319話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 22
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午後16時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島・東京サミット特別指定会場国・コヨミ皇国・東京サミット国際合同軍事演習会特別指定開催都市・万代藩・万代港・東京サミット訪問使節艦隊・寄港地・コヨミ皇国の万代藩・万代市から35キロ地点・北東部一帯・コヨミ皇国・万代藩・コヨミ皇国軍・万代藩軍・共同演習場・東京サミット国際合同軍事演習会・東京サミット国際合同軍事演習会場・自衛隊装備特別展示場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミット・コヨミ皇国・東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式が無事に終わり、観閲式を見にやって来た一般来賓が帰り始めた頃の事である。
その中にはローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟諸国からの密偵者や東京サミット参加国らの政府関係者に加えて、官僚・武官の姿を見かけていた。
更には抽選に偶々受かったと言う、他国からの冒険者や商人等が居た。
展示装備の中には観閲行進に参加しなかった車両が展示されて居た。
輸入装備の輸送防護車、各戦車回収車、レア装備である96式自走120mm迫撃砲が在った。
とある一画では74式戦車の稼動展示と後部に座席を取り付けての体験乗車が行われていた。戦車の乗車体験はとあるアニメのイベントで行われて居る。
「それでは74式戦車の稼動と姿勢制御をご覧頂きます。乗車よ~いっ!!」
「乗車っ!!」
多くの人々が見守る中で戦車のエンジンが掛かり、車体が振動しながら動く。
砲塔を回転したり、車体を姿勢制御装置で左右や前後に動かしたりとして居た。
周りの人達からは「おおっ。」と言う歓声が聞えていた。
近くの別の場所では、陸上競技場くらいの広さのグランドを使って74式戦車の体験乗車が始まろうとして居た。
「それでは皆さん、しっかりと席に付いて、我々の指示が有るまでは、絶対に座席のベルトに触れないで下さい。」
「発進時と停止時に大きく揺れますので、ご注意して下さいね。」
「それでは、発進をしまーすっ!!」
大人から子供まで緊張した面立ちで座り、戦車のエンジンが動き出し車両が走り出した。
「おお、意外と早いぞっ!!」
「見た目は鈍そうなのに何て軽快なんだ。」
戦車の事を知らない人も多いだろが、戦車のスピードは70キロ以上は出るものがある。
因みに74式戦車は53キロくらいで、90式と10式戦車は70キロくらいである。
初めて乗る動力付きの乗り物に、参加した誰もが童心に返って燥いで居た。
施設科の架設橋の展示コーナーでは、施設科の隊員が作った川に見立てた大きな溝に架設橋を架橋してあった。
91式戦車橋は戦車用なのでを展示のみで、その他の架設橋の展示しあるのは、07式機動支援橋と81式自走架柱橋とパネル橋NGBが架けらて居た。
その橋を実演体験場所として、開放された、どんなものかと見にやって来た見学者達が仮設橋を渡って居た。
「これが架設橋?鉄で出きてる上に案外頑丈だな。」
「これなら安心して渡れるわ。」
近くでは大きな池で92式浮き橋の体験乗船と31/2t(長)トラックに架設の座席を設けて架設橋を渡って周るコーナーが有り人だかりも出きていた。
他にも野外炊具を使った料理の試食会、野外洗濯セットの展示、浄水セットを使った水の試飲、急遽、女性士官呑み限定の野外入浴セット体験入浴、男性士官や政府関係者と市民は別展示を設けて、それを見学するだけと成って居る。
これは女性士官や女性政府官僚らが、架設の入浴施設を体験したいとの要望があり、急遽、設けられて居たからであった。
その反応は大好評であった。
それと風呂に備え付けられていた日本製の石鹸とシャンプーも評判が良く、購入したいとの要望があった。
他にも土木関係の施設機材や水陸用車の試乗もされて居る。
そんな体験見学会の時間も、あっと言う間に過ぎて行き、自衛隊の装備の公開と観閲更新は大好評となり、各国の大使館は本国に手に入れた資料と書状を送ったり、万代市内では、自衛隊に付いての記事が書かれた瓦版が飛ぶように売れた。
一部瓦版屋では、本にして、売り出した所もあった。
その夜の酒場では、日本国や自衛隊、地球連合諸国。東京サミットに観閲行進等の話で持ちきりだった。
「おいおい、聞いたか、日本軍の兵器の話。」
「聞いた、聞いた。何でも物凄い数の鉄の馬車と自走する大砲を持ってるって話だ。」
「瓦版で呼んだぞっ!俺も見に行きたかったなぁ~」
「まっ、抽選だったしな。仕方ないさ。」
「これでコヨミ皇国やシベリナ連合、延いては反帝国同盟諸国の国々は安泰だな。」
日本が相互安全保障条約締結に向けての準備に入った事を知らされた市民は、一安心であると・・・心からの安心感に包まれて居る様子を見せていた。
一時はどうなるかと思って居たが、近くに異世界からローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟諸国以上に、国力と軍事力を有する国家が現れた事がコヨミ皇国民たちらを安心させて居たのであった。
ローラーナ帝国暦600年・アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月28日・午後13時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・ローラーナ帝国領・第三方面地域統治領・シャッポロ属州領・旧シャッポロ王国の王都・オタル市・ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府・オタル城・ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督執務室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミットの第三議題テーマであるアースティア世界・新国際安全保障会議のプログラムの一環として、コヨミ皇国・万代藩・万代市にて開催された東京サミット・コヨミ皇国・東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式。
その概要がローラーナ帝国の密偵部隊によって、ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府・オタル城へと報告されたのは、翌日の事であった。
ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府・オタル城は、ローラーナ帝国がユーラシナ大陸及びユーラシナ大陸東側地方を侵攻制圧する事を使命として居る方面軍たるローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍の本拠地である旧シャッポロ王国の王都・オタル市内に在る旧王城たるオタル城のこと。
旧シャッポロ王国の王都陥落したのと同時にローラーナ帝国軍に接収された後に、ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府が置かれたのが、この地のシャッポロ属州領総督府としての始まりと成って居る。
その政務・軍務の一切を取り仕切るローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督執務室では、昨今のユーラシナ大陸及びユーラシナ大陸東側地方の情勢下の激変に付いてローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令官である第五皇子・ゾイザル・セイダル・ローラーナを中心とした関係幹部らが、ユーラシナ大陸東側地方を制覇するべく、淡々と策謀と政務をこなして居た。
そのローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令官でにして、シャッポロ属州領総督でもある第五皇子・ゾイザルは、東京サミット開催記念式典・特別国際合同観閲式が挙行された事に危機感を抱いて居た。
アースティア国際大会議・IN・東京サミットこと、通称名・東京サミットと言う、アースティア世界史上最大規模の国際会議が開かれ、その話し合いがローラーナ帝国の打倒を主眼に置いて居ると見ていたからである。
しかしながら、現時点での日本国政府を中心とした地球連合諸国の各国政府は、アースティア世界の6割5分程度の支配圏を持って居るローラーナ帝国を倒し切るほどの軍事行動と作戦を展開を可能とするのは・・・・・・ほぼ不可能に近いとして居た。
其処で反抗作戦を展開して、そのアースティア世界均衡を5割以下に出来れば、御の字と言うのが、日本国政府を中心とした地球連合諸国の各国政府と軍人専門家・有識者会議での結論であった。
そんな事だとは知らないゾイザルは、日本国政府と地球連合諸国の動きを深読みし過ぎた事で、大きな間違いを犯そうとして居た。
ゾイザルは、地球連合諸国とその他大勢の国々の動きに神経を尖らせながら、密偵からの報告を受けて居た。
「・・・・・不味いぞっ!!不味いぞっ!!このままでは、シャッポロ属州領すらも陥落の恐れが出てきたでは無いかっ!!!」と声を荒げるゾイザル。
「ギワザンめの口先だけを鵜呑みにして居たら、それこそ、我が帝国の危機を招きかねんっ!!!」
「各方面の密偵どもとアースティア世界情勢を鑑みると、反帝国同盟諸国らは、異世界国家諸国と組んで、我が帝国を打倒する腹積もりだっ!!!」
「今からでも遅くは無いっ!!!直ぐに行動を起こし、トウキョウ・サミットごと奴らの動きを封じっ!!!我がローラーナ帝国が全ての国々を統治下に置きっ!!!ローラーナ世界統一覇権を確立し、ローラーナ世界統一帝国の樹立を宣言せねば為らないっ!!!」
「何もしなければ、この俺様の命の危機にもなり兼ねん一大事だっ!!!」
「しかしながら、ゾイザル殿下。帝国本国政府からは動くなとの通達があり、各方面と連携して、先ずは軍事力の回復と迎撃防衛体制の構築をと言う命令が・・・・」
「うるさい!!!そんな暢気な事を言って居れば、明日は我が身だっ!!!」
「それを分からんのかっ!!!各方面の連中は、作戦計画と行き当たりばったりの計画で挑んだのが敗因だっ!!!」と言って居るが、それは違う。
ローラーナ帝国軍各方面軍は、日本国・自衛隊と連合諸国軍に全力で挑んで、軍事力の質の差で負けたのである。
それわ書類から読んで理解しろと言うのは、魔導軍事技術力全盛のアースティア世界に措いては、無理からぬ事なのであった。
「ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令官として、第三方面軍・帝国東方制圧軍の全軍に命令するっ!!」
「一月以内にコヨミ皇国と大華小皇国。そして、ラクロアナ王国の制圧。並びに二ホン国・タイワン共和国に攻め入り、その全てを制圧して支配下に置き、誰がアースティア世界を統治するのかを教えねばならんのだっ!!!」
「その為にあらゆる手立てを講じ、帝国軍勢をオタル市に掻き集めるのだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」と宣言する。
ローラーナ帝国・・・延いては、ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府やゾイザルに取って、目と鼻の先で開催されて居る東京サミットと言うのは、正に密会に近い国際会議。
下手すると自分自身の命すら危ないと恐れと怯えに狩られたゾイザルは、ユーラシナ大陸東側地方の国々・・・・日本国や台湾共和国を含めた反帝国同盟諸国を制圧して、!!!ローラーナ世界統一覇権を確立し、ローラーナ世界統一帝国の樹立を自身の手で成し遂げる事を決意するのであった。
これが後に・・・・・打虎破ヶ原平原の戦いへと繋がる事に成る。
これに対して、日本国を中心とした地球系諸国と反帝国同盟諸国は、日本国が万が一に備えて計画して居た迎撃作戦、打虎破ヶ原平原地域に在る玉嵜川を主戦場とする計画D1号迎撃戦計画たるダコバ作戦が始まる序章と成った出来事であった。




