259話 会議は踊るっ?されど進まずっ?けれどもみんな集まれば、其処はお祭り騒ぎの東京サミットっ!! 6
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月14日・午後17時47分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・東京都・千代田区・皇居・豊明殿にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京サミットの開催に合わせて、アースティア世界国家群と地球系国家群から来日した国家元首と使節団達を皇居に招き、宮中晩餐会が模様される。
天皇陛下を始めとする皇族の方々と安元総理に加え、諏訪部外務大臣、そして場違いにも程があると愚痴って居る高見竜史交援省大臣が、晩餐会に招待された各国の要人を出迎えるべく、豊明殿の玄関口にて出迎え居た。
アルガス公国の公王であるブレックス・ファーミラ公王を始めとするアルガス公国・日本国平和外交使節団らの政府要人を見送ると、続いて現れたのは、ラクロアナ王国・日本国平和外交使節団から成る以下の面々が宮中晩餐会へと参加するべく来訪して来て居た。
5番・ラクロアナ王国
フランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女・ラクロアナ国王代理。
ラクロアナ王国の第一王女で王太女で、 父親であるレビル国王が、かなり歳を取ってから生まれた1人娘である。
赤く染まった髪と物静でお淑やかな雰囲気の風貌の顔付きの王女で、ボデイスタイルは背がやや高めであり、凹凸の在る完成された身体付きは、誰が見ても羨む見姿と言えるだろう。
その性格はおっとりとしていて、とても物静でお淑やかな王女で、激務が続いて調子の悪い父を心から心配して居る。
近年は病になりがちなレビル国王に代わって、国務の一部を代行して居たが、病状が悪化する父に成り替わり、現在は完全に代行するように成って居る為、国民たちの間では、王位の交代が近いとも囁かれて居ると言う。
ラクロアナ王国・宰相大臣・オルバ・スアシズ
ラクロアナ王国の宰相で、その見た目がパッとしない感じでの眼鏡して居るおじさん。
国王の信頼が厚く、15年もの間、国政の中心を担って居る。
ラクロアナ王国・経済産業大臣・グッディ・マールデン
ラクロアナ王国の経済産業大臣で、技術系官僚出身で現場での経験を活かして現在の地位まで上り詰めた人物であり、その人物像は、温和な性格をして居る。
ラクロアナ王国・外務大臣・エマリー・ロズリー
18歳で任官し、配属先が外交省で、外交官僚としての活躍を買われて33歳で外務大臣に任命されると言う出世ぶりで知られて居る。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・ 5月30日・午前11時15分頃に結ばれた日シベ安全保障協定条約を成し遂げた人物としても、その後のアースティア世界史の登場する人物の一人として知られて居る事に成った居る。
ラクロアナ王国軍・軍務大臣・ティアントム・ミドラル
ラクロアナ王国軍の総軍の最高司令官。階級は元帥にして軍務大臣を兼務して居る人物で、南部の領土とパイプ・ライン大河の防衛の充実と海軍の強化を掲げて居る。
ラクロアナ王国軍・陸将軍・ゴップラン・モゲラー
ラクロアナ王国軍の陸将軍で、出っぷりとした体型で対帝国の戦争に措いて、自国優先な言動言って居り、内向きな政治姿勢を取って居る。
通称ラクロアナ軍のアナグマと諸国では密かに揶揄される様にして囁かれて居ると言う。
ラクロアナ王国海軍・海軍提督・マッケイン・ウインター
ラクロアナ王国海軍の最高司令官にして海軍提督で、アースティア大戦は、少年少女を含めてあらゆる年齢と性別種族が戦争に参加する状況を寒い時代と言って居る。
そんな彼は、ニュウヤーク市の海軍基地に常駐して居る提督として知られて居る。
アリスティア・レックス
ロウデニィオン騎士団・騎士団長・ラクロアナ王国・東京サミット使節団一行護衛隊長。
日本国へは、ラクロアナ王国・東京サミット使節団への護衛隊長として来日すると共に、地球系転移諸国の間で整備が進められて居る反帝国同盟諸国に対して、近代軍事教練支援政策で、近代戦術留学生科制度法の留学生として滞在する武官でもある。
ラクロアナ王国のロウデニィオン市を防衛しているロウデニィオン騎士団の騎士団長で少佐で、アルガス公国のマケッンジー家から母の妹の嫁ぎ先のレックス家に養子に出された過去がある。
アルガスには双子の騎士団長しているクリスティーナと言う姉が居て、紅葉とは10年来の親友である。
北海道の地方都市を舞台にした、とある危ない雰囲気が漂う感じのファミレス漫画に出てくる引き篭もりな上に、不登校をしてるJKや中華系歴史美少女ゲームの何もかもが普通過ぎると言う、とある地方領主並みに影が薄い。
一緒に居ても何故かスルーされるくらいで、戦場でも敵兵に無視され、気がつけば、何故か首級を上げてしまうと言う始末。
通称ステルスアリスと言われて居て、後にレーダーや赤外線、監視カメラなどの現代技術すら写り難いと判明し、彼女はその事実に落胆する。
とても大人しく引っ込み思案な性格で、半泣きでオドオドとして居るが、時より頑固でハッキリと物言う性格で、とてもお姉ちゃん子で、姉と比べて自身のボデイスタイルが、余り良くない事をとても気にして居る女の子。
稀にキレる時がとても怖く、その表情がとてもドス黒く毒を吐き、冷徹な目つきで、病んでる様に怖い時が有る。
仲の良い友達は大抵ちゃん付けか君付けで呼んで居るので、竜史事はリュウ君と呼び、親友達はちゃん付けて呼んで居た。
その特技としては、家庭的な事が得意である事から、その中でも家庭料理が、とても美味いらしいとの評判が親族・知人・友人関係在ると言う。
その他、大臣・官僚・在日本国・ラクロアナ王国大使以下20名の使節団一行代表招待客。
ラクロアナ王国の国王代理であるフランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女・ラクロアナ国王代理は、象徴天皇制の国家元首として、出迎えに参列して居た、天皇陛下と皇后陛下らに挨拶を交わし、軽く談笑する。
そのやり取りの中で、皇室から送られたと言う友好の贈呈品に対する感謝申し上げますと言って居た。
フランシェスカことフラン王女には、京都府・京都市の西陣織と群馬県・霧野市の霧野織の絹着物や絹生地と関連するアクセサリー。
日本国が地球世界でも世界有数の技術力を誇る化粧品セットや道具箱や手鏡と言った若い女性が好む様な品々が送られて居る。
フラン王女は、天皇皇后両陛下らと軽く談笑しつつ、にこやかな笑顔を見せて居た。
東京サミットへと参加をしにやって来たラクロアナ王国の一行等をまじかに見える位置に、カメラを構えて居る朝日奈放送のテレビ中継カメラと、女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。
「今度は・・・ラクロアナ王国の国王では無く、病気で東京サミットに参加する事が叶わない。レビル・アブヒム・ラクロアナ国王陛下に代わって、国王代理として、日本に来日されて居られる王女殿下が参られました。」
「そのお方とは、ラクロアナ国王代理を務める事に成った、フランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女殿下を始めとする。ラクロアナ王国・日本国平和外交使節団の方々のご来着の様です。」
「ラクロアナ王国は、アースティア世界・ユーラシナ大陸北東地方・の最東端に位置する国家の一つで、シベリナ王国連合に属する王制国家です。」
「我が日本国とは、日本海とオホーツク海と言う海を隔てながら、北西部と南東部と言う位置に在るお隣同士の国と成って居り、ロシア共和国とも隣接する位置にも在ります。」
「フランシェスカ王女殿下は、天皇皇后両陛下らと、何やら軽く挨拶を交わされて居るご様子。」
「とても和やかな雰囲気ですね。」
「そのお姿は、赤く染まったヘアースタイルが物凄く映えて美しくサラサラして居居て、物静でお淑やかな雰囲気り気品の在る王女さまと言う印象を受けます。」
「その後ろには・・・渋く威厳の在る大臣の方々や軍幹部関係者が多いようです。」
「経験の在る年配男性が多いと言う事でしょうか?」
「はい。ですが・・・・その中にはエマリー・ロズリーと言う、女性外務大臣がいらっしゃるようです。」
「此処からでは見え難いようですが、今は天皇皇后両陛下とご挨拶を交わされて居る様です。」
「周辺の使節団一行の方々に囲まれて居て、中継カメラからでは見え難いですね。」
「・・・・はい。エマリーさんは、東京サミットに向けての準備段階の交渉を進める中で、極めて重要な協定条約の発行に関わって居たとの事です。」
「それは、どの様な協定内容を持った条約なのでしょうか?」
「はい。アセリナ王国・アルガス公国・ラクロナ王国・ダバード・ロード王国の4カ国から、日本との国交開設交渉及び安全保障条約締結交渉が始まるまでの間。」
「パイプ・ライン大河の航路上で、ローラーナ帝国軍との紛争または戦争に突入した場合の安全保障に関する臨時協定交渉の事です。」
「東京サミットの開催を行うに当たって、反帝国同盟諸国の西方諸国の国家首脳陣と使節団を迎えに行く必要が有り、その迎えとして、日本国政府は、海上自衛隊を中心とした特別派遣隊の結成。」
「それが西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊と言う訳なのです。」
「なるほど、エマリーさんは、東京サミットの開催するにあたり、極めて重要な裏方仕事を為されたと言うお方なのですね。」と番組司会者は、締め括る。
中継レポートのカメラは、ラクロアナ王国・日本国平和外交使節団の様子をしっかりと映し出され、日本国内外に向けてしっかりとその様子を伝えて行くのであった。
「フランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女殿下っ!!ラクロアナ王国・日本国平和外交使節団の皆々様方っ!!ようこそっ!!日本国へっ!!」
「安元総理閣下っ!!諏訪部外務大臣閣下っ!!」
「サミット開催期間中は、日本国の皆々さま方のお世話に成ります。」とフラン王女は、天皇皇后両陛下らとの挨拶を終えると、続いて総理大臣である安元総理と外務大臣である諏訪部外務大臣とも挨拶を交わす。
「お父様・・・・レビル国王陛下のお加減は、如何でしたでしょうか?」
「はい。お陰様を持ちまして、国元に居た事よりも、物凄く良く成りましたわ。本当に何から何まで助けてくれ頂き、有り難う御座います。」
「それは良かった。北海道知事である鈴代知事からも、近況報告を聞いては居たが、実際に貴女からその言葉を聞いた事で、胸をなでおろしましたよ。」と安元総理は、安堵の言葉を述べた。
父であり国王であるレビル・アブヒム・ラクロアナ王は、長きに渡る政務を行って来た事が原因で、心労と過労が溜まってしまった事で、病気に陥り、とうとう危ないと言われる寸前の所で有ったが、日本国内の病院での治療を勧めた事により、回復の兆しを見せていた。
フラン王女は、東京サミットへの参加に合わせて日本国へと来日をした際に、北海道・札幌市の病院を訪ね、その病状を見舞う。
その時に自分の事は大丈夫だから、今の内に北海道の民情を視察して来るのも、これからのフラン王女に取って、とても大事な事だと勧めた事により、フラン王女は北海道視察旅行へと出掛け、各地を訪問し、その土地に住まう人々と触れ合う。
辛い農作業で供に泥に塗れ、小さな町工場で、完成品検査をする傍らで、物の移動作業の為に、腰を痛めかねない力仕事をこなし、海へと出掛け際には生臭い漁師仕事や放牧が盛んな土地でのウマや羊に牛など世話を体験して居た。
その牧場では、居合わせた妊娠中の牛のお産に立ち合い、難産を手伝って子牛を引き出す手伝う場面もあった。
「此方も突然の北海道視察旅行をしたいと言う、我が侭を聞いて下さり、誠にありがとうございました。」
「いえいえ、中々に面白い旅だったみたいですね。同行取材をしていた地元マスコミ各社から聞きましたよ。これほどまでに面白い、ドキュメンタリーは無かったと言っていました。」
「はい。面白く、貴重な体験でした。」
「後で視察旅行でのお写真を送りますね。」
「楽しみして居ます。」と締め括るフラン王女。
後年、この視察旅行での写真や映像が、ドキュメンタリー映画として公開されるのは、アースティア大戦が終わり、戦後処理が落ち着いた戦後に成ってからの事である。
特に彼女が面倒を見た子牛は、後にラクロアナ王国に送られ、ラクロアナ王国産のニホン乳牛の祖と成ったと言う。
フラン王女は、その子を最後まで、ラクロアナ王室御用牧場で面倒を見てたと言う事は、歴史家たちの間でしか知られて居ない、小さな出来事でもあった。
次に挨拶を交わしたのは、交援省大臣である高見竜史であった。
「フランシェスカ・アブヒム・ラクロアナ王女殿下っ!!日本国平和外交使節団の皆々様方っ!!ようこそっ!!お出で下さいました。」と竜史も出迎える。
「うふふ、貴方の事は紅葉から伺って居ます。これから宜しくお願いしますね。」
「あ・・・いえ、何を聞いて、いらっしゃるかは存じませんが、此方もよろしくお願いを致します。」と竜史とフラン王女の二人は握手を交わしながら挨拶をし合う。
「それと、紅葉さんなら晩餐会場の方で、待っていらっしゃるので、忙しくなる前に、会って上げて下さい。」
「はい。楽しみです。」
「リュウくん。」とフラン王女の護衛体長として付き従って居るアリスも、見知った顔である竜史と軽く挨拶代わりに声を掛けて来た。
「アリス。フラン王女のエスコート、ご苦労様。」
「うんっ!!リュウくんも後でね。」と言いながら、その場を後にして行った。
因みにフラン王女は、紅葉と親友たちらが、高見家に嫁いでからも、度々高見家に遊びに来る王族として知られて居り、紅葉たちの子供も懐いて居る女王陛下と成るのは、遠い未来世界でのお話である。