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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第23章 アースティア世界の分水岐路っ!東京サミット開幕っ!!! 2
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283話 アースティア世界の分水岐路っ!東京サミット開幕っ!!! 6

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月10日・午前9時42分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・永田町・内閣総理大臣官邸にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 アースティア国際大会議・IN・東京サミットこと東京サミットへの準備や日や慌ただしい国務での職務の合間を縫って内閣閣僚等は、首相官邸に招集され、東京サミットに向けて、最後のミーティング会議が、引き続き行われて居た。


 アースティア世界各国へと売り出して行く地球世界の製品は、環境問題に配慮された物とされ、プラスチック製品やビニール製品などと言ったリサイクルする事が可能だが、河川や海洋に土壌に流出したら、自然分解が不可能と成る物資を極力使わない様な物を売り出すとして居た。


 更には販売先である国々にリサイクル施設と廃棄物処理施設を必ず建設する事を貿易をして行く為の絶対条件とする事を取り決め事に成った。



その他の様々な国内の事情や新しい外交問題などを話し合いをして行く。



そして、最後の問題である安全保障問題に付いての議題テーマへと入る。


アースティア世界・安全保障問題を最後にしたのは、国内事情への配慮であった。


 このミーティング会議の事も、マスコミ報道各社で報じられて居るので、この会議で、真っ先に安全保障上の軍事同盟と相互防衛条約の話をすれば、野党を含めた反戦団体による反対コールの大合唱に成る事は、間違い無しであるだろう。



そんな理由から、安元政権と自由国民党。


 それに連立政権を組んで居る公明民権党こと、公民党は、わざと東京サミットに向けてのアースティア世界・安全保障問題の話を最後に回したのであった。



「最後の議題の安全保障問題だ。」


「小西と諏訪部、東京サミットで、我が国がやるべき事と取り決めるべき事を言って欲しい。」


「では俺から言わせて貰う。取り敢えずは、ローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟と敵対する反帝国同盟諸国と特に敵対をする気の無い中立国家諸国とで、対ローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟に関する共同条約を分け、事に当たって行く事が必要だ。」


「日本国政府としての提案は、ローラーナ帝国と西方バルバッサ帝国同盟と敵対する反帝国同盟諸国に対しては、戦争終結に向けて一致団結し、事に有ると共に、各国の各種体制を地球世界の先進国に近い状態へとアップデートをさせること。」


「国際的な戦争ルールと均衡状態を確立させられる相互監視が出来る体制を作り上げること。」


「そして、最終的には、戦争を終わらせること。」


「特に敵対をする気の無い中立国家諸国には、国際貿易体制と中立国家ならではの仲介人としての役割分担を提案すること。」


「以上を踏まえて、アースティア世界に措ける世界中の国々との共同平和条約の締結をする体制に持ち込むことを提案する事にしたい。」と小西防衛大臣は締め括る。



「その辺りが妥当と言った所か・・・・・」と安元総理は呟く。



「そやな。ダラダラと戦争を続けるのは良くあらへん。」


「何れは手打ちをせいへんと、あかん。」



「そうですね、戦争を反対する反戦団体によるデモも、日増しに激しさを増して居ますし、ただでさえ戦争嫌いな我が国で、長期戦に我慢が出来ると言われると・・・・・」と根谷美智子・法務大臣は、ある事を心配して言う。



 それは裁判所に訴えて、与党政権の戦争政策を違法行為と決定付けられる事であった。


「法務大臣ならではの心配ですね。」


「確かにダラダラと長期戦をするのは良くありません。終わらせる道筋を付けて置くのは良い事だと思います。」とと中村江梨子・環境大臣が、出された安全保障問題の提案が、妥当な提案である納得した顔付きで頷いて居た。


「それでは、その提案を我が国の正式な提案として、東京サミットに措いて提示すると言う事で良いかな?」と安元総理は採決に入る。



 殆んどの閣僚幹部らは頷くが・・・・・・・たった一人だけ反対をする者が居た。


 その人物とは誰なのか?と言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「待って下さいっ!!!」と大きな声を上げたのは、竜史だった。



「高見くん?」とびっくりした顔つきに成る安元総理と閣僚幹部たち。


 竜史以外では、たった一人を除いて、全てがびっくりな顔付きをして居た。



 お飾りの雑用大臣が、大きな声を上げて、反対をし、何か意見が有ると言わんばかりに立ち上がった。


「安元さん、そして皆さん。その提案・・・・出したら、十中八九。失敗します。」



「ほう、面白い事を言うな高見くん。」


「小西さん。安元さん。彼の言う通りです。私としても、失敗しますね、その提案。」


「諏訪部、君も反対か?」と小西は言う。


「彼の提案が無ければ、小西さんの提案が妥当だったと考え、賛成して居たでしょうね。」


「それは何でだか言えるか?」


「それは高見くん。彼と交援省を通じて、各種情報を集めつつ、分析をした結果。」


「反帝国同盟諸国は、何れかの勢力への合流合併をする事による同盟連合会を考えて居るとの話が聞こえます。彼らは・・・・そう考えて居ると見るべきでしょうね。」


「その出所と言うのが・・・・」と諏訪部外務大臣は、竜史の方を見る。


「紅葉さんです。彼女の能力と実家から得られる精密な情報が根拠と成って居ます。」


「・・・・そう言う事か?それで、この土壇場で反対意見をすると言う事は、当然ながら代案が有るんだろうね?」


「勿論ですっ!!!政界の面倒くさい、しがらみによる反対運動ばかりする先生方と違って、根回しは済んで居ます。」


「白洲さんっ!!例の書類をっ!!」


「皆さん、これから交援省の各課の官僚・職員の方々と供に作った書類を配布しますので、一通り目を通して下さい。」と、交援省副大臣・白洲志郎議員は、東京サミット極秘文書と書かれて居る書類を安元総理を始めとする閣僚・幹部らに配って行く。



 それを読み込んで行く、安元総理を始めとする閣僚・幹部らは、目を丸くして行く。


「・・・・・・竜坊っ!!お前はんは、トンデモナイ事を思い付きよるな?」


「流石に・・・これは無いと思って居ましたが、こうもストレートに提案をされると成ると・・・・・・・・」と根谷法務大臣は、苦笑をした顔付きで言う。



「面白いっ!!!流石にビギナーズラックっ!!!素人考えと色々と言いたいところは有るが、これは第三の提案に成るだろう。」と安元総理は頷く。


「これはやられたな。流石に、この世界では早過ぎると思って居たが、なるほどな。東京サミットで会議が平行線と成ってしまう事を避けるための苦肉の策か?」



「はいっ!!ですが・・・・・この方法は、地球世界での失敗を踏まえて、絶対に参加国は、この事に対して絶対に法令順守を求める事に成ります。そして、妥協するのは決して許されませんっ!!」


「だろうな。前世界・・・・・地球世界では、その立ち上げの際に決めたルール作りで、妥協をしてしまった事により、彼の国際機関は、機能不全と成った。」


「パレスチナ問題とウクライナ戦争の時が一番に悪い例と成ってしまった。」


「ですが・・・・・これは絶対に必要な仕組みであると考えて居ます。」


「地球世界での・・・・・失敗を繰り返さない為にも・・・・・・」



「分かった。もう少し詳細を東京サミット開催まで詰めて欲しい。」


「諏訪部、この提案内容からして、彼の相談に乗ったようだな?」


「ええ、東京サミット開催が決まった辺りの前後から相談を受けて居まして、この事が外に漏れてしまうと、横槍を入れられるかも知れないと言われて居たので、今日と言う日まで、この件だけは、秘密にして置きました。」


「分かった。東京サミットに措けるこの第三提案とも言うべき、交援省提案を万が一、東京サミット本会議で、安全保障問題に関する取り決めで、採決を決める際に、平行線と成ってしまった時の極秘提案とする。」


「先の日本政府案がすんなりと通った場合は、後日改めて、国際会議の場で極秘提案を提案する事とする。」


「ミーティング会議は以上と成ります。お疲れ様でした。」と高橋官房長官が締め括りの言葉を述べると、会議は閉会と成り、集まった者達らは解散と成った。


 果たして、高見竜史が提案をしたと言う交援省提案とは何か?それが分かるのはもう少しだけ先のお話と成る。


 この提案が、後日に行われた、東京サミット・安全保障問題会議に措いて平行線と成ってしまった事に対する突破口と成るのである。


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