。
(ええっ!?そんなっ!!)と紅葉は、又もや運命のお告げに翻弄されるように、この運命の悪戯を防げなかった事に、ショックを受けて、慌てて密かに逃げ出してしまった。
「「!!」」
シェスカと竜史の二人は、真っ赤な顔に染まり、1分ほどで態勢を立て直して、離れた。
「ごっ、ごめんなさい。」
「いいや、助かった。悪いな。」
「いいえ、シェスカさんは大事なお仕事を為さって居るのです。怪我一つでも大事に成ります。これくらいの事は・・・・・」
「ああ、分かって居る。だがな・・・・助かった。」と言うシェスカ、顔を竜史から背けたくなって居る自分自身の気持ちに気が付き、次に彼と何か有れば・・・・と思うだけで、堪らなく成ってしまうのであった。