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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第25章 勇壮なる大行進と交流演習っ!!東京サミット国際合同軍事演習会っ!! 1
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320話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 23

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午後18時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟加盟国・ 日本列島・日本国・関東地方・東京都・港区・新橋・一丁目・6番・11号・読切テレビ・夕方レギュラーニュース番組・真相報道ドンピシャの収録スタジオにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 東京サミット・コヨミ皇国・東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式が無事に終わり、お話の舞台は、日本の東京都へと移る。



 東京都・港区・新橋・一丁目・6番・11号に在るニッポッンテレビは、読切新聞社を親会社とするテレビ局で、東京読切巨人軍ジャイアンツと言う野球中継放送や金曜シネマロードショー、正午から○○思いっきりテレビ、ズームアップ、真相報道ドンピシャ等々言ったバラエティー番組やテレビニュースが有名では在るが、その中でも日曜日の夕方に放送されて居る。


 放送回数が60年にもの長い月日に渡って放送されて居る落語大喜利長寿番組である笑楽点は、子供からご高齢の方々に至るまで知られて居る事で有名なテレビ局である。



 そんなニッポッンテレビの名物である夕方レギュラーニュース番組・真相報道ドンピシャの収録が開始されて居た。



「こんばんはっ!!!夕方の6時の報道ニュース番組、真相報道ドンピシャが始まります。」と司会者であり、フリーアナウンサーでもある。


 この番組の司会に選ばれ、元ニッポッンテレビ・アナウンサーでもある福田章の挨拶から番組は始まった。


「先週放送日にお報せした通り、真相報道ドンピシャは、東京サミット開催期間に合わせた特別編成でお送りして居ります。」 

 そうなのだ、真相報道ドンピシャは、人気番組である事から、東京サミット開催期間のアースティア世界・新国際安全保障会議を特集担当番組を担当する事に成った。


今日はその初日であった。


「今週の真相報道ドンピシャは、今日から4日間の日程で、アースティア世界・新国際安全保障会議を特集担当番組を担当させて頂きます。」と福田章のその隣には菊池玲と言うタレントで、この番組のアシスタントをして居る女性タレントと軍事・政治評論家の岡部こうさくの二人を交えての日本の今後を話す事に成って居た。


 岡部こうさくは、アニメや政治・軍事特集番組の監修や解説を引き受ける評論家である。


 特にアニメでは、実在する軍事技術の監修をして居る為か、アニメオタク内では割と知られた人物でもある。



「さて、早速ですが、今日の主な出来事です。ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島の王政国家であるコヨミ皇国にて、東京サミットの第三議題テーマ・アースティア世界・新国際安全保障会議のプログラムの一つとして、東京サミット関連記念式典行事が開催されました。」


「その名も東京サミット・コヨミ皇国・東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式っ!!!」


「その目的とは?」と言う出だしから、観閲行進の映像が流れて行く。


その映像は、自衛隊音楽隊による演奏が始まるシーンから始まり、その音楽隊が東側から会場の中央まで陸軍分列行進曲を奏でながら行進をしながら進んで来る様子がご家庭のテレビに映し出されて居た。


 歩兵大隊による大行進に加えて、航空部隊による観閲飛行が行われ、その最後に機械化車両部隊による大行進が流されて行く。


 一通りの観閲行進の映像が数分間流されると、番組司会者である福田章と軍事・政治評論家である岡部こうさくの二人がカメラに映し出されて、番組が進行して行く。



「岡部さん。早速ですが、東京サミットや安全保障問題の会議。それに伴う観閲行進や合同軍事演習には、如何言った目的が有るのかに付いて、詳しくお伺いしたいと思います。」



 眼鏡を掛けたベテランアナウンサーの福田アナウンサーから、眼鏡と白髪の混じった頭髪に鼻の下にちょび髭を蓄えた中年のおじさんへとカメラが移り、少し聞き取りにくい口調で、一生懸命に視聴者達に向けて、話を始めたのである。


「ええ~、わたしの見立てでは、日本政府や反帝国同盟諸国の各国政府には、この東京サミットでの安全保障問題に関わる一連の行動には思惑と打算が有っての事だと思われます。」



「と言いますと?」


「先ずは、東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式の開催地が、日本から見て東側に在るユーラシナ大陸の半島国家、コヨミ皇国で開かれている点ですね。」


「コヨミ皇国で開かれて居るその意味や意図とは?」


「はい。日本の安全保障問題と言うのは、地球世界時代でも度々議題や話題に成って来ましたが、その殆んどが先送りに成る事が多く、その改正と改案をしなければならない事態が起こってから問題の対処ばかりして居ました。」


「例えば、湾岸戦争でのクウェートへの資金援助だけと誤解された問題。カンボジアでの日本文民警察隊によるPKO(国連平和維持活動)の限界問題。近年ではアフガニスタンの国際平和協力部隊の一斉に引き上げによる救出作戦の失敗問題等々が挙げられます。」



 湾岸戦争の際、日本政府は、機雷除去の為に掃海艦艦隊の派遣や1兆円を超える資金援助をしたが、クウェート政府の謝意一覧表から日本国の名が無かったと報道されたが、これは後にクウェート政府によるミスで、誤解だった事が分かって居るが、金だけ払って人は出さないと言う誤解をされてしまった。


 後に日本の自衛隊も海岸派遣される法案成立させた切っ掛けに成った。


 しかしながら、2011年3月の東日本大震災の際にはクウェートからも富裕層から労働者まで多くの人々から義捐金が寄せられ、500万バレルの石油の無償提供が決議されて居る。


 クウェート人の間では、湾岸戦争において日本が多額の資金援助をした事は、感謝の念とともに記憶されて居る。



 1993年には、カンボジア北西部アンピル地区で国連の選挙監視団が武装集団による一斉攻撃を受けまして、日本人の文民警察官1人が負傷した出来事があったのをご存知だろうか?


 5月4日昼過ぎ、アンピル班の日本人文民警察官5人が、オランダ海兵隊UNTAC部隊の護衛を受け、同村の国道691号をパトロール巡回中、ポル・ポト派とみられる身元不明の武装ゲリラに襲撃された。


 10人程度とみられる武装ゲリラは、先頭車両を対戦車ロケット弾で攻撃し、車列が停止すると、自動小銃で一斉射撃をした。


 オランダ海兵隊も応戦したが、現場で高田警部補が死亡、他の4人の日本人文民警察官も重傷を負い、ヘリコプターでバンコクのプミポン空軍病院に搬送された。


 また、この攻撃により、オランダ海兵隊5人も重傷を負ったが、非武装警官隊が治安に不安定な国家でPKOをする事が、如何に難しいかを浮き彫りになった結果として知られて居る。


 これにより陸上自衛隊を含めた自衛隊が、武器・兵器と言った各種武装した状態での国外派遣が本格的に検討される事案にも成った。




 在アフガニスタン・イスラム共和国邦人等の輸送問題とは、2021年8月15日、イスラム主義勢力ターリバーンがアフガニスタンの首都カーブルを占領し、同国の政権を掌握するまでに起こった政権崩壊のことにより、日本外交官やアフガニスタン現地協力者や日本邦人など救出作戦の事である。


 2021年8月25日から26日にかけて部隊が現地入りし、25日から27日にかけて、邦人1名、アフガニスタン人14人等を輸送した。



 しかしながら、空港外のような危険度の高い地域に展開して邦人等を保護・防護・輸送するには「在外邦人等の保護措置(自衛隊法第84条の3)」として実施命令が下されなければならないが、これを実施する際には【領域国の同意】が前提条件とされるため、実質無政府状態のアフガニスタンに対しては適用できないと言う法律が足かせと成った為。


 首都カーブルまで陸上自衛隊を派遣して迎えに行く事が出来なかった。


 結果的に僅かな人々の救出するのに留まり、アフガニスタンに残留した日本人や大使館などの現地職員の出国は、2021年9月以降、空路や陸路により行われた。


 同年10月までに救出対象となっていた約500人のうち6割程度が、2022年2月までには、ほぼ全てが日本国内に入国し、政府が用意した施設で待機して居る。


 彼らの多くはアフガニスタンに帰国して元の職場に復帰することを希望して居るが、ターリバーン政権は強固となり、その目途は立って居ない。


 その為に、日本政府は大使館やJICAの現地職員らに付いて、難民認定を行った。


 2022年4月13日、日本大使館の現地職員ら外国人だけでも自衛隊機で輸送できるようにする改正自衛隊法が参議院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決し、成立した。


 現行の同法84条の4の「在外邦人等の輸送」では、外国で災害や騒乱などの緊急事態が起きた場合の自衛隊機による輸送対象は日本人とされ、外国人に付いては「同乗させることができる」と規定されて居た、派遣要件に付いては、「輸送を安全に実施することができると認めるとき」と言う現行規定から、「危険を避けるための方策を講ずることができると認めるとき」に変更し、派遣判断を早められるようにした。


 また活動実績等を踏まえ、輸送に使う機材については原則として政府専用機を使う規定も廃止した。



 大雑把に成ったが、これが日本の安全保障問題関連での失敗と法改正の歴史と言って良いだろう。


 要するに、単なる戦争反対論や安全保障問題論を論じるだけでは、何も救えないし守れない事が現実に在ると言う事だ。


 必要なのは、現実的な実情に沿った法律と実行可能な方針の実行である。 


 軍事・政治評論家である岡部こうさくは、一通りの解説や持論を述べつつ、これから如何するべきか、如何なって行くのかを述べて行く。


「既に日本と地球連合諸国は、異世界アースティア世界での世界大戦へと巻き込まれて居ると言うよりも、引き吊り込まれるのを覚悟しなければならないと考えて居ります。」


「世界大戦にですか?」


「はい。今我々が居るアースティア世界では、600年間もの気の遠く成る様な世界大戦の真っ最中と聞き及んで居ます。」


「これに知らんかをするのには、日本と地球連合諸国は、戦地で在るユーラシナ大陸に近過ぎました。」


「これではローラーナ帝国に、望む望まないのに関わらず、目を付けられてしまうのは致し方無いと言えるでしょう。」


「ですが岡部さん、日本も地球連合諸国も、ローラーナ帝国が率いる西方バルバッサ帝国同盟諸国と戦争する気はありませんでしたよね?」 

 

「その通りです。一度目の龍雲海沖海戦は、単なる国境線での紛争に過ぎません。」


「その原因は転移災害が原因であり、客船フェリーであるあさくら号は、エンジン故障により立ち往生して居たのに過ぎません。」


「これが地球世界であれば、近隣諸国の沿岸警備隊や海軍が、救助活動してくれるのが常でしたし、当たり前の対処でも有ります。」


「ですがっ!!此処は異世界です。国際法も慣習法しか無く、その慣習も遵守義務もありませんし、国家同士の国際法条約もありません。」


「助けるとすれば、同盟諸国同士か中立国家による善意的な行動しか無いでしょう。」



「最初にも言いましたが、日本の安全保障問題と言うのは、地球世界時代でも度々議題や話題に成って来ましたが、今や先送りにする事が許されない状況に成る事を認識するべき時が来たと言う事になります。」


「その為にもアースティア世界の武力統一平定による世界平和統一国家の樹立と言う国是を掲げているローラーナ帝国に武力戦争によるアースティア世界の統一平定は無理だと諦めさせる必要性があるのです。」



「ローラーナ帝国は、アースティア世界の武力統一平定による世界平和統一国家の樹立を目指した事が、アースティア世界の世界大戦の始まりと言われて居ますが、その真意は今や謎とされて居るとの情報が、コヨミ皇国経由で交援省により明らかにと成って居ます。」


「日本政府は、地球連合諸国や反帝国同盟諸国に加えて、中立国家諸国の各国政府と連携して、新しい国際秩序の構築をしなければならない。」



「その為の東京サミットであり、東京サミットの第三議題テーマ・アースティア世界・新国際安全保障会議のプログラムの一つとして、東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式と東京サミット国際合同軍事演習会の開催されたのです。」


「これによって、ローラーナ帝国が率いる西方バルバッサ帝国同盟諸国らに、地球連合諸国や反帝国同盟諸国は、そう簡単には倒せないと言う決死のメッセージや実力を知らしめるのが狙いと成って居ます。」



「なるほど、このアースティア世界に措ける新しい国際秩序と安全保障環境の構築には、しっかりとした実力が有る事を交戦相手に知らしめる事も重要な事であるですね。」と福田章の言葉で締め括られ、東京サミットに関するニュースが終わった。


 

 福田章は、次のニュースに移ると、顔の映らないナレーション担当者からの声掛けから始まった。



「福田さん、菊池さん、こんばんはっ!」


「大塚さん、こんばんはっ!」


「異世界が物騒な世の中ですが、国内ではごく普通の日常生活が流れて居ますよ。」


「今日の話題は、異世界アースティア世界の各国政府の要望で、日本の技能・知識を学ぼうとやって来た留学生たちの話題に成ります。」と言うのは、ナレーション担当者にして、声優でも有名な大塚忠芳ちゅうぼうさんと言う人物だった。


 本名はおおつかただよしと言う名で、歳の離れた若い声優たちから冗談で、ちゅうぼうさんと呼ばれて事から面白いがって芸名を本名から変えて居るに至って居る。


 声種はバリトンで、主な役柄は悪役が多く、洋画の吹き替え、アニメのほか、報道やバラエティ番組におけるナレーションも多い事でも知られている。


 特に機動戦士Zガルダムのヨザン・コーブル役は嵌り約として知られ、彼が乗り込む可変型モビルギアのハムラビも合わせて人気が高い物と成って居る。



 報道ニュース番組、真相報道ドンピシャの放送開始ごろからの一時期を除き、冒頭で「どうも、福田さん、菊池さん、こんばんは」と挨拶するのが恒例と成って居る。


 そんな切り口で、国内ニュースの話題に移って行く報道ニュース番組、真相報道ドンピシャは、今日も高視聴率をキープして行くのであった。


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