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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第14章 吹き荒れるジャンブロー要塞の嵐っ!突撃せよっ!ザタン・アタック作戦っ!2
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215話 動き出す世界と世界の国々・・・・・・ 2

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月5日・午前8時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・アイリッシュ湖畔・ダバード・ロード王国・アルインランド州・州都・ベルクラネル市・ベルクラネル港周辺・西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊・旗艦ヘリコプター搭載型護衛艦かがにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 後の歴史書に措いては、ジャンブロー要塞の嵐と後に呼ばれる戦役は、シベリナ王国連合同盟諸国と日本国を中心とした地球海洋諸国連合同盟の軍勢が結集した北部大陸間海洋国際平和維持連合軍、通称北国連合軍側の勝利で幕を閉じた。



 そして、 アースティア世界の時代は、戦乱の時代の終局へと向かう転換期時代を迎え様として居た。


 ダバ派遣艦隊を含めた地球海洋諸国連合同盟軍艦隊・リユッセル北欧同盟東方派遣艦隊・シベリナ王国連合諸国艦隊の3連合艦隊は、間も無く開催される国際会議、東京サミットが開催される日本国の首都、東京へと出発しようとして居た。


 その出港予定直前に成って、ダバ派遣隊にお客様がやって来たのだった。


「敬礼っ!!」


「ようこそ、かがへ、出発前の忙しい中での急な来訪でしたので、何のおもてなしも出来ませんが・・・・・・・・・」


「構わない。私が無理を言って押し掛け来たのだから・・・・・・・・・・・・・・・」


「此処に私が良く知るあの二人が居ると聞いて、直ぐにでも会いたかった・・・・けど、仕事が在るからダメと周りの者達から言われて、会える時間が取れたのが、こんなギリギリの時間に成ってしまった。」


「本当に迷惑を掛けて済まないと思って居るし、感謝もして居る・・・・・・・・・ありがとう。」


「いえいえ、この時間帯なら忙しい所ですが、朝食でも取りながらなら我々も、案内を兼ねて応対できますしね。」


「それにあの二人も貴女の懐かしい姿を見れば・・・・・・・・・・」


「???」


「珍しいわね。遠征中で戦闘続きで忙しいからって、公式な場以外では殆んど戦闘服姿の置鮎さん達を始めとした幹部自衛官の人達が、正装で敬礼をして居るなんて・・・・・・・・・・」


「それもそうであるな。リナよ、我らはもう直ぐ出発する予定であるこの時期に、このダバ派遣艦隊に正装をしてまで出迎えるほどの来客が来るのであるのか?」


 時刻は朝の8時くらいの事である。


 今日の午後13時までには、ダバ派遣隊を含めた反帝国同盟西側諸国の外交使節遠征艦隊の全艦隊がパイプ・ライン大河を東へと下り、東京サミットの参加する為に日本国へと出発する。



 そんな中で有る程度の出発準備が整い終わる頃合いに成って、ダバ派遣隊の旗艦たるヘリコプター搭載型護衛艦かがに、急な来客が現れたらしい。



 リナとハンナの二人は、かが艦内の食堂が自衛官達で溢れ返り混んで、ごった返して居ると言われて、座れる席の空きが出きるまでの間の暇つぶしとして、甲板の上での出発作業を手伝って居た。


 ダバ派遣隊内では、お客様扱いの二人だが、一応は居候でも有るので、自分達の力が活かせる範囲で自衛隊の仕事・・・・荷の積み直しや移動させる手伝いをやって居た。


 ぼーっとして暇して居るよりは良いだろうと思って自衛官達を手伝って居た二人だったが、思わぬ来客がやって来た姿を見掛けたが、二人の角度からはその姿はとても見えずらい位置に居るのでハッキリとは見えては居なかった。


「おーい、其処の二人とも。置鮎一佐が呼んで居るぞーっ!!」


「だとさ、行くよっ!!ハンナっ!!」


「おうっ!!なのであるっ!!」


 二人は手伝いを切り上げて、案内役の海自隊員の後に続いて、かがの士官室へと案内された。


「お二人を連れて来ました。」


「おう、ご苦労だったな。下がって良いぞ。」


「はい。二人はそのまま中へ・・・・・・」


 リナとハンナは士官室へと入ると此処まで案内をしてくれた海自隊員は、役目を終えて、その場を立ち去った。


「置鮎さん、何かご用ですかって?!あれ?・・・・・・・」


「ああっ?!」


 二人は士官室に居た人物を見て驚き目を丸くした。


 その人物は、 身長は165センチ位で、スタイルは平均的。童顔の顔立ちで冷めた目付きの金髪の三つ編み団子の髪型をして居た女性だった。


「久しぶり・・・・ハンナ。」


(あっれー、何でだろう。このあたしだけ無視されてる?と言うかコイツ誰なのという顔をしてやがるぜ・・・・・・・)


「我が心の友リリィっ!!久しぶりであるっ!!」


 ひしっ!!と抱き付くハンナ。何故かリナだけが蚊帳の外に置かれて居たりする。


(あーあー、又なんだね。可哀想に・・・・・・・・)と置鮎一佐は、リナが雑談で語った久しく有って居ない知人と久しぶりに会うと、自分が誰だか分かって貰えないと言って居た事を思いだして、心の中で苦笑していた。


「無理を言って会いに来た甲斐があった。」


「・・・・・・・・・・所でリナは?この船に居ると聞いて居たのだが・・・・・・・・・・」


 リリィはキョロキョロと見回し、リナが居ないとハンナ問うて来た。


「ああっ、それなら・・・・・・」とハンナが切り返そうとするが・・・・・・・・・・・・


「久しぶり、あたしの事は覚えては・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰?」


 無口キャラの物凄い長い無言の果ての沈黙の後に、何所の誰だかが分からないと答えるリリィ。


「何を言って居るのである。それがリナだぞ。」


「・・・・・・・・・・・???」


 再びリリィはハンナの方を見て嘘だよねと無言で訴える。


「リナ。」


 だが、その返答は変わらず・・・・・・・パクパクと口を開け閉じをしながら狼狽をしていた。



 そして数秒間の後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ほええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」


 それはそれは無口キャラなリリィがキャラ崩壊を起こしてしまう程にびっくりの仰天な事実に、彼女は某カードで魔法を行使する魔法少女の様な叫び声を上げてしまった。


「はいはい。もう分かってる。もう分かってる。分かってるから・・・・・・あははは・・・・・・・」


 リナは半ば諦め顔で自分のある意味変わり果てた姿を見た全ての知人と再会で受ける洗礼に、一々ムキに成るのも疲れて居たのである。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うううっ・・・・・」


「リリィ、どうした?」とリナは聞き返すが、彼女はリリィが何を言いたいのかと言う事は、長い付き合い以前に、この場の雰囲気で、何となく察して居た。


「・・・・・・・・アリスが可哀そう。」


「やっぱりかいぃぃーーーっ!!」とお約束のツッコミを入れる。


 リナ達の共通の親友であるアリスティア・レックスは、絶壁バストAカップにして、影が薄い地味キャラで、スタイルの悪い部分にコンプレックスを感じており、他人を羨む劣等感を感じる時、少々ヤンデレな部分が表に出てしまう子。


 仲間内ではアリスのスタイルの悪さを哀れんで居たが、昔のリナはアリス以上に地味で有った。


 ・・・・・・しかし・・・・・リナは決して影は薄くはない。


 アリスは昔から「リナちゃんだけは絶対に変わらないよね。うふふふふふふふふ・・・・・・・・・・・・」と怖い笑顔で笑いながらそう言って居た。

 

「確かに、そうであるな。アリスは今のリナの事を見たら・・・・・・・・・・・ガタガタブルブル、ガタガタブルブル、ガタガタブルブル、ガタガタブルブル、ガタガタブルブル・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ハンナはアリスの怖い顔を思い出して震え上がって居た。


「ハンナっ!!あたしの事を見慣れて居るアンタまで、アリスの事を哀れんで、あたしの事を見るなっ!!」


 この日、又もや顔見知りの親友の一人が、変わり果て姿のリナを見て衝撃を受け、その事実を未だに知らないアリス事を同情するのであった。



 こんな再会だっだか、この後3人の友達は、置鮎一佐を始めとするダバ派遣隊の幹部達の計らいで、朝食を共にする事で旧交を温め合ったのである。




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