表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第25章 勇壮なる大行進と交流演習っ!!東京サミット国際合同軍事演習会っ!! 1
424/462

302話 東京サミット国際合同軍事演習会っ!!! 5 

ローラーナ帝国暦600年・アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月10日・午前9時32分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・ローラーナ帝国領・第三方面地域統治領・シャッポロ属州領・旧シャッポロ王国の王都・オタル市・ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍司令本部拠点城塞・ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府・オタル城・ローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督執務室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ローラーナ帝国がユーラシナ大陸及びユーラシナ大陸東側地方を侵攻制圧する事を使命として居る方面軍たるローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍。


 その本拠地である旧シャッポロ王国の王都・オタル市内にあるローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督府・オタル城。



 その一室たるローラーナ帝国領・シャッポロ属州領総督執務室では、昨今のユーラシナ大陸及びユーラシナ大陸東側地方の情勢下の激変に付いての会議が行われようとし居た。


 その会議には、ローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍総司令官である第五皇子・ゾイザル・セイダル・ローラーナを中心とした関係幹部らが集まり会議が始まった。



 ゾイザルが座る総司令官席の前には各部門の将校を始め、武官や文官などのゾイザルを補佐して居る者らが、ズラリと立ち並んで居る。


 ローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊の総司令官であるシドウ・ギワザンは、第五皇子・ゾイザルから二ホン国に関する報告書と・・・・その二ホン国が中心と成って結成された地球海洋諸国連合同盟に関する報告書を提出する様にと言われてやって来て居た。


 ローラーナ帝国軍内部に措いて二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟と反帝国同盟諸国との間で巻き起こった紛争結果に付いて、初期の段階で分かって居る事は以下の通りと成って居る。



第一次龍雲海沖海戦


 ローラーナ帝国海軍東洋方面艦隊の第120艦隊は、約8割近い損害を受けて、指揮官アディーレ・グレッサ辺境侯爵(少将)を残して撤退し、逃げられなかった艦隊は全滅した。




第二次龍雲海沖海戦


 ローラーナ帝国海軍・イースト・ウッド・ブリヂストン第一外征艦隊こと、ローラーナ帝国・第一外征艦隊の第二次龍雲海沖海戦の投入艦艇と動員総兵力・12万人・2330隻を投入したが、警戒態勢を取って居た二ホン海軍の奇襲攻撃により敗戦した。




ブラキュリオス湖畔紛争


 グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍のブラキュリオス湖畔紛争での動員総兵力・50万人で、敗戦して逃げ帰ったのが3万人で、投入された艦艇数・1239隻で、逃げ帰った残存艦艇が28隻。


 グリクス地方軍団とシベリナ・二ホン連合軍との総力戦と成ったが、シベリナ連合軍の地の利を生かした戦いと二ホン式異界兵器の思わぬ性能の高さに敗戦してしまった。



ジャンブロー要塞の嵐戦役



 ジャンブロー要塞の嵐戦役では、ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍・通称名・ゾルモン要塞軍団の第四方面軍総司令官・アーノルド・ドズール大将旗下・木造帆船型の空挺魔導力戦艦200隻・鉄鋼型の空挺魔導戦艦180隻・400メール級の大型空挺魔導戦艦7隻・300メートル級陸上魔導力戦艦。


 100メートル級駆逐級・巡洋級の陸上魔導力艦を併せて150隻と動員兵力・約270万人が投入されたが、予想外の二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟の援軍と反帝国同盟諸国反撃作戦の展開により大敗北を喫してしまった。


 また、トウキョウサミットへの参加の為に近くを通り掛かって居たリユッセル北欧同盟艦隊も、援軍に掛けたと言う報告も入って居る。


 これらの報告を受けたゾイザルは、大いに憤慨して憤って居ると言う話であるが、会議室に居座って居る彼の態度を見れば、一目瞭然と言える顔付きをして居たと言う。




「それで・・・ドラグナー皇国の第一王女であるヴァロニカ王女は、一体全体・・・何をして居るのだっ!?高々一方面での戦いに過ぎない戦後処理交渉を済ませるだけと言うのに、随分と時間が掛かって居る様だか?」


「それに付いてですが、提出した報告書にも書かれて居ります通り・・・・・全滅したと思われて居たローラーナ帝国海軍東洋方面艦隊の第120艦隊は、艦隊装備は壊滅に等しい損害を被りましたが、ごく一部の艦艇が捕虜輸送の為に拿捕されて居り、それにより将兵達も生き残って居るらしく。約3000人近い将兵が、二ホン国軍の手に由って捕虜に成って居ります。」


「それに加えて、我らローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊の捕虜。その他の一連の二ホン国軍及び地球海洋諸国連合同盟軍や反帝国同盟諸国軍との紛争での敗戦による将兵達の捕虜は十数万人に上ると見られ、これらの処遇に関しましての交渉ですので一筋縄ではいきません。」と、ギワザンは報告するが、彼が言う紛争と言うのは、明らかに戦争の事である。


 以前にも語って居るとは思うが、ローラーナ帝国に取って勝利は戦争と成り、敗戦または引き分けと言う戦果は、紛争と言う事に成って居るらしい。


 都合の悪い事は、国内の国民達には知られたくはないらしいし、国外にも知られたくはないと言うのが、彼の政府や中枢組織での政治慣例と言うのである。



「・・・・・聞きたくない事実だが、貴様とグレッサ家の小娘だけの交渉では無いのか?」


「ははっ!!二ホン国側の思惑も有るかと思いますが、どの道・・・十数万人に上る将兵達の扱いは、如何にかせねば成りません。」


「高々数百から数千弱程度ならば、交渉は切って捨てると言う選択肢も有りましょうが、十数万人にも成ると話が変わって来ます。」


「それは兵力の補充問題か?本国でも話題には成って居る聞くが、其処まで深刻と言うのは・・・・・・・」



「はい。この度の我が帝国が仕掛けた戦と異のは、二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟らが転移災害により混乱状態である事や各所の反帝国同盟諸国がバラバラの勢力であると見て、例え手を組んで居たとしても、完勝出来ると見て、勇み足に戦を仕掛けたのが敗因の一つかと・・・・・・」


「詰まりは、我が帝国軍・・・・全軍での・・・・それも総力戦に近い戦力を用いての失敗したと言いたいのか?」


「ははっ!!この事は殿下と帝国政府に取って、誠に遺憾であり、良い言い方ではありませんが、国家を上げて敵対国家へ全軍で挑んで負けたのですから、特定の人物に責任を取れと命じる事は出来ないかと・・・・・・」


「・・・・・ならば致し方あるまい。だが、交渉に手間取って居るの何故だ?捕虜の多さと手続き上の問題だけではあるまい?」


「はっ!!先に述べた通り、捕虜交渉や費用負担などに関しての交渉に加えて、二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟と反帝国同盟諸国、中立国家諸国らが二ホン国の首都であるトウキョウへと集まり、国交樹立に向けた国際会議を開くとのこと。」


「その為、交渉には更なる時間が掛かるとの報告を受けて居ります。」


「詰まり何か、交渉相手たる二ホン国と言うのは、我がローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟諸国。 反帝国同盟諸国や中立国家諸国に加えて、身内たる地球海洋諸国連合同盟と言った国々勢力らとの交渉に追われてしまって居て、個別対処が困難であると言いたいのか?」


「はっ!!その通りに御座います。」


「・・・・・・・だがなぁ~、ギワザン。この俺が得た情報網からの調査結果に措いて、龍雲海沖海戦での戦で、ローラーナ帝国海軍東洋方面艦隊の第120艦隊は全滅して居るのが確実だとも聞いて居るのだぞっ!!!生き残って居たとしても僅かでは無いのか?」


「更に付け加えれば、貴様のローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊が負けたのは、奇襲による所が大きい。その他の戦線も似た様な状態で負けたとの報告もある。」


「なるほど、大軍を相手に小勢軍が奇策や奇襲に頼って勝つ・・・・・それも大勝する先例は幾らでも過去の歴史からみれば、それは大いにある事だろう。」


「貴様が言う龍雲海沖海戦やその他の戦線での戦後処理交渉は、二ホン国がアースティア世界中を巻き込んでの謀略によるブラフ交渉でしかないでは無いか?」


「幾ら未知の・・・・それも古の失われたと謳わる。それも古臭い、科学文明技術力が有るとは言え、ローラーナ帝国軍の総兵力の7割以上を注ぎ込む紛争の冠した大戦なのだ。」


「これで疲弊して居ない諸勢力が在って堪るかっ!!!と、俺は言いたいのだっ!!!」


「恐らく二ホン国を含めた各諸勢力らは、我が帝国との引き分け交渉を以ってして、身代金と経費負担金を手に入れつつ、この一連の紛争問題に決着を着けたい。」


「俺は、今回の戦の顛末をそう見て居る。」


「上手く行けば・・・・・・・・後一押しで二ホン国。彼の国を始めとする異界国家群・・・・・・・地球海洋諸国連合同盟だったか?」


「地球海洋諸国連合同盟も転移災害による混乱による疲弊と我が帝国との紛争で、へばってしまって居る事を加味すれば、武力制圧も可能であるとの報告をローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍司令本部・参謀部室が上げて来て居るのだ?」とゾイザルは言うが、これはゾイザル派閥と呼ばれるタカ派貴族諸侯と軍幹部将校らによる言い分を聞いて居るだけなのだ。


 ゾイザル派閥は、ローラーナ帝国第五皇子の周囲で、あまーい蜜を吸いたいだけなのだ。


 その為に、相手がどんな奴らだろうと、取り敢えずは喧嘩を吹っ掛けて、勝てれば良し、負ければ倍返しか、謀略と言う感じに、とにかく戦争で利益を得たいと言う、旧日本軍の関東軍やロシア連邦の政商オリガルヒも真っ青な連中だった。



「ゾイザル殿下っ!!殿下の申される事も最もかと思われますが、肝心な事は、我が帝国軍が、総兵力の7割近くの将兵達と兵器を失って敗戦して居るのです。」


「五体満足・・・無事であるのは、ゾイザル殿下旗下のローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍と本国の本隊軍及び未だに戦果を交えては居ない外征艦隊と外征軍団くらいなのです。」


「幾ら相手が疲弊して居ると思われて居たとしてもです。更なる敗戦が無いとも言えず、下手に負けられない状態に有る我が帝国軍が、下手をすれば、折角のアースティア世界総面積の七割近い土地を有して居る戦局をひっくり返される事も有り得ると言う物。」


「それが戦と言う敵にも味方にも成り得る怪物なのです。」とギワザンは、今は新興勢力である地球海洋諸国連合同盟を含めて、シベリナ王国連合やリユッセル北欧同盟と言った三勢力を相手に真っ向勝負を挑むのは愚策であると分かって居る。


 その為、野心家であるゾイザルと私腹を肥やす事しか考え居ないゾイザル派閥を如何にか説得しなければならないと必死に鳴って居るのだ。


「・・・・・まぁ、良い。貴様や本国政府が言う通り、各方面軍がズタボロなのは間違いない事実なのだろう。俺ならば、此処一番に二ホン国に決戦を挑んで勝利する事を選ぶがな。」と不敵な笑みを浮かべながら言い切るゾイザル。


「島国を包囲作戦で殲滅すると言うのは、兵法での定石だと言うのに、本国軍や貴様らと来たら、立て直しを優先するとはな。」



「やれば勝てると言うのに・・・・」と愚痴って居るゾイザルは、本国政府と本国軍とのやり取りで、動くなと釘を刺され居る様子であった為、迂闊に管轄下のローラーナ帝国・第三方面軍・帝国東方制圧軍を動かせる訳には行かなかったが故に、今は不満でイラついて居る様子であった。




「取り合えず貴様らには、ヴァロニカ王女に引き続き二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟と反帝国同盟諸国らとの我が国が引き起こした一連の紛争戦後処理交渉を命ず。」


「期限に付いては、貴様に一任するが、我が帝国は上位強国であるっ!!!それ故に賠償金や見舞金の支払いは認られんっ!!!」


「貴様も分かって居るなっ!?これは建国以来の国是ぞっ!!」


「ははっ!!賠償金や見舞金の支払いで無ければ宜しいのですな?」


「好きにしろっ!!十数万人にもの移動を中小国連合国どもに負担が出来る訳が無いだろう。」


「はした金で我が帝国軍の将兵達が帰って来ると言うの為らば、安く。その者たちらを連れ帰る実績は、俺と国内への良き喧伝と成るからな。」と言って、会議が終わった。



 この会議で第五皇子・ゾイザルは、二ホン国及び地球海洋諸国連合同盟と反帝国同盟諸国の情勢に付いて、ローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊の総司令官であるシドウ・ギワザンからの報告書は、フェイクと考えて居るらしく。



 それに踊らされてしまって居るローラーナ帝国内に関して、大いに不満に思って居た為、当てにならない味方よりも、ゾイザル派閥に属し、自身に信用が置ける部下や派閥勢力と供に、何やら策略を巡らせ、動き出して行く事にも繋がるのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ