266話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 13
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後18時20分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様される。
天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。
ミンフィル王国東南諸国同盟諸国の国々から成る三カ国の亜人族国家から成る国家元首を中心とした使節団一行のナカハラドラス部族国・日本国平和外交使節団・フェルニー部族国・日本国平和外交使節団・テルリーナ部族国・日本国平和外交使節団の面々を見送ると、続いて現れたのは、ユーラシナ大陸の西方に位置し居り、ユールッハ地方の諸国であるリユッセル北欧同盟。
そのリユッセル北欧同盟に席を持って居る加盟諸国の日本国平和外交使節団が、間もなく到着しようとして居た。
その代表国家であるアルビオン王国を中心とした国々は以下の通りと成って居る。
リユッセル北欧同盟
ユーラシナ大陸の遥か西方に位置しているユールッハ地方の同盟国群の総称。
主な構成国・アルビオン王国を中心にして、ガリア帝国・ヒスパニア皇国・オーランタ商業都市連合国・デボン王国・コーランド王国・スカジナビア王国・ホムル王国・レイオス皇国と成って居る。
ユールッハ地方を主戦場としながら、対ローラーナ帝国と600年間も戦い続けて来たリユッセル北欧同盟諸国。
その代表国家であるアルビオン王国は、国土であるアルビオン島とエリンランド島とで構成される騎士王国。
アルビオン王国は、アルビオン王国の在るアルビオン島とエリンランド島とで構成される騎士王国にして、リユッセル北欧同盟の盟主国である。
アースティア世界に措いて、騎士達の王国と言われ、決まった家柄が代々続いている王家の存在して居ない極めて珍しい国家体制制度を持って居る国である。
その制度とは、円卓聖法具成る武器がこの国は存在しており、その武器に選ばれし者だけが、この国の中枢のを担う人材と成る掟、法律と定められていた。
またアルビオン王国統治下に置かれて居るアルビオン島は、西部のウェールグルズ地方・北部のスコッチランド地方・南部のイングラード地方・東部のノンフォーグ地方の4地方を中心に、各所騎士領主達が各爵位ごとに治めて居る。
エリンランド島も似た様に各所騎士領主達が各爵位ごとに治めて居る体制を取って居る。
その中で王位に付く権利を得られる武具たる聖剣エクスカリバー、大地を切り裂き、天空の彼方を貫いて行く閃光の光剣。この聖剣を手にした者は、聖騎士王と呼ばれていた。
その選定基準は曖昧で、どんな人間が呼ばれ選ばれるのかは何時も不明だが、悪人だけは決して選ばないらしい。選定された人物が何らかの理由で不適合と判断されるまで、その傍らに有り続けているのだ。
その他に、スノーランド島・スコッチランド諸島等を含んだ、その周辺に浮かぶ30の島諸島から成り立って居る島国である。
そんなアルビオン王国を率いるのが、 聖剣エクスカリバーに選ばれた人物で、その人物は聖騎士王と呼ばれる。
聖騎士王は、聖剣エクスカリバーに選ばれたアルビオン王国の騎士王の事で、その選定基準は曖昧で、どんな人物が呼ばれ選ばれるのかは、何時も不明なのだが、アルビオン王国を守る為の心技体の強さを持って居るか、居ないか等々と言った心を持ち合わせて居る事を基本とし、性格をは加味されて居ないが悪人が選ばれる事も無い。
選定された人物が、何らかの理由で不適合と判断されるまで、その傍らに有り続けて居るらしい。
主人が適任者でなく成るったり、引退を考えたりと言った代替わりする際は、必ずアルビオン王国・聖王都ロンデニュウム市内の聖剣エクスカリバー円卓神殿に聖剣エクスカリバーが台座へと戻り、これはと言う人物を呼び出すまで待機をする事に成る。
また、聖騎士王と成った人物は、アーサー・ペンドランゴンと言う姓名がアルビオン王国中央行政府から送られ、半ば強制的に名乗るのが慣習と成って居る。
その名の由来は、アルビオン王国の建国史の中で、聖剣エクスカリバーに選ばれ、アルビオン島を統一平定し、外敵を討ち破った初代国王の苗字から来て居る。
そして現在の聖騎士王と成った人物は、紅葉達の中では一番の年下にあたる幼馴染みで、両親は傭兵をしていた剣士の家系で、幼い時から各地をユーラシナ大陸の北部全地域を渡り歩いて居た時に、紅葉との出会いが幼い時の事に有った人物こそ、リリアルカーデ・アルタイル・アーサー・ペンドランゴンこと、愛称・リリィである。
本名はリリアルカーデ・アルタイルで、アーサー・ペンドランゴンの名は、アルビオン王国の聖騎士王と成った人物が名乗る伝統的な名前であるので、フルネームでの本名では無い。
身長は165センチ位で、スタイルは平均的。童顔の顔立ちで冷めた目付きの金髪の三つ編み団子の髪型をして居おり、スタイルは平均的。
普段から口数の少ない無口である口下手な性格をして居て、人との対話が物凄く苦手で、剣以外での話題の会話が続かない。
しかし、剣を持たせて前線に立てば、その相手が龍で有ろうと魔導機兵であろと、戦艦であろと容赦無く切り伏せる。特技は見えない斬撃を37連発、連撃の突きを24連発を繰り出すが、紅葉にだけは効かなかったらしい。
でも全部最初から読まれて居るから、勝負に成らないと言うのが理由らしい。
紅葉との出会いは、幼い時の事で、両親たちがアルビオン王国に傭兵として雇われていた時の反帝国同盟会議ので、両親が護衛の仕事をしいる時、町中を出歩いている時に、紅葉の目に止まり連れ回される事と成ったのが切っ掛けである。
その後、14歳の時に、アルビオン王国の地に伝わる王位を選ぶと言う伝説の聖なる聖剣であるエクスカリバーに選ばれ、聖騎士王と成ってしまう。
そんな剣術バカとも言うべきリリィが、初めて会う事に成った日本国の天皇皇后両陛下らに対して、アースティア世界の慣例に則った形での礼儀作法を取って挨拶を交わす。
また反対に象徴天皇制の国家元首として、出迎えに参列して居た、天皇陛下と皇后陛下らも、聖騎士王と仰々しい大層な名を持った騎士の国からやって来たリリィと丁寧な挨拶を交わし、軽く談笑する。
その場でリリィは恥ずがって、アルビオン王国の外務卿大臣にして、アルビオン王国南部東方のマイホーク地方に住まう代々続く由緒ある騎士家系のお嬢様で、円卓騎士の1人。
円卓聖法具の名は、別名斬艦剣の異名の有る聖魔法大剣ガラディーン。
アルビオン王国の外務卿大臣と領主に加え、家業のルィビィルドン貿易商船商会を経営する傍ら、世界諸国の情報にも通じている人物で、ですわ口調のお嬢様であるカデレイカ・ルィビィルドン・ガウェイン・マイホークこと、レリカの後ろに隠れてしまう事も有った。
しかしながら、そんな様子を見た天皇皇后両陛下らは、とても年相応で可愛らしいと言って下さり、場を和ませる事に成ったと、宮内庁に在る回顧録での記録が残って居た。
そんなアルビオン王国の使節団一行の面々は以下の通りと成って居る。
リリアルカーデ・アルタイル・アーサー・ペンドランゴン・アルビオン王国聖騎士王
エルリン・ベルマレスト・マーリン・ウェールルーズ・アルビオン王国宰相
カデレイカ・ルィビィルドン・ガウェイン・マイホーク・アルビオン王国・外務卿大臣
ルィビィルドン貿易商船商会長も兼務。
サレン・ペルフルグス・モードレッド・ノッティンガム・アルビオン王国軍大将軍
リンダ・エディントン・ランスロット・エディンバラ・アルビオン王国軍・アルビオン王国聖騎士王・近衛騎士団長
聖魔氷結剣アイス・カリバーン・ガラハド氷雪魔剣騎士団長
その他、アルビオン王国・閣僚幹部大臣・官僚・在日本国・アルビオン王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
東京サミットへと参加をしにやって来た、アルビオン王国・日本国平和外交使節団の一行等をまじかに見える位置に、カメラを構えて居る朝日奈放送のテレビ中継カメラと、女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。
「今度は・・・・・ユーラシナ大陸の西方に当たるユールッハ地方諸国たるリユッセル北欧同盟に加盟する諸国の日本国平和外交使節団の方々が間もなく到着しようとして居ますね。」
「まず最初にやって来たのは、リユッセル北欧同盟の代表国家であるアルビオン王国・日本国平和外交使節団の方々が、天皇皇后両陛下と挨拶を交わされて居ます。」
「最初に挨拶を交わされたのが、アルビオン王国の聖騎士王で在らせられるリリアルカーデ・アルタイル・アーサー・ペンドランゴン陛下こと、リリィ陛下です。」
「リリィ陛下は、アルビオン王国の秘宝である聖剣エクスカリバーに選ばれた人物で、その人物は聖騎士王と呼ばれる地位に就く事が定められて居る騎士王国なのだそうです。」
「聖騎士王は、聖剣エクスカリバーに選ばれたアルビオン王国の騎士王の事で、その選定基準は曖昧で、どんな人物が呼ばれ選ばれるのかは、何時も不明なのだが、アルビオン王国を守る為の心技体の強さを持って居るか、居ないか等々と言った心を持ち合わせて居る事を基本とし、性格は加味されて居ないが悪人が選ばれる事も無い事なのだそうです。」と説明を終える。
「丸でおとぎ話と言うよりは、日本で良く見聞きするRPGゲームやアニメの世界の話に登場する人物のようですね?」
「ええ、そうなんでよ。その様な人物が実在すると言うのが、アースティア世界なんですね。」と締め括った。
そんな様子を中継する中継レポートのカメラは、アルビオン王国・日本国平和外交使節団の一行等の姿をしっかりと映し出され、日本国内外に向けてしっかりと、その様子を伝えて行くのであった。
リリィ達を含めた使節団一行らは、天皇皇后両陛下らとの挨拶を終えると、続いて、日本国総理大臣である安元総理と外務大臣である諏訪部外務大臣とも挨拶を交わす。
「アルビオン王国の聖騎士王で在らせられるリリアルカーデ・アルタイル・アーサー・ペンドランゴン陛下っ!!並びにアルビオン王国政府大臣閣下及び官僚幹部職員の方々っ!!アルビオン王国・日本国平和外交使節団の皆々様方っ!!ようこそっ!!日本国へっ!!」
「「安元総理閣下っ!!諏訪部外務大臣閣下っ!!」」
「サミット開催期間中は、日本国の皆々様がたのお世話に成りますわ。」
口下手で寡黙なリリィに成り代わって安元総理と諏訪部外務大臣と挨拶を交わすのは、宰相と外務大臣の二人であった。
アルビオン王国宰相卿大臣にして、アルビオン王国随一の魔導師にして、聖魔杖マーリンロッド成る魔法杖に選ばれ女魔導師で、常に魔法杖を手に持って居る円卓騎士の一人と成って居る人物であるエルリン・ベルマレスト・マーリン・ウェールルーズこと、エーリン。
アルビオン王国の外務卿大臣であるカデレイカ・ルィビィルドン・ガウェイン・マイホークこと、レリカらが政府首脳陣を代表して挨拶をする。
「・・・・・宜しく。」と呟くリリィ。
すると来場して居る残りの者たちも挨拶を交わす。
「「「宜しくお願い致しますっ!!」」」
「ささ、中で先にご到着して居る皆様がご歓談中です。」と諏訪部大臣が言うと、それに続く竜史も中へと案内をする。
「どうぞ、此方に成ります。」と竜史も、出迎えの案内役もして居るので、使節団らを中へと誘うと、中では宮内庁の職員にお客様をお願いして別れる。
「竜史・・・・」とリリィが突然引き返してきて声を掛けて来た。
彼女は高見家にも逗留して居るので、竜史とは親しくなり始めて居たのである。
「リリィ?如何したの?」
「後で・・・みんなと食事・・・・」
「うん。分かったよ。時間を作るから、それまでは、レリカさん達の言う事を良く聞いて居てね?」
「うん、分かった。」と言うと、正装であるアルビオン王国形式の軽装甲冑姿格好で、晩餐会場へと向かうリリィであった。