212話 吹き荒れるジャンブロー要塞の嵐の終焉。決戦っ!!ワールドパンツァーウォーっ!! 4
アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月1日・午後14時18分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地・北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・略称北国連合軍及びローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊・ジャンブロー平野全域・両勢力の陸上軍団両軍激突地点から北西地域周辺45キロ地点・リユッセル北欧同盟艦隊・アルビオン王国軍艦隊・総旗艦・ペン・ビッグドラゴン・リユッセル北欧同盟東方派遣艦隊集結地点にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リユッセル北欧同盟諸国が、日本国で開催される予定の国際会議に参加すべく、派遣したリユッセル北欧同盟東方派遣艦隊。
陸空魔導戦艦隊50隻からなる派遣艦隊は、非戦闘魔導艦艇を除いた戦闘艦隊を日本国が主導するゾルモン要塞軍団の撃滅作戦、ザタン・アタック作戦に参加する事を決める。
その為にリユッセル北欧同盟東方派遣艦隊は、北国連合軍を支援する為に、オローシャ帝国・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地周辺に侵攻作戦を企むゾルモン要塞軍団の動きを素早く察知して居た。
そして、その彼らも意気揚々と北国連合軍等と一緒に成って作戦に参戦して、自分達が独自に計画した作戦を決行しようとして居た。
だがしかし、その戦いに参戦しようとした矢先に、この戦いの態勢は開始2時間強と言う時間枠内で、北国連合軍の奇襲攻撃作戦により、決定的な一撃をゾルモン要塞艦隊に与えた事が決定打と成って、勝敗が決しつつあった。
リユッセル北欧同盟東方派遣艦隊の首脳陣が予想した以上に、異世界国家群の兵器が高性能であり、討ち取られたローラーナ帝国軍勢が多すぎた事が、彼等にとって、予想外な出来事と言えたのであった。
リユッセル北欧同盟の盟主国であるアルビオン王国の外務卿大臣を務めて居るカデレイカ・ルィビィルドン・ガウェイン・マイホークこと、通称レリカは、北欧同盟東方派遣艦隊の作戦指揮を執って居た。
騎士の国と謡わるアルビオン王国では、円卓騎士と言う独特な国政制度が在り、円卓聖法具と言う武具に選ばれし者は、アルビオン王国の国政を担う事が義務と成って居る国家なのだ。
それと同時に軍務もこなさなければ成らず、レリカも自領地軍やアルビオン王国軍の指揮を執って居る経験が、豊富なアルビオン王国軍の指揮官でも有るのだ。
彼女はアルビオン王国軍艦隊・総旗艦であるペン・ビッグドラゴンの作戦会議室内で、この地域の地図を開きつつ、敵味方の布陣の駒を見ながら今の状況の推移を考えて居た。
「まさか、開戦から僅か2時間ほどで勝負を決しつつあるとは・・・・・・・・」
彼女の打ち立てた作戦予定では、ジャンブロー平野で北国連合軍に散々に打ちのめされたゾルモン要塞軍団が、ジャンブロー平野の西側の東ユールッハ地方方面へと落ち延びて来る所を一斉に襲い掛かる積りで居た。
その策は日本国を始めとする地球連合軍の奮戦奮闘のお陰で、良い意味で瓦解してしまった。
「・・・・・と成れば、わたくし達の取れるべき行動は、限られてしまいますわね。」
レリカは暫し考え、リユッセル北欧同盟軍として、味方であるシベリナ連合軍や日本と地球連合軍の利に成る事をしなければ成らないが、その為に僅かに試行錯誤を巡らすと、次なる行動を取るべく命令を発した。
「リユッセル北欧同盟東方派遣艦隊の全艦隊に命ず。」
「西へと逃げ落ち延びようとするゾルモン要塞軍団艦隊の残存艦隊を強襲し、この周辺に点在するローラーナ帝国軍艦隊や帝国軍の主要拠点を壊滅に追い込む。」
「全艦隊っ透明化魔法イリュージョンを発動させっ!!手始めに逃げ延びようと必死にもがいて居るゾルモン要塞軍団艦隊を強襲せよっ!!」
「はっ!!」
「バーネッド様とクロ様のお二人には、更に南下してオデュッサ軍団の本拠地であるオデュッサ要塞周辺に点在するローラーナ帝国軍の重要な軍事拠点へと赴き、これを撃滅して頂きたいのですが・・・・・・・・・」
「任させるが良い。」
「うん、任せて・・・・・・・・・・・・・・」
レリカは更に意地の悪い頼み事を色竜人族の長である二人に頼み込む。
残存艦隊なんぞ、既に敵では無いので、彼女達二人には、各部族たちを引き連れて、ローラーナ帝国軍勢がお帰りに成る御家を焼いて頂こうと言う策を思い付く。
実に狡猾で意地悪な作戦を思い付く物だが、これをやられた本人達は、大声で恨み節を叫ぶ事に成り、更には泣き寝入りすらしなければ為らない事だろう。
こうして、リユッセル北欧同盟東方派遣艦隊の指揮を執って居るレリカは、西へと逃げ落ち延びようとするゾルモン要塞軍団艦隊の残存艦隊を強襲し、この辺り一帯のローラーナ帝国軍を壊滅に追い込む決定を下した。
この事が反帝国同盟に反撃準備をして行く余裕を得られたと、後世の歴史家達は口をそろえて述べて居る。
同時に600年間に渡ってローラーナ帝国有利で進めて居た世界統一戦争と言う名の世界支配計画が頓挫し、ローラーナ帝国が国家の落日転落の始まりとも言われて居るターニングポイントと成った出来事なのであった。
その一方で、ガルベ・マグベ大佐とオデュッサ軍団艦隊は、ガナベル・セガール・バドー少佐が率いる第九鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊デラーズ隊の殿を引き受けている隙を突いて、本拠地であるオデュッサ要塞の在る西方向へと逃げ延びる事が出来て居た。
ガルベは、そのままオデュッサ要塞へと落ち延び、戦力の立て直しを図り防備を固める積りで居た。
「全く以って、実に敵にしてやれたな、この度の大戦は・・・・・・・」
「はい。」
「予想外の半包囲奇襲攻撃と寡兵戦術に、此処までの被害を受けたのは、我がローラーナ帝国軍が始まって以来の未曾有の出来事だよ。」
「特にザタン暗黒暗礁空域からの奇襲攻撃は、無謀且つ品の無い下品な作戦術だよ。」
「あの様なわざわざ無謀を超える様な作戦術、誰が予想出来ると言うのだ?」
「ですが、アレは人で無い者やヒトを超えた兵器を有する反帝国同盟ならではの戦術と言えます。」
副官のザムラン・ジーン大尉は、冷静にこの度の負け戦の敗因を分析した上で、敵側が常識的に有り得ない非常識な作戦が取れて居たのは、亜人と日本国とその同盟国である異世界国家諸国軍事力に由る物だと述べて居た。
敗戦したゾルモン要塞軍団艦隊の先鋒艦隊であるオデュッサ軍団艦隊150隻と兵力40万人の内、生き残れたのは僅かに陸空の魔導戦艦隊30隻、陸上魔導輸送7隻と将兵が5万人だった。
それとオデュッサ軍団艦隊と共に落ち延びる事に成功したゾルモン要塞軍団艦隊の陸空魔導艦隊が35隻と7万人の程度の将兵だけであった。
「バドー少佐には悪い事をしたが、彼の者ならきっと敵を押し止めて生還してくれるに違いない。」
(それに・・・・・ゾルモン要塞軍団はやれたが、其れ以外の多数の基地や鉱山に工房都市が生き残って居れば、我がローラーナ帝国は幾らでも戦力の立て直しが利く。)
(それに加え、この世界随一の莫大な人口と生産力を有して居るから、幾ら優れた兵器と生産能力を有して居ようとも、その国土と人口が在る限りは、我がローラーナ帝国は、あと何百年でも戦えるのだ。)
(この度の戦は負け戦だが、次はこう行かんのだよ・・・・・・・・)
ガルベは、暫しナルシストな感じに今回の敗戦に関して物思いに耽って居た時である。
それは壺をこよなく愛する宇宙世紀世界の嫌味なナルシスト大佐と奇しくも同じセリフを言って居る事に成って居ようとは、知る由も無かった。
同時に死亡フラグも立てて居ると言えるだろう。
突如として副官のザムラン大尉が叫ぶっ!!
「本艦隊の右舷北側より所属不明の艦影が多数姿を現したとの報告が、哨戒活動中の竜騎士航空隊から入りましたっ!!」
「何?我が軍とシベリナ連合諸国軍との戦は、そろそろ終わりそうな気配だと言うのに更に追撃部隊を出す余裕が、奴らには有ったのかっ!?」
「分かりませぬっ!!」
「彼の艦隊の存在を報せて来た、我が艦隊所属の竜騎士航空隊から、更なる報告を伝えるべく、追加の伝令が戻って参りましたっ!!」
伝令官はオデュッサ軍団艦隊の旗艦ザン・ジベルの艦橋へと辿り着くと見たままの事をガルベに報告した。
「彼の艦隊の旗印は、ドラゴンに跨る白銀の騎士紋章国旗と剣と杖に城郭紋章旗を確認。」
「その所属は・・・・・・・・・リユッセル北欧同盟諸国の連合艦隊と思われ、艦隊中央にリユッセル北欧同盟の盟主国であるアルビオン王国の艦隊旗艦であるペン・ビッグドラゴンを確認して居ります。」
「何だと?!それは本当か?!」
「間違いありませんっ!!マグベ大佐殿っ!!!」
「噂に聞く船体の形状、白亜のドラゴンに似せた造りの魔導戦艦と何所の所属かを明らかにする国旗と同盟旗。」
「これ以上に疑う余地の無い証拠が揃って居りますっ!!」
「くっ、まさか・・・・・此処でも待ち伏せされて居るとは・・・・・・・」
「全艦隊へ通達っ!!生き延びたければ全力で応戦し、この場を突破して見せよっ!!」
「ははっ!!」
ガルベは、すぐさまリユッセル北欧同盟艦隊との応戦態勢を整えるべく檄を飛ばす。
(ザムラン。万が一の場合は、我らだけでも逃げるぞっ!!)
(私とて犬死は御免だからな。)
(はっ!)
ガルベは、ザムランにぼそぼそ万が一の場合は、僅かな手勢で自分達だけで戦線の離脱をほのめかして居た。
その逃げっぷりは、三国志の魏国の曹操を彷彿させると言えるだろう。
願わくば、三度も敵を嘲笑うようなマヌケで無い事を祈りたい。
曹操は、それで諸葛孔明に手酷くボコボコにされてしまったのだから・・・・・・・・・・・・
オデュッサ軍団艦隊がリユッセル北欧同盟艦隊との応戦態勢へと移行して行く中で、リユッセル北欧同盟艦隊の総旗艦であり、アルビオン王国軍艦隊・総旗艦でもあるペン・ビッグドラゴンでは、捕捉したオデュッサ軍団艦隊側と同じく戦闘態勢へと移行して居た。
日本国へと向かって居た北欧同盟東方派遣艦隊の中から選抜して編成されたリユッセル北欧同盟艦隊は、アルビオン王国の外務大臣を務めて居るレリカが、オデュッサ軍団艦隊の撤退路をドンピシャで突き止めてしまう事に成功して居た。
「読み通りのドンピシャですわっ!!!」
「レリカの戦術眼は、何時も通りに冴えて居る。流石よのう。」
アルビオン王国の宰相にして、大魔法使いであるエルリン・ベルマレスト・マーリン・ウェールルーズこと、通称エーリンもペン・ビッグドラゴンの艦橋に立って居た。
「それで、この後は如何するかのかう?」
「決まって居ますわっ!!突撃して、砲撃戦ですわっ!!」
うっわあーっ・・・・・・・・ああ、この人はお上品なお金持ちのお嬢様で、頭脳明晰なのに、脳筋頭で狂い咲き真っ赤な牡丹さん(イノシシさん)の様です。
何処の世界のお話にも、偶に居るんだよね~、この手の性格をしたお嬢様は・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「全艦隊っ!!砲撃しつつ、突貫するっ!!総旗艦ペン・ビッグドラゴンに続けえええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
陸空魔導戦艦隊50隻からなるリユッセル北欧同盟艦隊は、手負い状態に有るオデュッサ軍団艦隊とゾルモン要塞軍団艦隊に対して、突撃砲撃戦を仕掛けた。
艦船に損傷を来して居るローラーナ帝国艦隊は、まともな砲戦が出来ない状態に有る。
レリカは確実に敵艦隊の艦船を沈める為に、白兵砲撃戦を仕掛ける事にしたのである。
突撃砲戦術と白兵砲撃戦術は、簡単に言えば艦隊同士が超接近で撃ち合い、白兵乗員が斬り合い又は斬撃や魔法を撃ち放ち合いながら相手の艦を沈め討ち取って行くと言う、この世界独特の戦術である。
ミサイル兵器が無く成り、広範囲兵器が半ば廃れて居るこの世界で、旧時代の様な木造帆船型戦列戦艦と鋼鉄戦艦が歪な形で発達し、更に歪な戦術が発達した中で生まれたガチンコの戦い方であった。
この戦い方はリユッセル北欧同盟諸国軍に取っても得意戦術の一つで、寡兵で多数の艦隊の艦船を沈める戦術として用いられた来た。
一見して艦隊の接近戦に持ち込む策は下策と言えるが、相手が大軍だと同士討ちを恐れて逆にやり辛い事が多い。
それは丸で元寇戦役で夜襲船戦を仕掛ける鎌倉武士団のようでもあった。
更に礼を上げれば、彼の白いリアルロボットが活躍する宇宙世紀の世界でも、大艦隊で宇宙コロニーの公国に戦った戦役では特殊粒子の散布の影響で、哨戒活動をしないと敵の位置が掴めない事を利用して、一大艦隊を繰り広げた話と似た様な戦術でもあった。
この世界では似た様なやり方で、透明化魔法イリュージョンを使っての待ち伏せ奇襲攻撃作戦等で持ちられる事が有った。
「全艦隊は、撃ってっ!!撃ってっ!!撃ち捲くりですわっ!!!」
「騎士隊は白兵魔法斬撃戦っ!!魔導師隊は魔法を撃ち捲りなさいっ!!」
リユッセル北欧同盟艦隊は、魔導力機関を最大出力で吹かして高速で敵艦隊へと接近し、正確に砲撃を開始した。
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!ドドッドーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!ドッカーンッ!!
「ぐうっ!!おのれっ!!リユッセルの田舎騎士共めがっ!!」
「砲戦と大軍圧殺が主体の時代に、この様な時代錯誤な突撃砲戦術と白兵砲撃戦術を仕掛けて来るとは・・・・・・・・・・・」
ガルベは、ローラーナ帝国軍の人員増加と共にユーラシナ大陸東側では滅多な事では行われる事も無くなって居た、白兵砲戦を仕掛けられて、苦境に立たされてしまう。
「マグベ大佐っ!!右舷にペン・ビッグドラゴンっ!!」
「艦首に人影っ!!噂に聞く聖騎士王リリィと思われまするっ!!」
「何いいぃぃーーーっ?!」
オデュッサ軍団艦隊の旗艦ザン・ジベルの真横に付けて来たペン・ビッグドラゴン。
その艦首に白銀鎧を着た聖騎士王リリィが立って居た。
「お前ら邪魔っ!!」
無口、自由気ままなリリィは、親友である紅葉に会いに行く障害と成るオデュッサ軍団艦隊の旗艦ザン・ジベルを丸でまな板に敷かれた魚の如く斬り捌こうと、アルビオン王国の秘宝とも言える聖剣クスカリバーを振り上げた。
「これまでかっ!!」とガルベが覚悟した瞬間だった。
ガッシャアアアァァァーーーーーーンンッ!!!!
盛大に金属の音を響かせてペン・ビッグドラゴンとザン・ジベルの真横に無理やりに入り込んだのは、オデュッサ軍団艦隊に所属する魔導空挺巡洋艦だった。
「はっ?!急いで退避しろっ!!早くっ!!」
一瞬の出来事で、10秒ほど戸惑ったガルベだったが、直ぐに己の部下達が犠牲に成ってくれたと判断し、旗艦ザン・ジベルを戦場から離脱させる事を優先させた。
この戦いでオデュッサ軍団艦隊とゾルモン要塞軍団艦隊は、生き残った艦船の殆んどを失い。生きて帰れたのが両艦隊合わせて8隻程度だったと言う。
こうして、リユッセル北欧同盟艦隊は、ゾルモン要塞軍団艦隊の残存艦隊の撲滅に成功したのであった。




