295話 アースティア世界の分水岐路っ!東京サミット開幕っ!!! 18
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月18日・午前9時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・神奈川県西部地域及び東海地方・静岡県・伊豆地方・伊東市・ヤマハトヤホテル・相模湾の間宴会場・ミンフィル王国東南諸国同盟特設会議場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本国で開かれた東京サミットに参加するべく訪れた東京サミット・日本国平和外交使節団らは、関東地方を中心とした一都6県プラス3県こと静岡県の伊豆地方と新潟県・山梨県と言った宿泊施設と温泉が充実した地域に滞在をしながら、東京サミットでの議題テーマに付いて、各々の政府首脳閣僚幹部と各省庁の官僚・職員らと話し合いが続けてられて居た。
ミンフィル王国東南諸国同盟・日本国外交訪問使節団は、ミンフィル王国東南諸国同盟特設会議場にて、東京サミットに関わる会議が行われ、その会議は尚も続いて居た。
「レリナ議長閣下。」と手を挙げたのは、クララ王国の女王であるニーナであった。
「ニーナ陛下、どうぞ。」
「此処は二ホン国と地球海洋諸国連合同盟側の提案書には、全面的に賛成するのが良いと思います。」
「それは何故かな?ニーナ殿?」と聞き返すのは、ナカハラドラス部族国のバルセー・ロナダイン ナカハラドラス部族総長である。
「はい。今は二ホン国内に・・・・特に民達への波風を立てると言うのは、得策ではないと存じますわ。」
「かつて我が国も、我が弟との間で国論が真っ二つと成り、ユーゴ陛下のお力添えを頂けなければ、当の昔に亡国と成って居た事でしょう。」
「この二ホンでは、その様な事態に成り難い構造と成っては居ますが、政府機関の警備機関である二ホン国警察機構と国防軍である自衛隊と二ホン国民達によるデモ隊との衝突と言う混乱は、絶対に避けるべき事案だからです。」
「二ホン国政府と警察・自衛隊は、自国民達に対して、強くは出にくい立場なのです。この均衡状態が壊れたら一大事っ!!我らを助けるどころではありません。」
「確かに、我らミンフィル王国東南諸国同盟軍部も、自衛隊や二ホン警察と交流の為に、それぞれ省庁へと視察員たちを派遣し、それと無く聞いた話では、東京サミット期間中のデモ禁止して居るのにも関わらず、デモするのは民主主義を信じて居るからだと言って居た。」と言うのは、ミルシス・ファーン・ミンフィル王国軍・大将軍こと、ミルスである。
「ニーナ陛下の言われる通り、二ホン国政府と警察・自衛隊は、国民達には弱い。」と締め括るのは、アイフィル・ハンス・ミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団長こと、フィルスである。
「テレビ報道と言う物では、懸命にデモ活動が暴動に発展しない様に奮闘中の警察官たちは、目見に見張る物が有りますが、彼らが何時までも耐えられるとは限りません。」
「ユーゴ陛下、此処は二ホンの民達の立場に立って居るとアピールすれば、少しはうるさい声も成りを潜めるのでは無いでしょうか?」とミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団副団長と言う立場から意見を述べるリネット・アストこと、リネットである。
「リネット殿の言う事に、私も賛成です。政とは先ず第一に考えなければ為らないのは、民達です。」
「先ずは二ホン国民達の不安を抑え、和らげ、安心をして貰うのが先決と思われます。」と言うのは、民たちに近しいフェルニー部族国の部族総長を務めて居る立場から意見を述べるフェルイエ・ハル―ドこと、フェイは真剣な顔立ちで述べていた。
「それに坊や、シベリナ王国連合の西方の大国であるダバード・ロード王国の女王であるアーヤ女王とユウ外務大臣からも、根回しが来て居るわ。」
「各国・各陣営にも二ホン国と地球海洋諸国連合同盟側の提案書に対する含みも文句も有るでしょうが、此処は二ホン国が、不安がる国民達に打ち負けしまう事がない様に、尚且つ我々アースティア世界の国々にも二ホン国民たちに寄り添う姿勢が有るのだと言う事をアピールする必要がある」
「その為にも東京サミットに参加する我々アースティア世界の国々は、一丸となって二ホン国と地球海洋諸国連合同盟側の提案書に誠意を以って答えるのが妥当では無いのでしょうか?との事とよ。」と締め括るレリナであった。
「ふっ!!二ホン国と地球海洋諸国連合同盟連中と身内の奴らから意見を両方とも丸のみか?」と不敵な笑みで言うユーゴ。
「不満が無いのかと言いたげね坊や?」
「普通ならば良い物だろう?」
「ユーゴよ、貴様は我らを治めた者であろう?」と中二病ぽっく締め括るのは、・テルリーナ部族国総長のラディアーネ・テルリーナこと、ラディーネであった。
「ふっ!!そうだったな。為らばこれで決する。我らミンフィル王国東南諸国同盟は、二ホン国と地球海洋諸国連合同盟側の提案書に全面的に賛成する事と決したっ!!」
こうしてユーゴは、ミンフィル王国東南諸国同盟の盟主として、二ホン国と地球海洋諸国連合同盟側の提案書に全面的に賛成するを決める事に成った。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月18日・午後16時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・神奈川県西部地域及び東海地方・静岡県・伊豆地方・ミンフィル王国東南諸国同盟の滞在地域・熱海市・居酒屋・相模にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本国で開かれた東京サミットに参加するべく訪れた東京サミット・日本国平和外交使節団らは、関東地方を中心とした一都6県プラス3県こと静岡県の伊豆地方と新潟県・山梨県と言った宿泊施設と温泉が充実した地域に滞在をしながら、東京サミットでの議題テーマに付いて、各々の政府首脳閣僚幹部と各省庁の官僚・職員らと話し合いが続けてられて居た。
ミンフィル王国東南諸国同盟・日本国外交訪問使節団は、日本国・成田国際空港から日本国に入国後、熱海市・小田原市・箱根町・伊東市・三島市を拠点にしながら東京サミットへと参加して居た。
後の歴史書には、魔神賢王と呼ばれる事に成るユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王こと、ユーゴは、伊豆地方の伊東市に本店を持って居る事で知られる。
ヤマハトヤホテルを拠点に、日本国内で東京サミットに関わる交流・交渉活動をして居た。
そんなミンフィル王国東南諸国同盟・日本国外交訪問使節団の一人であるゲルーア・ツダノートミンフィル王国税庁・徴税官は、日本国の財務省・国税庁と言った財務関係の実情を視察するべく来日して居た人物の一人である。
主だった会議であるミンフィル王国東南諸国同盟・東京サミット・次回会合に付いての会合が滞りなく終わった為に、手すきの時間帯を使って、滞在中にやらなければならない書類関係の雑務処理が終わったので、拠点として居る熱海市のヤマハトヤホテルへと戻り、手荷物を置くと其処から市内の居酒屋・相模へと繰り出したのである。
「いらっしゃいませっ!!お好きな席へとどうぞっ!!」
居酒屋・相模へと入った彼を店員さんが出迎える。
近くのテレビモニターからは、熱海市内では当たり前と成って居るCМソングが流れていた。
「伊東と熱海に行くならヤマハトヤ♪電話は良いふ・・・・」と言う、ヤマハトヤホテルが1961年頃から放映されたCМソングが店内に流れていた。
ゲルーアは適当な席を見つけて座り、今日まで日本国内で見聞きした事を思い返した。
「此方のお席へどうぞっ!!お座り下さいっ!!それと、ご注文が決まりましたしたらお声掛けください。これはサービスのお通しです。」と店員は、パリパリキャベツなる塩と酢で味付けされたサラダを出される。
ゲルーアは、パリパリキャベツを摘まみ食べながら、これまで見聞きして来た二ホン国内の視察訪問先での出来事を思い返して居た。
(二ホン国と言うのは、全くもって税金泥棒とも言うべき点が多い。これで国民達の生活が成り立っていると言うのだから、それに付いては恐ろしい事なのだが、同時に国民達からの不満な声も、ちらほらと聞こえて来て居る。)
(例えば、此処の様な酒場での雑談でも然り。)
(アースティア世界に措いて、元老院議員とも言うべき二ホン国会議員の人数が多い上に政党助成金ももう少し減らすべきだっ!!)
(只でさえ金が掛かると豪語する元老院議員たちの言い分にによれば、それでも足らないからと、有志協力者たちからの寄付金を募って居ると聞くが、だったら最初からお金が掛からない様にするべきである。)
(聞けば聞くほど理不尽で、奇怪な言い訳ばかり、例えば勉強会と称する朝食会や昼食会と言った催しに、二万円という会費を取るとか?これに付いて国民達をバカにして居るのかっ!?だったら会場費用と弁当代を含めて3千円程度で済ませればよいでは無いのかっ!?)
(それに公共事業に付いても無駄が多い。物凄い技術力を持って居るの分かるが、異界の外国人である私から見れば、二ホン国土をこれ以上の開発は不要だろう。)
(それなのに、採算の合わない公共事業・・・・・特に公共事業説明会と現場見学会で見たリニア中央新幹線事業は無駄だろう。)
(どう見ても間に合って居るのに、せっかく多額の資金を投入したリニア技術を無駄にしたくないと言う思惑から、無理やりに二ホンの中央山脈地帯の地下に強引にトンネル工事をしようとして居るの頂けない。)
(東海道新幹線と北陸新幹線が有り、長野・山梨方面の鉄道や高速道路が充実して居る。)
(それに人口が少ない地域に高価な公共交通機関を整備しても経済効果は望めないだろうし、二重投資は無駄でしかない。)
(それに井戸水や溜池の貯水率が下がる事故まで起きて居るらしいが、その問題解決の決着が付いて居ない為に、続行が中止かの見通しが居ないらしいな。)
(あんな所は見習いたくないと、諸外国も愚痴って居たな。)
(我がミンフィル王国東南諸国同盟はリニアを売り込んで来たとしても断る様に進言して置こう。)
(あんなバカ高い乗り物なんぞっ!!我が国には要らない。せいぜい旧型新幹線と特急電車で十分だ。いいや、ディーゼル機関車式の寝台特急でも良いかもしれない。)と考えに耽って居た彼の手が止まった。
「はっ!?しまったっ!!ついつい、考え込んでしまって居た為に、わたしの腹の人生は、このパリパリキャベツを食べるだけで終わる所だったっ!!」と気が付くゲルーア。
「二ホンの政治と税金に付いては無駄なことが多いが、こと美味しい物に付いては無駄に美味しく、無駄に広大な種類が有る。こういった点に付いては持ち帰るべきだろう。」
「さて、今日は何を食べようか・・・・・・」とメニューを見るゲルーアは、獲れ立て相模湾海鮮と神奈川の新鮮野菜たっぷりパスタを頼み、大いに舌をうならせたと言う。