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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第19章 動き出すアースティア世界っ!!開幕する東京サミットっ!! 2
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229話 日勝軒会談に集う旧知の英雄たちの選択っ!!田舎町での秘密会談?! 6

アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月15日・午後13時18分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県南西部地方・甘楽郡・下仁田町・洋食堂・日勝軒にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 それから1時間後のこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 紅葉達一行は、地元に在る日本秘湯を守る会員旅館としても知られる温泉旅館。


 

 下仁田温泉旅館・青山荘に一泊する予定である。



 因みに夕方までには、下仁田町とその周辺の厳戒態勢は、解除される予定と成って居る。


 昼食会が終ると、地元の自衛隊・第12旅団と群馬県警は撤収作業に入る事に成って居る。


 下仁田温泉旅館・青山荘の警備は、警視庁・SP警察官らが、引き続き警護に当たる事に成って居た。


「ご馳走様でした。」とシェスカが、レジカウンターで宮川大輔・敦子夫妻にお礼を述べていた。


「いえいえ、是非とも、またいらっしゃって下さいね。」と敦子は言う。


「はい。何時か・・・・・って、あれは?」とシェスカは一階フロアで、以前にも見掛けた事の在る顔を見つけた。



「やっぱり、重松五郎さんじゃないですか?」


「??!」と食事中だった五郎は、呼ばれた方へと顔を上げる。


(はて?このクールビューティーな美人さんは・・・・・・・・・・)と暫し思考をフル回転させながら、何処かで会ったクールビューティーな美女さんの事を思い出そうとした五郎。


「直接は初めてでしたね。新潟港では碌に挨拶も出来ずに、軽く挨拶をしただけでしたからね。」


「ああっ!!あの時のっ!」と流石の五郎も思い出す。


「改めて、ご挨拶さて頂きます。」


「フローレイティア侯爵家・現当主にして、フローレイティア輸送商船商会の商会長も務めて居ます。」



「シェスカーナ・フローレイティアと言います。」


「先の取り引きでは、我がフローレイティア第二商船艦隊の商隊長・リゼット・ダッカーヒルンが、大変にお世話に成って居ります。」


「重松輸入雑貨商会の五郎さんの噂は、日本政府を通じてのご紹介者である鳴滝カンパニー社長である鳴滝浩治さんから、その辣腕ぶりのお話の事を色々と聞き及んで居ます。」


「お噂で重松輸入雑貨商会は、あらゆる分野で多岐に渡り人脈と商品を取り扱って居ると、経産省の紹介で知り得た鳴滝カンパニーの鳴滝社長から伺って居ます。」



「はぁ、そうですか。(何でこんな所に、最近に成って取り引き先の相手と成った会長さんが居るんだっ!?)」


(それに鳴滝の奴、この人にも大ぼらを吹いて、益々やり難いじゃないかっ!)


 此処でも鳴滝カンパニーの社長である鳴滝浩治の影が見え隠れして居た。


「リゼットからも、とても真面目で、信頼できる人と伺って居ます。何やら色々と頼りに成るとも聞き及んで居ます。」


(ああ、益々変な噂が広がって行く。鳴滝の奴目っ!)と無理難題と大袈裟に五郎の事を売り込む、鳴滝カンパニーの社長である鳴滝浩治の事を忌々しく思う五郎であった。


「所で五郎さんは、如何して此処に?」


「新潟港での仕事も、ひと段落が付き、落ち着いて来たので、今度は日本国内の別口の仕事で、この近くの富岡市内に在る生糸関連の品物を仕入れにやって来たのですが、その序でにと、此処の店は近くを通りかかった時に良く寄る店なので、食べにやって来たと言う訳なんです。」


 五郎は此処に居る経緯を説明する。


「ああ、そう言う事でしたか。」


「この辺りは昔から絹糸の産地なんですが、石油由来のナイロン繊維品に押されたせいで、昔ほどの生産量は有りません。」


「ですが、シルク製膝掛け。絹石けん。ボディタオル。シルク化粧品。女性用肌着や靴に小物と言った具合に、最近に成ってシルク独特の肌ざわりや自然由来の材質を活かした製品が、人に優しいと見直されて、売り上げを伸ばして居る面も在ります。」


「其処で私は、日本国国産シルク製品展覧会と言う展覧会で、出品物の選定を請け負う事に成りまして、生糸や織物の産地としても有名な群馬県にやって来たと言う訳なんです。」


「そんなにもシルク製品の種類が、在るのですか?」


「この世界では、主に着る物にしか使用されては居ませんし、大量生産すらされて居ないので、シルク生産地では、蚕の飼育方法やシルク製品の製造技術は秘匿事項なんです。」


 シェスカは、五郎から聞かされたシルク製品の内容を聞いて、想わずビックリしてしまう。


 このアースティア世界に措いて、蚕の飼育方法とシルク製品の製造方法は、門外不出の秘密事項で、国家によっては国家機密に相当する国策でもある高級品。


 それも安価な物では、日本円で5万5千円を軽く超えてしまう価格をして居た。



「そうなのですか?」



「値段の方も高く。日本円では、約5万5千円を軽く超えてしまうでしょうね。」


「其処まで高いのですか?我が国なら物によっては、約3千円前後で済みますし、場合によっては1千円前後の品物も在ります。」



「その話を詳しく知りたいですっ!」と、安く仕入れられるシルク製品の話を聞居しまったシェスカは、その目を輝かせながら、商売人の眼つきと成って五郎に迫った。


 この世界のシルク製品は、貴族とお金持ちの商人だけが買える高級品なのである。


そんな理由から生産量と流通量も限られ、バカ高い価格と成って居た。


 それが半値以下で仕入れられると知ったシェスカは、是非とも仕入れたいと思うのも無理は無かった。


「では後ほど、フローレイティア輸送商船商会新潟県出張所に、サンプルとカタログを送りますので、其方を見て頂いてから決めると言うのは如何でしょうか?」


「是非ともお願い致します。」



シェスカは、この他にも様々な日本国の産物を母国に持ち帰り、独自のルートで販売や生産所を展開して行く事業に着手する事に成る。



 その切っ掛けとして、この日、偶然にも出会ったシェスカと五郎の二人。

 

 今回の再会は、フローレイティア輸送商船商会と重松輸入雑貨商会の二社は、その後も取り引き先として付き合いを続けて行く事に成る切っ掛けにも、成った出来事であった。




アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月15日・午後15時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県南西部地方・甘楽郡・群馬県・下仁田町・下仁田町役場にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 その日の夕方までに、紅葉達一行は下仁田温泉旅館・青山荘へとチェックインして居た。


 その中でもシェスカは、下仁田町役場へと挨拶に赴いて居た。


 互いに自己紹介をし、簡単な挨拶が交わされた。


 其処の席で下仁田町長である原田秀利も、思わぬ来客がやって来た事に驚き、「殆んど何も無い田舎町では在りますが、長旅の疲れを癒すべく、下仁田町自慢の秘湯旅館で、ゆっくり休んで行ってください」と締め括り、シェスカ達の来訪を歓迎する言葉を述べていた。


「其処でなんですが・・・・・・・」とシェスカは在る提案を持ち掛ける。


「私はドラグナー皇国・第一皇女。ヴァロニカ・サークラ・レアモンだ。」


「この度は、この様な長閑な町を騒がせて誠に済まない。」


「ええっと、その・・・・・シェスカさん。これは・・・・如何言う事でしょうか?」と訳が分からないと混乱している原田町長。


 何せ、聞きなれない国名の王女様が現れたのだから、混乱してしまうのも無理は無いと言う物。


「言った儘の意味です。此方のお方は、私の古い友人にして、友人的な義姉妹関係を持った、ヴァロニカ・サークラ・レアモン第一皇女殿下に成ります。」


その話には、ドラグナー皇国・第一皇女であるヴァロニカも同席して居た。


「この度は、この下仁田町に在る相談が在りまして、突然の事とは思いますが、お話をしたくて参りました。」


「それは・・・・如何言ったものなのでしょうか?」と原田町長は聞き返す。


「原田町長殿。このシェスカとは、今は敵同士だが、ある提案を交援省と言う役所の大臣の小僧からされてな。」


「交援省の小僧?」と聞きなれない単語連発して来るので、意味不明と言った感じに聞き返す原田町長。


「高見竜史交援省大臣の事です。」とシェスカが補足説明をする。


「ああ、高見大臣の事ですか。」と納得する原田町長は、うんうんと言った感じに、確かにと頷いてしまった。


 だって本当に、若すぎる大臣であったからだ。


「何でも、我が国が抱えて居る食料事情の改善をする為に、農産物の密貿易をしたいとの話を持ち掛けられて居るのだ。」


「其処でだ。この町、延いては、この群馬県とやらの地方州の特産物と聞く、コンニャクイモとネギ。その他の農作物の苗と種芋、又は現物を輸出して貰いたいのだ。」


「!!?・・・・・・・それは如何言った話でしょうか?密貿易?」と密貿易と言う言葉に、思わず狼狽をしてしまう原田町長。


 原田秀利は下仁田町出身の大きな土地を持った農家の産まれで、明治から3代続く町会議員を務めてい居る一家の家柄でも在る人物。


 それが違法とも聞こえる企みの話を持ち掛けられてしまって、混乱をしてしまう。



 



 

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