238話 こんにちは!こんにちはっ!異世界中の国々から~♪おいでませっ!ウエルカムっ!ようこそっ!ジャパンアイランドっ!! 4
アースティア歴1000年・8月1日・午前8時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・東太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・東南アジア地方・アセアン加盟諸国・タイ王国・首都バンコク市・バンコク市郊外から東方30キロ地点・サムットプラーカーン県・バーンプリー郡・スワンナプーム国際空港にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
間も無く始まるアースティア国際大会議・IN・東京サミットこと、通称・東京サミット。
アースティア世界と日本国内の季節は八月に入り、防疫検査での経過観察が終った、西方バルバッサ帝国同盟勢力圏を覗いた、アースティア世界の各国使節団一行は、サミット開催国である日本国へと続々と集まろうとして居た。
その使節団一行が日本国への渡航中継地点として立ち寄って行く国の一つとして、東南アジアの中でも一・ニを争う経済大国であるタイ王国。
今のタイ王国のが在る地点とは、インドシナ半島北東部に位置して居り、ユーラシナ大陸東南地方にも位置するレノア地方が在る。
そのレノア地方に在る反帝国同盟諸国の一つたるミンフィル王国東南諸国同盟も、日本国への日本国外交訪問使節団を派遣し、渡航中継地であるタイ王国へと、やって来ていた。
レノア地方とは、カレールーナ帝国(西側)とミンフィル王国(東側)の二大勢力が同地方での覇権を争って居る地域で在る。
その中のミンフィル王国東南諸国同盟を主導する盟主国であるミンフィル王国は、前王政権では人間族が中心と成って治めていた国で在った。
その国内には、数多の他種族が暮らして居るが、それ等に対しての圧制政策が長きに渡り続いて居た。
そんな圧政を敷いて居た、前政権を打倒したのが、ユーゴ・ラーシルズ・ミンフィルと言う魔人族の男である。
新政権を打ち立てた彼は、レノア地方各地を転戦。
自勢力圏を拡大し、その勢力圏は、主要敵対勢力であるカレールーナ帝国と対等と成る程に迫り、その勢力圏を確固たる物として居た。
そんなミンフィル王国東南諸国同盟は、ユーラシナ大陸東南に位置するミンフィル地方の国家が、同盟を組んでいる名称でも在り、ミンフィル王国が代表盟主を務めて居る侮りがたい国力を有して居る連合同盟国家群である。
その近隣の南東方向には、地球から東南アジア諸国が転移して居るのだ。
またかつてのミンフィル王国は、前政権の国王であるザグナード・ミンフィル王は、カレールーナ帝国とは同盟と言う名の従属を強いられて居た。
だが、5年前に少数派部族と貧困層の人間達が大反乱が勃発する。
その革命に由って反乱軍のリーダーだったのが、ユーゴ・ラーシルズ(当時16歳)が周囲からの懇願と民衆の支持を得て戴冠、同地の王位に付いた。
この時、ザグナード国王(当時45歳)に、政略結婚で嫁ぐ為に来ていたイリナ・カレールーナ(当時15歳)は、年老いた相手との結婚を嫌がって居た事もあり、結婚式当日に城内に攻め込んで現れたユーゴ・ラーシルズに一目惚れしてまう。
そんな彼に結婚を迫って、その序でに新生ミンフィル王国の国王になる口実を提案したと言う。
ユーゴは、正式に戴冠して国王になると、ミンフィル王国の国内各地を転戦して国家を統一すると共に、同ミンフィル地方掌握をしたのであった。
その後、帝国ことローラーナ帝国とカレールーナ帝国側を嫌って居た諸国と同盟を結んで、一大勢力を築いたのである。
そんなミンフィル王国東南諸国同盟から、やって来て居る地域は、以下の通りと成って居る。
ミンフィル王国 セラルーノ王国、クララ王国、ナカハラドラス部族国(ドワーフ族) テルリーナ部族国(魔族) フェルニー部族国(ダークエルフ族)クラ市国(都市国家) ラクサ市共和国(都市国家)と成って居る。
そんなミンフィル王国東南諸国同盟の盟主王であり、後の歴史書には魔神賢王と呼ばれる事に成るユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル国王を代表とする一団が、セラルーノ王国・王都・レビィカ市港からバンコク港を経由して、スワンナプーム国際空港から空路で日本国へと事に成って居た。
この日の前日にタイ王国へと入って居たユーゴ達は、タイ王国の国王に謁見し、歓待を受けて交流を深める事と成った。
そして、その翌日には、首都バンコク市郊外・スワンナプーム国際空港へと入り、日本国・タイ王国政府らが用意した旅客チャーター飛行機に乗り込んで、目的地である日本国へと向かうのである。
「これが飛行機とか言う、魔導空挺船とは、また違う設計思想の乗り物か?」
「はい。その通りですよ、ユーゴ。これらの乗り物の方が、足回りが早いと聞いて居ます。」
「魔導空挺船なら、バンコクから日本の西端地域まで掛かる日数は10日間は掛かると見られますが、この飛行機ならば、4時間から5時間程度の時間で済むとの事ですね。」
「それほどの物なのか?」とユーゴは、出発前に得ていた情報よりも、実物を交えた解説を聞くのとは、全くの別物だと思いつつ、その性能に驚きの声を漏らしてしまう。
「紅葉が根回しをしてくれたお陰で、二ホン国・タイ王国・アメリカ合衆国・インドネシア共和国等と言った空軍戦闘機達による護衛部隊も、万が一に備えて、派遣され、我々に同行するべく、各国政府が付けてくれたようですね。」
ユーゴの隣には、セラルーノ王国の第一王女であるラピリオス・サハリンラードこと、ラピスが、日本国との仲介を担って居るコヨミ皇国の紅葉との連絡要員として同行して居た。
「この度の国際会議は、アースティア世界が始まって以来の大規模な国際会議と成る。」
「我がミンフィル王国は、ユーラシナ大陸東南に位置するレノア地方を代表とするミンフィル王国東南諸国同盟の盟主国として、この東京サミット成る国際会議で、存在感をどれだけ見せ付けられるのか、それが今後の反帝国同盟諸国内に措いて、我が国の発言権の高さと外交手腕力の見せ所と言えるだろう。」
「何としてでも、好条件の条約締結をどれだけ多くの国々と結べるのかは、我々ミンフィル王国東南諸国同盟・日本国外交訪問使節団の肩に、掛かって居ますね。」
ユーゴ達は飛行機の出発時間まで、日本国で開かれる東京サミットに関する打ち合わせ、ギリギリの時間まで続けて行くのであった。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月1日・午前10時08分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・新日本国領・サクラ諸島県・サクラ島本島・サクラ諸島県庁所在地・サクラ海浜市・サクラ海浜港にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アースティア世界・アセニア地方は、ユーラシナ大陸から東へ1万キロ以上も離れた絶海の亜大陸や群島等の島々から成り立って居る地域である。
その地域には、アセニア亜人連合同盟なる亜人族から成る中立連合国が在り、アセニア亜人連合同盟総会議を開く事で、アースティア世界に外交問題と同盟国内での諸問題を何とかして来て居た。
アルブヘイム王国
エルフ族が住まう国で、その国土には、綺麗な水が沸き、緑と木々が生い茂る大地、ユグドラシル大陸を治めるエルフ王国。
この国はユグドラシル大陸内に複数あるエルフ族連合の部族連合体であり、定期的に部族長が王位継承選挙を行って政権を担って居る。
地球風の例えて分かり易く説明するのならば、アラブ首長国連邦の様な近い政体を持って居ると言えば良いかも知れない。
エルフ族 複数の部族と王侯部族が居て、多数の政体を持った国家が現存する。寿命は数千年と言われているが、事故に病気や戦災で命を落とす事も有るので、実際の寿命は分からないし、正確な記録も無い。
他にもダークエルフ族・シルフエルフ族、イフリートエルフ族、ウンディーネエルフ族、ノームエルフ族等と種族多岐に渡る。地球世界や日本国等を含めた、この世界で一般的にエルフ族と認識されている代表格はシルフエルフ族と言われている。
マーメリア海洋王国
人魚、マーメイドと呼称される人魚族が暮らすマーメイド族の宗主王国系国家で、日本から東へ3千キロ付近に点在する3千もの群島に列島諸島と海底洞窟等を利用して国家を築いて居り、アースティアの世界中の海底に居住区があるらしい。
名産品は海産物や珊瑚に真珠等の装飾品や塩と貝殻を加工して作った粉を売っている。特に貝殻は肥料等に用いられるので地上との取り引きは頻繁に行われている事が多い。
だが、女性が多い種族性のせいか、愛玩具奴隷として人攫いに会う同胞も多く、人魚は奴隷市場で高値が付くらしい。
ブリリアイランドキングダム王国
アセニア亜人連合同盟内に在る最も東の果てに在るメイプルシロップランド大陸と言う地域内に、多種多様な妖精族達が暮らして居る多種多民族王制国家のこと。
その陣容は多彩で、ヒト型タイプから獣人・無機物・植物等々と言った感じに、これと言った法則のない変わった進化を遂げた種族である。
妖精魔法と言う人間族・亜人族達が扱う魔法とはチョッとだけ違う変な魔法を扱う事で有名な所で在る。
現在は妖精人族ウィステリア王家の正統血筋たるラティファ・ウィステリアが成人した姿と成るまでアーシェ・カムルン・アーカーイム宰相が政務を取り仕切って居る。
アセニア亜人連合同盟総会議では日本国との国交樹立に賛成票を投じて居る。
ドワーフ部族連合国。
ロックアイランド亜大陸に住まうドワーフ族の連合国。主に鉱山を開拓して様々な工業製品を売り出している国。
山脈地帯と盆地地帯や地下洞窟に住みながら、工廠商会を中心とした職人社会で、鉱山から取れた地下資源の鉱物を用いた加工品や鉱物素材を輸出する事で経済を支えている国。
そんな理由から、シベリナ連合等の国々を始め、多くの国々との工房品が取り扱われ、取引きされて居る。
アセニア亜人連合同盟総会議では日本国との国交樹立に反対して居た。
ジャパリンランド獣人部族連合国。
獣人族が住まうと言うジャパリランド大陸。各部族が平和に暮らして居る。
殆んど他の部族が足を踏み入れていない土地で、探検した事の在る物好きな人物による書物くらいにしか、彼の国の諸情勢を知る事は出来ないと言われて居る。
獣人族が住まうと言うジャパリランド大陸は、各部族が平和に暮らして居るらしく、ケモノは居るが除け者は無いとても平和な土地柄で、ドッタンバッンとかしたりして居るらしい。
アセニア亜人連合同盟総会議では、ドワーフ部族連合国と連携して、日本国との国交樹立に反対して居た。
ブルーアクーアドラグリア族・海底竜王国。
青竜人族が治める国家で、青龍帝と呼ばれる族長を元首とする国家。竜人族の中でも珍しく、選挙に由ってリーダーを決めると言う制度体制と成って居る竜人部族国家。
日本国から東へ4万キロ、マーメリア海洋王国から東へ6千キロ地点に在るというブルーアクア・アイランドラ諸島と青海底洞窟成る地域に住まう色竜族の一角である水と氷を操る青い竜人族と竜族が暮らす国家のこと。
サンダース天帝雷空部族国。
ユグドラシル大陸から南東に400キロの地手に在る所で、イエロー・サンダースドラグリア族が治めるサンダース天帝雷空部族国の在る浮遊大陸。
ユグドラシル大陸の南東上空の位置している天空の浮遊大陸で、黄龍人族と黄龍族らが暮らす浮遊大地。
中央に大陸を中心とした群島が広がり、常に落雷が落ち捲る危険地帯として知られて居るが、これは黄龍人族と黄龍族らが喧嘩と武闘対決を繰り返して居るからだと言う。
滅多な事では他種族が近付いて来る事は無いが、大陸内での繫殖活動に敗れた黄龍人族の女達が渡りに出かける姿が見られると言う。
その名の通り、膨大な量の風と重力魔鉱石の影響で大陸ごと浮遊して居り、また、雷属性の特性を持った黄魔鉱石の一大産地でも在る。
ウィンドミル連峰グリーンウィンド・ドラグリア部族国。
緑風龍帝と呼ばれる緑風竜人族の長を中心とした部族国家で、力比べをしてその座を決める事が部族の習わしと成って居る。
フォレストウィンド・ドラグリア族と言う竜人族が諸事情が在って仕方なく建国した国家であり、その主な理由として、ローラーナ帝国の身勝手な世界征服戦争が始まってからは、好き勝手に渡りが出来なく成ると、反帝国同盟諸国の地域にしか行けなくなってしまったからだった。
その為、 彼らはウィンドミル連峰グリーンウィンド・ドラグリア部族国を仕方なく建国し、 半年間に一度か、又はそのま住み続ける事が多く成り、人口問題や食料自給率問題が浮上してしまって居る。
ギガンテス連邦国。
ユグドラシル大陸から南東270キロの地点にあるファンタジー系の巨人族とSF系の巨人族達の連合国で、その歴史は巨人戦争時に転異して来たSF系の巨人族達が、この世界に住まう在来巨人種族と同化して暮らし始めたのが始まり。
ガテン系ボディビルダ―の様な肉体美を持った爽やかな感じの人達で、ダンベル何キロ持てる?とか、思わずナイスバルクと言ってしまうかも知れない。
以上がアセニア亜人連合同盟の概要と成って居る。




