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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第25章 勇壮なる大行進と交流演習っ!!東京サミット国際合同軍事演習会っ!! 1
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310話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 13

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月27日・午前11時15分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・コヨミ半島・東京サミット特別指定会場国・コヨミ皇国・東京サミット国際合同軍事演習会特別指定開催都市・万代藩・万代港・東京サミット訪問使節艦隊・寄港地・コヨミ皇国の万代藩・万代市から35キロ地点・北東部一帯・コヨミ皇国・万代藩・コヨミ皇国軍・万代藩軍・共同演習場・東京サミット国際合同軍事演習会・東京サミット国際合同軍事演習会場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 陸上自衛隊・航空隊による観閲飛行が終わり、続いて現れたのは、海上自衛隊の航空編隊の観閲飛行である。



「続きましては、海上自衛隊の航空編隊の観閲飛行です。」



 司会をしている女性自衛官の案内で海自航空隊が飛来して来る事が告げられる。


最初に飛来して来たのは救難機US-1Aが5機、その後継機である救難機US-2が5機編隊を組んで、現れ会場へと飛んで来た。


 この2機種は水陸両用の飛行機で、主に海上での事故や災害で使用する事が前提に作られて居る。


 この技術を持つ国は少なく、日本も旧軍時代の技術を継承する会社が国内に存在している為に保有する事ができている。近年海外にも輸出が予定されている。


「海上自衛隊第一編隊・救難機US-1A。」


「第二編隊・救難機US-2。これらの機体は飛行艇と呼ばれる飛行機です。ご覧戴きました機体は海上監視目的の機体を海難救助を目的とした飛行機です。」



「自衛隊は国土防衛以外にも、海上事故や自然災害時に国民の保護・救助を活動の一つとして居ます。」


「また、外国で事故や災害が発生した場合に措いて、外国政府からの支援要請や我が国からの支援申し出をした場合にも自衛隊は外国の市民や自国邦人の保護の為に活動します。」


 この説明に皇国の軍人や政府関係者、各国大使に見学をしているコヨミ皇国民たちらは、驚きを隠せずに動揺して、騒ぎ立てて居た。


 とあるコヨミ皇国の地方将校が、その事実を聞いて、驚きの声を上げた。


「見返り無しで、異国の軍隊が他国の民達を助けに来てくれるのか?信じられないっ!!!」


 とあるアースティア世界の外国大使の一人も騒いで居た。


「これが事実なら日本と言う国は、只のお人好しか?只の馬鹿か?はたまた優れた先進国であり、我々とは違う価値観を持って居る事にも成るぞっ!!!この世界では考えられないなっ!!」


 そう、この世界では事故遭った場合は、殆んどが自己責任で助かるしかない。


 海上で船が事故を起こせば漂流し、運が良くなければ助からない。


 津波や地震に、火山噴火を始めとする自然災害がを起これば、単に運が悪かったと諦めるしか無いのだ。


 其処へ自国の軍隊や警備隊は避難誘導や簡単な消火活動しかやらないし、海難救助なんて物は、極稀に遭遇した事故が遭った時にしかやらないのである。


 況してや、外国の事故や災害を助けに行くなんて、この世界の人々の常識からすれば、着想すらされて居ない為、日本の自衛隊の行動規範は、衝撃を持って受け止められた。

 しかしながら、これには少しだけ誤解があると言えるだろう。


 幾ら日本でも、一定の友好関係または日本国とのキチンとした国交の基本条約が結ばれて居るか、相手国の同意が無ければ自衛隊に災害支援出動を出せないし、世界の裏側や遠方国へと無理をして自衛隊を派遣する事も無い。


 更に敵対国を国益に反してまで助けには行けとは、我が国の国会は、承認はしないだろう。


 そんな有り得ない事に、此処に居る見学者であるコヨミ皇国民や観覧者たちらも驚いてしまったのである。


 しかしながら、日本国は。彼の雷の鳥を冠する国際救助隊でも無いし、異世界のインターナショナルレスキューでは無い事を改めてコヨミ皇国政府と各国首脳閣僚幹部らに後日、改めてキチンと説明する事になる。


 続いて飛来して来たのは、新旧の哨戒機編隊が5機づつである。


「第三編隊・哨戒機・P-3C」


「第四編隊・哨戒機・P-1。これ等の航空機は主に領海に侵入してくる戦闘艦や不信な工作船を哨戒と監視をし、逸早く味方に知らせる機体です。」


 此処で幾つか機体能力に付いて伏せられて居た。


 哨戒機の海上監視能力に付いては、何れ知られる事だろう。


 哨戒機の武装がある事と潜水艦の監視も任務に含まれる事は、敢えて今だけ伏せられて居た。


 これは何れ行われるであろうローラーナ帝国との戦争において潜水艦の能力を隠して置きたいと言う日本国政府と防衛省らの方針だった。



 まっ、この世界において潜水艦の攻撃を防げる者は存在しない。


 コヨミ皇国の港に護衛艦隊にも潜水艦群は同行しては居るが、コヨミ皇国軍関係者には、彼の艦隊は、海中から敵を偵察するのが目的の艦艇である・・・・と言って有るし、実際にローラーナ帝国との戦争が始まって、他国の観戦武官が護衛艦隊に同行するまでは、敢えて軍事機密扱いにする事にしたのである。



「第五編隊・輸送機・C-130R。主に物資と人員を運ぶのに使用されます。自衛隊は主に海自と空自の輸送機を使っての大量の物資輸送をして居ます。」


「第六編隊・哨戒ヘリコプターSH-60J。」


「第七編隊・哨戒ヘリコプターSH-60K。主に海自基地と護衛艦に配備され、哨戒活動を任務として居ます。」


「哨戒ヘリコプターSH-60Kは、哨戒ヘリコプターSH-60Jの後継です。見た目では、分かり辛いですが、SH-60Kには武装の追加や機能の向上の改良が行われて居ます。」


 哨戒ヘリが東側上空へと飛び去って行くと、再び西側の空に、大きな航空機編隊を先頭に空自の航空部隊がやって来た。


「こちらコヨミ皇国自衛隊統合基地管制塔、海自飛行編隊が間もなく通過が完了します。航空自衛隊の各編隊は、予定通り観閲行進会場への進入コースに入って下さいっ!!!」


「了解っ!!」


 管制塔から会場への侵入許可を指示を受け取った空自編隊は、C-1輸送機を先頭に航空機が現れた。


「続きまして、空の防衛を担う航空自衛隊の航空機による観閲飛行をご覧頂きますっ!!!」


「航空自衛隊は日本国の空を防衛する自衛隊の組織の一つです。主な任務は哨戒・迎撃・輸送・救難が主な任務です。」



「第一編隊・C-1輸送機。C-1輸送機は、物資輸送と人員輸送を目的として運用されて居ます。」


「第二編隊・E-767・早期警戒官製機。大型の航空警戒機です。広範囲の領海・領空を警戒偵察し、早期に不審な船舶及び航空機を発見し、味方に逸早く知らせる機体です。」


「第三編隊・KC-767・空中給油機。その名の通り、この機体は空中で燃料を給油します。非常に錬度が要求される機体に成ります。」


「第四編隊・RF-4EJ・偵察機。ジェット戦闘機を戦術偵察機に改装使用した機体です。天候に左右されない機能を備えて居ます。」


 RF-4EJもF-4EJ改と一緒に遠からず退役が迫られる機体だが、転移災害によりアースティア世界への国家転移と言う、未曾有の災害とローラーナ帝国と言う異界国家との戦争が迫る中で、機体の退役が暫く遅れそうだ。


 

 古い機体でも整備をし続け、本当に使用不能に成るまで使われる予定と成って居る。



 これは転移災害以前に地球世界にて勃発したウクライナ戦争を教訓として、防衛省と自衛隊でも予備装備品の保管・運用を考えるように成ったからである。




 RF-4EJとF-4EJ改の継続使用は、後続の生産が始まるまで繋ぎとして考えて居た。


 日本政府は、地球世界に措いて開発競争が盛んな事情から、最新技術を駆使した新型機の開発は、今や無駄にしか成らないと考えて居た。


 地球世界での予定では、F-35Jの配備と生産を予定より早く繰り上げる予定であった。



 しかしながら、転移災害により更なる予定変更が余儀なくされ、今はアメリカ製の戦闘機であるF-15・F-2・旧式のF-4EJ改を完全技術解析し、一から新機体の生産か現用機の再生産をする事も考えられて居る。



 もっと古い機体でも有利は変わらないと言う意見もあるが、



 流石に古すぎる機体では、被弾した場合の機体耐久性が低い事が懸念され、最悪の場合は、撃墜率が高いと想定されて居る。


 更に未知の生物兵器の遭遇も視野に入れられて居たり、新たな生産設備の投入資金が勿体なかったとか言う理由もあった。



 そんな事情ではあるが、技術向上と技術継続を目的とした研究開発は引き続き継続する予定だ。


 それに一番の強みはライセンス料金が掛からないと言う事と、この世界では鉱物を機械加工して、更に機械で動く物を一番多く生産が出来るのは、今の所は日本しかない。


 地球転移組みの国々中には、日本と引けを取らないが日本ほどでは無い、生産設備が整って居る国々が、少ないが技術力と生産設備の工場を持って居る。


 それでも外国製技術や部品使用して居る現行兵器の解析から生産まで掛かる資金と言うのは、非常に高い事には違いない筈である。


 それでも本当に必要な装備以外を造るのと言うのは、過剰生産と戦後の軍国主義を招きかねない懸念も有るかも知れない。


 日本に取って、武器と兵器の開発生産は、戦後の情勢や国外輸出を視野に入れた、今後の大きな課題と成るだろう。


そんな戦中・戦後を占う事にも繋がって居る観閲飛行も、いよいよ終盤と成って来た。


 最後に日本が誇る戦闘機編隊が、観閲行進会場へと入って来た。


「続きましては、我が国が誇る戦闘用航空機たる戦闘機部隊による観閲飛行です。」


 東の空を多くの人々が見上げる。


 高速で進入してきた飛行物体に驚きの歓声の声を上げていた。


「せんとうき?」


 一人の市民の女性が、戦闘機の意味がよく分かって居なかった。


 其処へ隣に居た若い男性が、自らが手にして居た、冊子を見せながら彼女に説明を始めた。


「空から迫って来た敵との迎撃や進攻する場合の制空権の確保を目的とした、二ホン軍が保有して居る飛行兵器の事らしいね。」


「兵装は空飛ぶ鉄状の槍とか、爆音を発する矢玉を発射させる鉄筒を装備して有ると書かれて居るよ。」


「へえ~、何だかよく分からない兵器ばかりだけど、二ホン軍が配ってくれた小さいパンフレットの冊子は、無学な私達でも、とても分かりやすく書かれて居るわね?」


 日本国政府から配られて居るパンフレット冊子は、様々な人達から好評だった。


「第五編隊・F-4EJ改。旧式ですが大変に長持ちで、性能が良い機体です。現在は百里基地のみの配備と成って居ります。」


「また、近年から配備が始まった海上自衛隊の航空護衛艦の艦載機として試験運用の機体として百里基地から出向配備されても居ます。」


 航空護衛艦は海自で運用して居るが、戦闘機は空自から出向する事に成って居る。


 これはドックファイトするパイロットを海自で育てるよりも、空自で育てた方が運用する上で理に適って居ると判断した為だった。


 其処で防衛省は船の整備と運用を海自に、航空機の機体の整備と運用を空自を決めた。


 空自は人員と機体を交代で最寄の海自基地に所属する航空護衛艦に機体ごと出向する処置を取って居る。



 海自で一からパイロットを育てると、コストと時間が別に掛かる事に成ってしまう。


 全てを空自で育成すれば、後は機体数を艦艇数に合わせて増やせば良いだけであった。


 某国の海洋進出と軍備拡張に対抗しようとして始まった、航空護衛艦の建艦配備計画。


 この計画は新型のF-35JとF-2の後継機であるF-3の艦載機として配備する予定も兼ねての計画であり、先制攻撃による迎撃機の被害回避を想定しての事だった。


 しかしながら、実際は日本は異世界に転移し、本格的な戦争に運用されようとは皮肉であり、そして何よりも空想SFアニメの様な展開が、各方面から『笑えないジョークかよ?』と言う感じ声が聞こえて居り、実に笑えなかったりして居た。



 そして、異世界転移で航空護衛艦での新型戦闘機の開発と運用の計画に狂いが生じていて、今後の計画表の見直しと立て直しを計画して居るが、結論を出すには、今しばらく掛かりそうであった。


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