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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第22章 アースティア世界の分水岐路っ!東京サミット開幕っ!!!1
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273話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 20

アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後20時34分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿・天皇陛下・日本国政府主催・東京サミット開催式典祭・国際交流晩餐会場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 モトダ技研工業の元田浩太社長との歓談を終えて、其処から立ち去り離れて行ったアーヤは、あちこちで頭を下げて居るスーツ姿の女性が居たのを見かける。



「はぁ~、モトダとの取り引き・・・上手く行って欲しいけど・・・・・あれでは厳しいそうね。」


「お願いしますっ!!是非ともスズノキ自動車工業(我が社)とお取り引きをっ!!」


「すまないね。もう三葉重工業株式会社と三葉自動車、それにオッサンと契約を視野に入れ居るんだよ。」と言う諸外国の官僚の一人は言う。


 因みに三葉自動車とは?


 三葉自動車工業株式会社の事で、三葉グループの会社の一つで、日本国を代表するような自動車生産を行う一社で有ったが、岡山市内に在る三葉重工業株式会社の軽自動車生産工場に措ける燃費試験の不正問題が発生した事より、他の工場や開発研究所でも同様の問題が発生して居る事が発覚。


 此れにより、ルドー株式会社が経営難に陥った同社の株を取得し、三葉重工業株式会社を子会社とした。


 だが、転移災害によりアースティア世界へと異世界転移に伴い、親会社の喪失に伴い、独立を画策してらしいとの噂があるとの事。



 現親会社と成って居る追浜自動車産業株式会社も、これを機に提携をしている三葉自動車を半ば独立をさせ、業務の拡大を狙って居ると言う話が囁かれて居た。


 その裏では三葉重工業株式会社と三葉UFJ銀行も、グループ会社であった三葉自動車工業株式会社をこれを機に取り戻そうと、一枚噛んで居るらしい。



「それにスズノキは、この度の転移災害で、大分・・・生産工場を失って居るそうじゃないか?」


「特にインド・ヨーロッパ地方の工場を失ったのは不味いのでは無いかね?」



「聞けば、確か今は・・・・・・・タイとインドネシアの一部に工場が在るだけと聞いて居る。」


「それに加えて、数少ない国内工場で、生活用の民生車両生産を稼働させながら、戦時体制を手伝うなんて、無茶苦茶じゃ無いのかね?」


「だったら全世界から付き合いの深いトヨカワの下に付いて、下請けでもしながら企業再生を模索した方が良いのではないかね。」と言われ、やんわりとした態度で外交官らは、スズノキからの取り引きの話を断られてしまった。


「はぁ~、何なのようっ!!もう~っ!!」


「ホンと何所もっ!!何所もっ!!何所もっ!!トヨカワっ!!オッサンっ!!三葉っ!!カワカミっ!!モトダっ!!オマケにっ!!スズノキ(うち)と同じ、トヨカワの提携先であるオオハツやスズノキ(うち)よりもよりもマイナーな広島の松葉にまで出し抜かれるなんてっ!!」と地団駄を踏んで居るのは、スズノキを愛するスズノキ至上主義者にして、スズノキバイク信者。


 世の中の全てがスズノキ製品で埋め尽くされれば良いのにと思って居るほどにスズノキバイクを愛してやまないモーレツ社員の鈴木凛であった。  


 しかしながら、スズノキ(うち)よりもマイナー・・・・格下と言うのは言い過ぎかも知れない。


 下手をすれば、広島市民と広島東洋ガープズファンと言う赤旗を敵に回しかねない発言と言えるからだ。


 因みに松葉とは?正式名称は松葉東洋自動車工業と言って、略称名はマツバの名で知らている広島市に本拠地を置く自動車工業の会社のこと。




 戦後の成長戦略として、当時としては破格の2億8000万円の特許料をドイツの自動車会社に払って技術導入をした、ロータリーエンジンの生産を日本国内で初めて成功させた事やプロ野球チームの広島東洋ガープズのオーナー会社としても知られて居る。





それとオオハツ工業株式会社に付いても説明して置こう。


 1907年に、大阪高等工業学校(現・大阪大学工学部)の学識者と実業家が中心となり、内燃機関の国産化を目的に「大阪発動機製造株式会社」として創業したのが始まりと成って居る自動車生産工業株式会社のこと。


 1930年に、自社エンジンによる三輪自動車「HA型オオハツ号」の製造を開始して輸送用機器事業に進出し、エンジンメーカーから自動車メーカーに移行。


 1949年に、東京証券取引所と大阪証券取引所に株式を上場した後、1951年に現社名の「オオハツ工業株式会社」に改称した。


 その後国際競争力を強化するため、1967年の業務提携によりトヨカワグループの一員となり、軽自動車を中心とするコンパクトカーに特化して事業を拡大。


 1998年にトヨカワ自動車が、オオハツの株式の過半数を取得したことで同社の子会社となった。


2016年には、株式交換によりトヨカワの完全子会社となり上場廃止された。



現存する日本の自動車メーカーの中では最も古い歴史を持つ企業である


 現在の社名は、大阪の「大」と発動機の「発」をとって、「オオハツ」と略称したことに由来するし、会社エンブレムは「大阪城」のイラストを模したものを使用して居る。


 2029年度の世界生産台数は178万台で、日本国内の軽自動車の販売シェアは33.4%で、2006年度から2022年度まで17年連続で首位を記録して居る事も有ったし、地球での海外市場では、インドネシアとマレーシアに特化して事業を行って居る。


 しかしながら、2023年の時に、過去34年に亘る認証試験での大規模不正が発覚し、これにより、国内外で展開している全車種の製造・出荷を停止。


 同年12月21日に、国土交通省がオオハツへの立ち入り検査を実施。


 作業再開は検査の後となるが、長期化の恐れがある(オオハツ工業認証試験不正問題)。


 これは日本の自動車産業史上、前代未聞の不祥事と成った事でも知られる事に成るが、その後は是正処置が為され、業績は戻りつつあると言う。




 彼女は、会社を何とかして立ち直らせたいと、この東京サミットに参加をして居る国々に対して、あちこちに声を掛けて居るが、傾き掛けて居るスズノキを本気で相手にしてくれそうな国々は居なかった。


 スズノキの会長にして、創業者の一族の最古参である鈴ノ木修治会長は、最早これまでと考え、豊川自動車工業株式会社の現社長である豊川章夫に頭を下げる覚悟を決めていた。


 豊川章夫社長とは、先代社長の頃からの付き合いが有り、地球時代でも何かと自動車販売と生産での取り引きで、ダッグを組んで来た事が多かった。


 今回の経営難では、下手をすれば、古くからの付き合いのあった、トヨカワ・オッサン・三葉の三社に分割合併されるかも知れない危機に陥って居た。



 それを如何にかしようと、スズノキの全社員は孤軍奮闘をして居る真っ最中なのであった。


「スズノキ・・・・って確か、自動車生産販売を他社よりも若干、格安でして居る事でも知られ、モトダ・カワカミ・ヤマナと並んで、二輪車・・・・バイク生産でも有名な会社だった筈。」


「それに地球世界でも、国外への工場誘致と現地住民の雇用にも積極的。」


「・・・・でも今は、転移災害に在った事で、積極的な海外進出が仇に成った事により、会社は経営難で、会社が非常に不味い危機に有るとも聞きくわね。」


「それでも、今更ながらモトダ・カワカミ・ヤマナとの取り引きが決まって居る我が国と、会社倒産の危機を抱えて居る所と組むメリットが有るとは思えませんね。」と思ったアーヤは、その場から別の取り引き相手に成りそうな著名人へと向かおうとした時である。



「はぁ~・・・・何とか、あの娘たちのコネで、この晩餐会に修治おさむ会長と一緒に潜り込みには、成功をしたけれど、どの国も大手企業と技術力に定評のある中小企業からの取り引きの話が持ち掛けられるばかりだし・・・・・」


「スズノキと聞くと、前評判が悪いからと言って、話すら聞いてくれないわ。」


「何とかして会社を立て直さないと、このままではトヨカワに買われて、社名が消えて無くなってしまうわ・・・・・はぁ~」と肩を落とす鈴木凛。



(・・・・へぇー、もう崖っぷちなのに足掻くのね、この娘は・・・・・これは買いかも知れないわ)と、アーヤの悪癖が騒ぎ出した。


そう、面白いと思った方に賭ける博打癖の様な性格がね。


「チョッと其処の貴女っ!!少し良いかしらっ!?」


「はい?って・・・ああっ!!貴女さまはっ!!ダバード・ロード王国のアーヤ・シュチュ―ド女王陛下っ!?」


「先ほどから見聞きして居たわ。とても苦労を為さって居るようね?」


「いいえ、その・・・はい。」


「貴女、名前は?」


「はいっ!!スズノキ自動車工業株式会社・東京本社。第三営業部の鈴木凛ですっ!!」


「では鈴木さん。貴女にチャンスを上げましょう。」


「はい?」


「スズノキ自動車工業に、300億円の投資金を我がダバード・ロード王国政府と妾のポケットマネーで出します。」


「それで我がダバード・ロード王国に貴社で出来る事を為さい。」


「それが出来なければ、恐らくは・・・・即倒産と成るでしょうが・・・・それでも貴女はやりますか?」


「えっ!?えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と叫んでしまう凛。



(思わぬチャンスだわ。この女王陛下、一体何を・・・・)と降って湧いた美味しい話を怪しむ凛。


「ご返答は、如何に?」


「待って下さい。其処まで大金の掛かるプロジェクトを私は任されては居ません。」


「あくまでも各国に売り込み営業をして回って居るだけなので、例えお仕事を貰っても、精々下請け仕事で、他社の戦場へと送り出す改造車の生産の手伝いくらいと思って居ただけです。」


「それなので、そんな大金が動く、ビッグプロジェクトを受ける返事をするにしても、流石に会長や社長の許可を貰わないと・・・・」


「それもそうですわね。ああ、そう言えば、確か・・・・・この晩餐会に鈴ノ木修治 (すずのきおさむ) 会長は、来られて居ましたわね?」


「はい。居ります。」


「では、今から鈴ノ木会長に、ご挨拶をさせて頂きます。」


「ははっ!!はいっ!!此方です。」と凛は、鈴ノ木修治会長の元へと向かうが、その会長は天皇皇后両陛下と挨拶をしていた・・・・・・・・・・経済界でのご老公としてである。


 それを呼び出し、アーヤと引き合わせたのである。


 これが切っ掛けで、スズノキ自動車工業株式会社は窮地を脱する事に成るのだが、それは・・・・・アーヤ女王の無茶振りをクリアしなけば成らなかったと言う試練が待って居たりするのであった。



 アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後20時42分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿・天皇陛下・日本国政府主催・東京サミット開催式典祭・国際交流晩餐会場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 天皇陛下・日本国政府主催の東京サミット開催式典祭・国際交流晩餐会場にスズノキ自動車工業株式会社・東京本社、第三営業部の鈴木凛と、その友人の父親が社長をしているカワカミのコネを使う事で、スズノキ自動車工業の立て直す切っ掛けを作ろう乗り込んだスズノキ自動車工業の経営首脳陣。


 中でもスズノキ自動車工業会長・鈴ノ木修治 (すずのきおさむ) 会長会は、御年100歳。



 静岡県浜松市に拠点を置いて居る自動車生産工場を経営をして居る会社で、価格の安い自動車やバイクに船舶エンジンを売り出しているメーカー、スズノキ自動車工業の会長にして、創業者の一族の最古参である人物。


 年老いても意気軒昂で、数々の伝説的な業績を打ち出し、諸外国のへの工場誘致と、それに伴う現地住民の雇用を生み出した経営手腕には、定評が有ると言われて居る。



そんな鈴ノ木修治会長の名言集は以下の通り。


「ゼネラル・ワールド・モーターズが鯨で、家がメダカ?いやっ!!家はメダカじゃなくて蚊ですよっ!!だってメダカは鯨にのみ込まれてしまうが、蚊であれば空高く舞い上がる事が出来るので、決して呑み込まれる事は無いっ!!。」


「かつては十年ひと昔と言ったて居たが、今は一年ひと昔。十年先の事を考えるなんて昔で言えば、百年、千年先を考えるようなものっ!!会社のあるべき姿を描くと現実から大きくかい離する。最小限、何を今なすべきかを考えて行く事だと思う。」


「現場の班長と一緒に1万円でも多くのコストを浮かした苦労話を聞く。そうしたら無駄遣いなんて、とても出来やしないっ!!」


「軽自動車は、貧乏人の車だっ!!家は金持ちが乗る様なスポーツカーは要らないっ!!」等々である。


 そんなスズノキ自動車工業の中興の祖である鈴ノ木修治会長は、天皇皇后両陛下と久しぶりのご挨拶を交わし、益々ご壮健で在らせららると言われた天皇皇后陛下に謙遜をしつつ、軽く雑談をして居ると、若手社員である鈴木凛が、トンデモナイ人物を連れて現れた。


「凛ちゃんや、君のお父さんには、我が社のレーサーとして数々の功績を上げ、名を高める優れた社員として働いて貰って居るし、君とは幼い頃から、それなりの付き合いも有る。」


「それに我が社のバイクを心から好きだ言ってくれて居る若手社員で、懸命に働いてくれて居る事もね。」


「・・・・だからと言って、行き成り女王陛下を御連れに成って来るとは・・・・・」


「申し訳ありません。私も・・・総理大臣クラスや閣僚と官僚幹部くらいが引っ掛かりもすれば御の字だと思って居ましたので・・・・まさか、女王陛下がお声を掛けて下さるとは・・・・・」と、改めて指摘されると、事の大きさにハラハラ、ドキドキする凛。



「申し訳ございません、家の若手社員が、何だかトンデモナイ事を・・・・・」


「いいえ、やる気とまだまだ、御社を潰させまいとする忠誠心。それに感銘を受けましいましたわ。鈴ノ木会長。」


「・・・・女王陛下、ご融資の一件、本当に宜しいですかな?」


「ええ、ですが・・・・他社との取り引きが有る手前、御社に対する条件は良くありません。」


「詳細は、後日と成りますが、融資に付いては問題は有りませんが、我が国が御社に提供する土地と成ると、その場所に付いては、不利に成らざるを負えません。」


「先に契約を予定して居ります。重工業メーカー各社と取り引きを控えて居るが故に、傾き掛けて居ると噂されるスズノキ自動車工業だけを特別扱いをする訳には行きませんですので・・・・・・・」


「確かに、その通りですな。如何に女王陛下とお会い出来る機会に恵まれたとは言え、傾き掛けた我が社だけを特別扱いをする訳にも行きませんしのう。」


「分かりました。後日、社長をして居る息子と凛ちゃんを含めた社員たちを指定される会談場所へと派遣を致しましょう。」


「本日は我が社に対して、大変に有り難いお話を有り難う御座いました。」と頭を下げる鈴ノ木修治会長。


「頭をお上げ下さい。妾の様な小娘に、貴方の様なご老公に頭を下げさせたと、見られるのは宜しく有りませんわ。」


「いいえ、良くしてくれた若者に、頭を下げるのも老人の勤め。此れからの激動の時代に、若者たちや地球人の同胞達への良き置き土産を残せるのならば、この爺の頭を下げるくらい、お安いものです。」と締め括った。



 そんな二人の雑談を見ていたマスコミ会社らは、トンデモナイ事態が発生したと話題を呼ぶ記事やニュースを流す事に成るのであった。


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