262話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 9
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後18時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様される。
天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。
これまでも散々に言って来たが、頭の可笑しな中二病翼人系亜人族としても知られて居るアセリナ族。
その国家元首代表たるあるアセリナ王国・聖天使騎士団・総騎士団長を務めて居るマーヤ・リリロッカ・ヨシカーナ・アセリナ王国・聖天使騎士団・総騎士団長とアセリナ王国・日本国平和外交使節団らの政府要人を見送ると、続いて現れたのは、ミンフィル王国を盟主代表国として一大勢力圏を築いて居るミンフィル王国とミンフィル王国東南諸国同盟諸国の国々の国家元首と使節団一行の面々が、宮中晩餐会へと参加するべく来訪して来て居た。
それは以下の通りと成って居た。
ミンフィル王国
ユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王
邪神戦争後に、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・ミンフィル平原地方の南東部、エンパラ辺境地方に居座った魔人族の軍団長のラーシルズ族家の家系の生まれで、父親であるザンラマン・ラーシルが一族の頭領を務めていた。
だが、旧ミンフィル王国王朝は人間族至上主義であり、特に人間族主義者であったザグナード・ミンフィルの手に由って、差し向けられた軍勢に父親であるザンラマンが討たれると、東方地域の亜人族連合を結制して、王都マルスへと攻め込む。
折しもその日は政略結婚で嫁ぐ為にカレールーナ帝国から来ていたイリナ・カレールーナとの結婚式の最中、祖国に捨てられるかの様に嫁いで着ていたイリナは、突如として式場に現れたユーゴに一目惚れ、目の前でザグナードが討ち取られると、結婚して欲しいと詰め寄り、自分が妻に成れば、ユーゴはどんな事を言われ様とも立派な王族と成れる良いそのまま戴冠させた。
ユーゴ・ラーシルズ王朝の正式な祖と成ったユーゴは、ミンフィル王国を掌握すべく国内統一戦を仕掛けて、三ヶ月と言う速さで国を統一して行った。
その後は、レノア地方の西部から東へと勢力を広げようとするカレールーナ帝国に圧迫されて居た反帝国の東部諸国を纏め上げ、ミンフィル王国東南諸国同盟条約を締結し、盟主王と成った。
藍色の頭髪にクールで冷たい視線を持った好青年で、とても思慮深く冷静で、クールな性格をして居るが、やや正義感の強い部分も持ち合わせている。
妻のイリナには普段から頭が上がらない程に、昼夜問わずに尻に敷かれて居るらしい。
イリナ・カレールーナ・ラーシルズ王妃
西方バルバッサ帝国同盟の下で属国に等しい同盟関係を利用して勢力を伸ばそうとして居るカレールーナ帝国の第二王女で、前王朝であるミンフィル王国の国王、ザグナード・ミンフィルの下へと政略結婚させられるべく送られた。
だが、レノア地方一体の東方亜人族地域の融和を掲げて決起したユーゴ・ラーシルズが率いる反乱軍の襲撃を受けて、ザグナードは討ち死にし、貞操の危機をユーゴに救われたイリナは、彼に結婚を申し込み、ミンフィル王国の王位に就けたのだった。
金髪ロングストレートで、ゆったりとして居る大人しい性格をして居るが、ここぞと言う時は頑として信念を貫く性格をして居る。
その為か、夫のユーゴを尻に敷いて居るとの話は臣下の間では有名な話と成って居る。
ミルシス・ファーン・ミンフィル王国軍・大将軍
飛天魔族と言う紫色の頭髪と黒い翼と高い魔力が特徴的な誇り高い種族と言われて居る魔族で、俗に堕天使とも言われてが、こりは人間族側が勝手に言って居るだけであり、魔人族系と翼人族系が交わって生まれたか、又は元々そう言った種族なのかは600年の月日が経った為に定かでない。
そんな種族出身である彼女は、デモニュクス魔大陸から流れて来た傭兵一族のファーン家の長であり、ユーゴ・ラーシルズに革命の為に雇われ、そのままミンフィル王国の大将軍と成った。
その見姿は、褐色肌を持ちつつ、ロングショートヘアースタイルで気の強そうなツリ目の顔立ちとスラリとした長身に加えて、ボンテージ風な鎧姿と黒い翼と尖った耳が特徴的な姿をして居る
アイフィル・ハンス・ミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団長
ミンフィル王国の前王朝時代から近衛騎士団長を務めている人物で、 ミンフィル王国の革命の際に不意を突かれた事で、ザグナードが討たれてしまう。
ユーゴに自害と処刑を望むが、其処まで責任感の在る性格をして居る事がイリナに気に入られて、引き続き近衛騎士団長を引き受けて欲しいと言われ、引き受ける事と成った。
現在は新生ミンフィル王国軍の総司令官も兼任して居る。
その見姿はエメラルドグリーンのボブロングヘアースタイルに加え、整ったややスレンダへなボデイスタイルを有する中肉中背のクールビューティーな女性である。
リネット・アスト・ミンフィル王国軍・ミンフィル国王・近衛騎士団副団長
ミンフィル王国の革命の際は、新兵だった為に王都決戦では直接的にユーゴとは戦って居なかったが、剣の腕前が立つと言う事なので、近衛騎士団副団長の地位に居る。
赤い髪をしたミディアムショートヘアーで、気の強い顔立ちして居るが、ちょっとだけ間の抜けた所も有る女騎士。
その他、大臣・官僚・在日本国・オローシャ帝国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
ミンフィル王国の国王であり、ミンフィル王国東南諸国同盟の盟主国の国王(代表)でもあるユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王こと、ユーゴは、象徴天皇制の国家元首として、出迎えに参列して居た、天皇陛下と皇后陛下らに挨拶を交わし、軽く談笑する。
同じく、ユーゴの妻にして、王妃もであるイリナ・カレールーナ・ラーシルズこと、イリナ王妃も、王妃の一人として皇后陛下と軽く談笑をして居た。
そのやり取りの中で、皇室から送られたと言う友好の贈呈品に対する感謝申し上げますと言って居た。
イリナ王妃にも、他の女性王侯貴族にも送られた様な贈呈品と同じく、京都府・京都市の西陣織と群馬県・霧野市の霧野織の絹着物や絹生地と関連するアクセサリー。
日本国が地球世界でも世界有数の技術力を誇る化粧品セットや道具箱や手鏡と言った若い女性が好む様な品々が送られて居る。
天皇皇后両陛下らと軽く談笑しつつ、にこやかな笑顔を見せて居た。
東京サミットへと参加をしにやって来たミンフィル王国・日本国平和外交使節団の一行等をまじかに見える位置に、カメラを構えて居る朝日奈放送のテレビ中継カメラと、女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。
「今度は・・・ユーラシナ大陸東南部・レノア地方東部地域に措いて、覇権主義国家・ローラーナ帝国を中心とした居る西方バルバッサ帝国同盟諸国の国々と抵抗を続けて居るミンフィル王国東南諸国同盟の盟主国であるミンフィル王国の国王陛下であらせられるユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王並びに、王妃で在らせられるイリナ・カレールーナ・ラーシルズ王妃陛下らを中心とした、ミンフィル王国・日本国平和外交使節団が参られた様です。」
「よく見ると、その後方に続く車列には、様々な国旗が掲げられた車列が並んで居ます。」
「これは如何言う事なのでしょうか?」と、メインスタジオの司会者は、現場中継を担当する女性レポーターに、視聴者達への解説をする為に書かれて居る台本通りに、疑問を投げ掛けた。
「はいっ!!この車列が長打の列を並んで居るのは、ミンフィル王国東南諸国同盟の盟主国であるミンフィル王国と、その同盟諸国の国家元首と使節団一行の方々が、一斉に入って来て居るのは、連合を組んで居る事に起因をして居るからです。」
「しかしながら、ミンフィル王国東南諸国同盟諸国に参加する国々と、その使節団一行は、多い為に、この様な車列が並んでしまって居るとの事の様なのです。」
「スタジオと視聴者の皆々様にも分かり易い様に、絵図面の画面を変えて、現時点でのユーラシナ大陸東南部・レノア地方東部地域に措ける勢力図に付いては、以下の通りと成って居るので、そちら法をご覧ください。」とレポーターが解説をしながらテレビ中継画面は、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方東部地域に措ける勢力図に付いて描かれた、絵図面へと変更する。
ミンフィル王国東南諸国同盟
ミンフィル王国 セラルーノ王国、クララ王国、ナカハラドラス部族国(ドワーフ族) テルリーナ部族国(魔族) フェルニー部族国(ダークエルフ族)クラ市国(都市国家) ラクサ市共和国(都市国家)
西方バルバッサ帝国同盟
カレールーナ帝国 バジリアナ王国 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国
中立保護領国家・アニルージ王国(獣人国)
「なるほど、アースティア世界に措ける世界大戦の縮図の一つも言えるべき、対立構図が、この地域には在るようですね。」と司会者は締め括った。
そんな様子を中継する中継レポートのカメラは、ミンフィル王国・日本国平和外交使節団の姿をしっかりと映し出され、日本国内外に向けてしっかりとその様子を伝えて行くのであった。
「ユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王陛下っ!!並びにイリナ・カレールーナ・ラーシルズ王妃陛下っ!!そして、ミンフィル王国・日本国平和外交使節団の皆々様方っ!!ようこそっ!!日本国へっ!!」
「安元総理閣下っ!!諏訪部外務大臣閣下っ!!」
「サミット開催期間中は、日本国の皆々様がたのお世話に成る。」
「お世話に成ります。」とユーゴとイリナの二人は、天皇皇后両陛下らとの挨拶を終えると、続いて、日本国総理大臣である安元総理と外務大臣である諏訪部外務大臣とも挨拶を交わす。
「危うく、新たな敵対国と成ってしまう恐れが有った。既にコヨミ皇国の暦力仁 国皇陛下。紅葉皇女殿下らにも御礼を申し上げたが、この度は新たな隣国と成ったASEAN諸国との仲介の労に付いても、貴国にも改めて礼を述べたい。」
「いえいえ、此方も不慮な衝突行為が無くて幸いでした。」
「それと彼もコヨミ皇国にアドバイスをした者の一人です。」
「ご紹介をしましょう。我が国のアースティア世界と言う異世界転移に伴い。この異世界での諸問題を補佐、立案、解決を目的とした特別省庁の異世界国家交流総合支援省こと、交援省の担当大臣を務めてくれて居る。」
「高見竜史・交援省大臣です。」
「初めてまして、ユーゴ陛下。」
「ああ、宜しく頼む。お前の事は、セラルーノ王国の第一王女であるラピスから聞いて居る。」
「はて?ラピス王女殿下とは、まだ面識も直接的な手紙のやり取りはして居ませんが?」
「その通りだ。お前の事を噂話程度に知って居るのは、ラピスと紅葉皇女殿下との手紙のやり取りの中に在る話から聞いて居る程度の事に過ぎない。」
「ああ、そう言う事ですか?」
「まぁ、こんな歳の差が多い、多国間外交会議の席だ。出来る事ならば、お前の事を含めて、他国の気軽に話せる相手が欲しいと思って居る。お互いに歳も、そう変わらないと聞くしな?」とユーゴは、この際だから一番に歳が近く、共通の知人を通じて、聞き知り合った友人としての付き合いを竜史に提案する。
「僕の方は任期は短くても良いの為らば構いま、構わないよ。」と、竜史の方も、口調を変えて、ユーゴとの関係を歓迎する事した。
「ユーゴにしては、珍しいですね。」と、奥さんであるイリナは、夫であるユーゴの物珍しい行為を微笑ましく見て居た。
「ふっ!!俺だって、市井の出だ。王様業なんて物に付かなければ、こんな付き合い易い関係も多かった筈だろう?今は身分や外交関係が多いからな。気軽に話せる相手が欲しいんだよ。」
「それにお互いに似たような悩み事が在りそうだしな。」
「似たような悩み事?・・・・ああ、確かに・・・・」と竜史は、イリナ王妃をチラリと目をやると、何だか似たような感じの雰囲気を持った人物に心当たりが有る事に気が付いた。
ユーゴは、ラピスから聞きかじった話と、この場でのやり取りで、何と無く自分と似たような悩み事が在りそうだなと感じ取って居た。
そんな理由から、竜史との友人に成らないか?と持ち掛けたのである。
そんな二人は、何かと会う機会が在ると、良く食事に出掛ける関係を築き、竜史の結婚後には、良く奥さん達の愚痴を言い合い、その愚痴に付いて何故か奥さんたちにバレて、叱られると言う顛末を迎える羽目コンビに成ってしまうほどに仲が良かったと言う。




