261話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 8
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後18時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様される。
天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。
オローシャ帝国の女皇帝と言うか、美少女皇帝としても知られて居るミランダ・ランティー皇帝。
そのミランダ・ランティー皇帝とオローシャ帝国・日本国平和外交使節団らの政府要人を見送ると、続いて現れたのは、シベリナ地方王国連合同盟の盟主国(議長国)と成って居るアセリナ王国・日本国平和外交使節団から成る以下の面々が、宮中晩餐会へと参加するべく来訪して来て居た。
アースティア世界の反帝国同盟諸国の各国と比べて これと言った人物は少ないが、神輿は軽い方が扱い易いと揶揄される様に、アセリナ王国の国家元首であるアセリナ王国・聖天使騎士団・総騎士団長こと、総長がお飾り盟主議長国をやって居るお陰で、シベリナ地方王国連合同盟諸国は比較的に上手く話し合い、折り合いを付けながら重要な事柄に付いて取り決められるのは、摩訶不思議な事だと、お互いに言い合って居るのであった。
そのアセリナ王国の参加者は以下の通りと成って居る。
6番・アセリナ王国
マーヤ・リリロッカ・ヨシカーナ・アセリナ王国・聖天使騎士団・総騎士団長
現在はアセリナ王国の国家代表の地位にあり、聖天使騎士団の総騎士団長で、通称総長と呼ばれ、公式な場では総長閣下と呼ばれている。
国家代表の選出方法は先ず、国家に奉仕している官僚から騎士団に所属している者達の間で、闘技場で予選を戦い抜き、勝ち残った上位12位の代表同士で闘技場での決闘が行われる。そこで一番に強い物だけが総長の地位に就けると言うわけだ。
アセリナ王国は選挙制度が無いので(この世界は選挙制度と言う概念が殆ど無い)殆どが試験を受けて国家か地方自治体に入所し、下から這い上がるのが定番である。
マーヤは、何となく腕試しで参加した国家代表選抜決闘大会で、実力ある猛者を打ち倒して22歳の若さで国家代表たる総長の座に付いてしまった。
彼らはアセリア族と言う亜人間種で、背に羽の生えた翼人族である。見た目は白い羽の生えた天使にも見える美しい姿をして居る。
その人口の殆どが女性と言うこの世界でもありがちな特殊な部類の種族である。
男性の同族が珍しく、殆どが人間の男性との婚姻で賄われて居るが、6対4の割合でアセリア族女性が生まれてしまうらしい。
他のアセリア族同様に固有武器であるエクスプロン・ランサーと言う魔導槍を振り回し、エクスプロトンバスターと言う収束魔導砲ブチかます。
閃光の聖騎士マーヤと呼ばれ、エクスプロトンバスター5発を撃ち放す事が出き、閃光魔法も使う。接近戦でも槍で敵を串刺しにしたり、光の魔法剣を数多撃ち放つ等のチート過ぎる強さを誇って居るが、うっかりミスをする性格から、うっかりマーヤと言ばれる不名誉なあだ名が世間から言われて居た。
ハンナは幼い時に山で無理やり、山篭りに付き合わされ、ハンナの目の前で、可笑しなセリフを言いつつ竜や熊を串刺しにしてしまう。
それを見ていたハンナは大量の返り血を浴びて白目を向いたまま気絶をし、トラウマを抱えてしまうのであった。
ハンナは自分の姉に告げ口を言うと言われたり、姉の武勇伝を聞かされると、「トラウマスイッチがオン」になり、ガタガタ、ブルブル、ガタガタ、ブルブルと震え上がりまるでカエルの宇宙忍者や裕福な幼女系お嬢様みたいに現実逃避をしてしまうのである。語尾になのだを付ける頭の可笑しな人。
ヨハンナ・リリロッカ・ヨシカーナ
アセリナ王国、聖天使騎士団の総騎士団長して居る人物、閃光の聖騎士マーヤ・リリロッカ・ヨシカーナの妹にして、アセリナ王国の国軍である聖天使騎士団に席を置いて居るが、軍人をしていない嘱託扱いの放浪娘。
今回はこわーい、姉ちゃんであるマーヤから、アセリナ王国・日本国平和外交使節団が日本に居る間は、ふらふらと遊んで居ないで、せめて祖国のアセリナ王国・日本国平和外交使節団に付き添って居る護衛隊の仕事をしろと言われて、渋々従って居る。
その他、大臣・官僚・在日本国・アセリナ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
それと此処でシベリナ王国連合に付いても、今一度お浚いして置く。
正式名称はシベリナ地方王国連合同盟で、同盟参加国は以下の通り、アセリナ王国、アルガス公国、ラクロアナ王国、ダバード・ロード王国、コヨミ皇国、ドラグリア白龍大帝国、オローシャ帝国の7カ国からなる同盟連合。
略称名はシベリナ王国連合または、シベリナ連合と呼称するが、殆んど諸国が、シベリナ連合と明記と呼称して居る。
そんな中で、ユーラシナ大陸・シベリナ地方の諸国の国々が、武力侵攻で世界統一平定を掲げて侵略戦争を仕掛けて来るローラーナ帝国に対抗するべく、シベリナ地方王国連合同盟を結成。
その盟主国は誰が主導権国に成るのかを決める会議に措いて、揉めに揉めた挙句、やってみたい国家の元首方は?と手を挙げてみるが、流石にやらないと言えないので、お互いにどうぞっ!!どうぞっ!!と言って居たら、残って居たのはアセリナ族の国家であるアセリナ王国の軍のトップと国家代表も兼ねた役職たる聖天使騎士団の総騎士団長が成る事に成った・・・成っちゃったのである。
しかしながら、やると言えば同盟友好諸国の目も有るし、変な結果を招いて責任を取るもと言う様々な思惑が絡み、誰もやりたがらないシベリナ連合の盟主をやるとも言ってしまった事が、盟主国(議長国)成ってしまった、事の顛末なのであった。
そんな経緯の在る中二病翼人族であるアセリナ達が、東京サミットへと参加をしにやって来た使節団たる。
アセリナ王国・日本国平和外交使節団の一行等をまじかに見える位置に、カメラを構えて居る朝日奈放送のテレビ中継カメラと、女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。
「今度は・・・シベリナ地方王国連合同盟の盟主国(議長国)であるアセリナ王国。実質的には、部族連合国様な国家では在りますが、その国家元首であるアセリナ王国・聖天使騎士団の総騎士団長マーヤ・リリロッカ・ヨシカーナ総騎士団長、略称名・総長閣下で在らせられるマーヤ総長閣下が参られました。」
「アセリナ王国は、、アースティア世界・ユーラシナ大陸・中央シベリナ地方の西側に在る国家の一つで、シベリナ地方王国連合同盟の中に措いて、同盟諸国を纏めて居る盟主国(議長国)を務めて居る国家です。」と解説をする。
盟主国と書かれて居る(○○○)カッコの部分内には、(議長国)と書かれて居り、シベリナ地方王国連合同盟の代表国、纏めて役である事が説明されて居るテロップが表示されて居た。
「綺麗に白い羽が生えた亜人族の方々なのですね?」
「はい・・・・その美しい白き羽を持って居る事から、アースティア世界に措いて、アセリナ王国の羽が生えた亜人族の女性の事をアセリナ族と言うのですが、そのアセリナ族と呼ばれて居る女性達の事を聖天使騎士。」
「又は聖天使と呼んで居るとの事です。」と女性レポーターは、カンペ通りの解説をして行く中で、手元に在るカンペを読み進めると、チョッと困った項目が書かれて居る事に気が付き、一瞬だけ困った顔付きに成ってしまったが、直ぐに普段通りの顔立ちへと戻る。
「・・・・それに加えて、大変にポジティブで、面白い個性的な人達でも在るようです。」と、女性レポーターは、アセリナ族に付いての項目の事を上手い具合にお茶を濁す言い回しをして、テレビ放送的に不味い言い回しを避けて見せた。
これには番組プロデューサーを始めとする番組関係者達は、上手いことやりやがったと、アドリブレポートに関して、大いに褒めて居たと言う。
そんなやり取りが有った事を知らない視聴者達が見守る中で、中継レポートのカメラは、アセリナ王国・日本国平和外交使節団の様子をしっかりと映し出され、日本国内外に向けてしっかりと、その様子を伝えて行くのであった。
アセリナ王国・聖天使騎士団の総騎士団長マーヤ・リリロッカ・ヨシカーナ総騎士団長は、象徴天皇制の国家元首として、出迎えに参列して居た、天皇陛下と皇后陛下らに挨拶を交わし、軽く談笑する。
しかしながら、我らが天皇皇后両陛下らを含めて宮内庁職員を含めた各省庁の官僚・職員達ですらも、中二病設定された異世界種族なんぞに免疫力が在る筈もなく。
宮内庁の職員らを通じて、その対応に付いて、交援省大臣たる高見竜史に異例とも思える相談を持ち掛けた。
其処で竜史は・・・・「まぁ、一々マトモに相手をしない事と、なるべく普通の人と同じ様な応対で構いません。」
「それと、相手は、世間一般から見れば、一々意味不明な言動が目立つと思いますが、それには一々驚かないで下さい。」
「僕も陛下の御傍でフォローに回りますので、ご安心ください。」と宮内庁職員らから見れば、オタク趣味で変わり者とも思える竜史が、マトモな事を言って居る事に驚きを隠せずに居たと言う。
その事前に両陛下らに中二病を患って居る人々に対する対策資料として、流石に凝ったアニメ作品をお見せするのも不味いので、『アイドルガールズマスター・シンデレラガールズ』の神田嵐子と『この中二病少女でも恋がしたい!』の高梨七菜香を見本として、竜史が解説。
宮内庁職員が苦笑交じりに見守る中で、何とか事前レクチャーを終了するが、その際に、何故か竜史がたった4回ほどの面会しかして居ない筈の声優を呼び寄せて居た。
その声優と言うのは、『アイドルガールズマスター・シンデレラガールズ』の神田嵐子と『この中二病少女でも恋がしたい!』の高梨七菜香を担当して居た。
声優の宇智田真耶を所属事務所を通じて、天皇皇后両陛下らへのレクチャー会の為に、わざわざ宮内庁へとお越し頂いた。
しかも中二病とは?その解説のコーナーで、これまたアイドルガールズマスター・シンデレラガールズと中二病少女でも恋がしたい!の脚本家らの協力のもと、神田嵐子と高梨七菜香しの掛け合い漫才をさせると言う。
その手のアニメファンからすれば、「何それっ!?マジで本当にっ!!羨まし過ぎるっ!」「絶対に見てみたいっ!!」と言った感じの夢のアテレコを挿し絵を入れたアテレコ芝居をしながらの解説をすると言う、オタク趣味全開のトンデモナイ暴挙をやったのは、宮内庁職員たちらが苦笑しつつ、正に呆れるとしか言いようが無かった光景であった。
しかしながら、お陰様で中二病と言うのが、分かり易く理解が出来たと、天皇皇后両陛下らは仰って居られた。
ご多忙にも拘らず、わざわざご足労を頂いた、声優の宇智田真耶さんにも、お礼を直に申し上げられたと言う。
その後、とある記者会見の際、最近見られたアニメで面白かったのは、宇智田真耶さんのやって居られる番組であるとのコメントが出ると、何で天皇皇后両陛下の二人は、そんな人物を知って居られるんだろう?とマスコミ各社の記者達は、首を傾げる事に成る。
そんな天皇皇后両陛下、並びに安元総理と諏訪部外務大臣らとマーヤとハンナ姉妹らのやり取りが終ると、竜史の下へと駆け寄る二人。
「竜史っ!!!」
「サミットの休息日は、秋葉原に行きたいのであるっ!!!」
「あー・・・・・・行けたらで良い?ほら、僕らは・・・・仕事で東京に来て居るだけだからさ、暇が有るのか、如何も分からないしね。それで構わないなら良いよ。」という 竜史。
自分も行きたいが、スケジュール調整をしないと分からないので、曖昧な返答と成ってしまう。
「了解なのだっ!!!」
「楽しみのして居るのであるっ!!!」
それでも可笑しな中二病天使姉妹の二人は、元気いっぱいに了承するのであった。
(あー、この二人、典型的な日本にドハマりするタイプの外国人だな。)と竜史は、呆れて居た。
それはこの姉妹らが、日本に来て以来、日本のメディアコンテンツカルチャーにどっぷりとハマり浸かって居る地球人と変わらない子達だったからだ。
日本との接触を機会にアセリナ王国と言うよりは、アセリナ族は、日本のアニメ・漫画・ゲーム・ノベルスを含めたキャラクターコンテンツ文化にどっぷりとハマってしまうオタク亜人族として、名を馳せていく行く事に成って行く。
その陰では、竜史のコレクションが深く関わって居た事は、知られる事は無かったのだが、決して、竜史本人が布教した訳では無く。
マーヤとハンナの姉妹が竜史コレクションを通じて、祖国に新しい文化を伝えてしまった事に起因する事を此処に書いて置く。




