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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第12章 シェスカのピンチとオローシャ帝国の滅亡の危機
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182話 前哨戦っ!激闘っ!第3万次シュバルツバルド平原戦争 2

それから3週間くらいが過ぎて行く。アルビオン王国を始めとするリユッセル北欧同盟諸国は、コヨミ皇国とダバード・ロード王国とオローシャ帝国を仲介窓口にして、日本との国交樹立に向けての接触を試みた。



 その目的は、日本の国力と技術力で、リユッセル北欧同盟諸国の国力の底上げを狙う事に有った。


 反帝国同盟諸国も、それが一番の目的と成って居るのだか、その相手が些か難物、いや難物な国民性を持ち合わせていると言った方が良いだろう。


 先の大戦で、一部の無能な者達によって、猪が賭博ののめり込んでしまい。


 そのままの如く猪突猛進にギャンブル依存症に突き進んだ結果、我が国の国民と言うのは、酷く戦争が大っ嫌いと成ってしまって居ると言う一種のトラウマに陥った訳なのだが・・・・・・


 まぁ、解放戦争すら出来なかったと言うだけでもトラウマ見たいにヒステリーに成る国も有るのだから、そりゃあ戦争や武力、又は強引な国土の併合で生じる出来事のトラウマと言う奴の根っこ部分的に関する人の業と言うのは、実に根深いものだ。


 そんな日本の過去の話が有ると聞いて居た異世界の外交官達は、とても緊張と不安を抱えながら日本との交渉に臨んだのであった。


 しかしながら、当初から難航すると見られていた日本国の国交樹立に向けて交渉の話し合いは、ある程度までは簡単に進められて行く事に驚いて居た異世界各国外交官の面々。


 だが、軍事同盟に関する話し合いに関してだけは、如何しても上手く事が進められなかった。


 進められない事情とは、日本の国内と法律の問題とアルビオン王国を始めとするリユッセル北欧同盟諸国の在る位置が、日本の在る地域からは、余りにも遠すぎると言うのが主な理由であった。


 逆に日本との距離が比較的近いシベリナ連合諸国と近隣の反帝国勢力との話し合いが、日本の安全保障上の理由の観点から、逸早く相互防衛協定に留まる形で締結出きただけで、完全に味方するとは言って居ないと言う日本国内向けの詭弁的な内容が書かれて居る協定内容が締結されて居た。



 この内容は、ダバ派遣艦隊の動向見ながら、折を見てから発表される予定であったが、ローラーナ帝国が勇んで日本本土へと侵攻を図った独立艦隊であるローラーナ帝国海軍、第一外征艦隊ローラーナ帝国海軍・イースト・ウッド・ブリヂストン第一外征艦隊こと、ローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊との衝突のせいで、シベリナ連合・ミンフィル王国東南諸国同盟との間に相互防衛協定が結ばれたと発表されて居る。


 リユッセル北欧同盟諸国に関しては、大陸の反対側と言う理由がネックと成って居る為に、協議の継続と言う形が取られて居る。


 その間の繋ぎで、劣化コピー版の近代武器・兵器製造に関する情報の一部開示と成る形でバランスが取られて居た。

 



 アルビオン王国を始めとするリユッセル北欧同盟諸国の交渉団は、何度もダバード・ロード王国・アルインランド州・州都・ベルクラネル市内に有る。


 ダバード・ロード王国が用意した3階だての建物で、敷地面積が500坪も有る日本国臨時領事館内の会議室で、国交樹立に向けた協議を重ねて来た。



 だが、とても応じられない内容が多く有った。


 型落ちの兵器や武器の輸出に加え、日本民間企業に由る出資や工場施設の建築。


 北極圏航路を使っての直接貿易やシベリナ連合を通じての間接貿易等々と両国間の隔たりから来る問題点は、色々山積みと成って居た。


 日本も各分野の国内法の改正をしなければ成らず、国民や国会内の各党の議員達への説明と根回しをし、議会の議決をしなければならず、与党と連立政党だけで勝手に法改正をすると、それはそれで国会内は、大揉めに成るだろう。



 そんな中で、ダバード・ロード王国のアーヤ・シュチュ―ド女王が、新たにこのアースティア世界へと出現した日本で、国交樹立を含めた世界情勢に関わる話し合いを行う国際会議をやらないかとの提案の書状が送られて来た。



 異世界転移国家と在来国家が一堂に会して集まり、各々の問題とお互いにしたい、やりたいと言う事を話し合って、一度に決め様と言うのがサミット開催の狙いである。



 このサミット参加を如何するのかを迷うリユッセル北欧同盟諸国は、最終判断を盟主国であるアルビオン王国に一任しようと言う昔ながらの慣例に乗っ取る形で、最終決議を決める事にした。



 アルビオン王国としての返事を如何するのか?


 その決断に迷うアルビオン王国外務大臣たるレリカは、ユールッハ地方の情勢を慎重に見極めながらの決断を迫られて居た。


 多くの国家元首や政府首脳人に加え、官僚等が同行する外遊行動は、滅多に無い事でも有る。


 それ故に南に位置して居る帝国本土が攻撃して来るかも知れない状況下で、自国と同盟諸国らの隙と成りかねない事は避けねば為らなかった。



 だからレリカは、迷って居た。


 ローラーナ帝国とのギリギリの駆け引きをしながらの判断が、彼女には迫られて居るからである。


 

 そん中で、ある事件が起きた。遠く東方で歴史的な大きな戦いの嵐が起きたのだ。




 アースティア暦1000年・6月10日・午後13時17分頃・ユーラシナ大陸・ユールッハ地方・西方ユールッハ地方・アルビオン島・リユッセル北欧同盟勢力圏・盟主国家・アルビオン王国・アルビオン本島・イングラード地方・イングラード地方所属地方・ロンデニュウム地方・デムルズ川河口部・聖騎士王都ロンデニュウム市・キャメロッティーナ城麓付近・聖騎士王都ロンデニュウム市アルビオン王国政府官庁街・アルビオン王国外交省・アルビオン王国外務卿大臣・カデレイカ・ルィビィルドン・ガウェイン・マイホーク執務室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 


「何ですってっ!?ニホン海軍艦隊とローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊との間で、海戦が勃発したですってっ!?」


 突然の驚愕の一報に対して、思わず執務室の椅子から立ち上がるレリカ。


「はい、ガウェイン外務卿。今月のアースティア暦1000年・6月3日・午前7時30分。」


「東シベリナ地方・龍雲海沖の海域にて、ニホン海軍と同盟国である転移国家のアメリカ合衆国海軍艦隊から成る連合艦隊とローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊とアイアン・ブラッド・プリンセス。」


「血染めの鋼鉄姫将軍と呼ばれているヴァロニカ姫将軍が率いるドラグナー皇国軍・魔導空挺艦隊から成る連合艦隊が激突した模様です。」


「それで・・・・その結果は?」


 アイアン・ブラッド・プリンセス。血染めの鋼鉄姫将軍と呼ばれているヴァロニカの名を聞いてしまったレリカは、ニホン軍が太刀打ち出きる相手なのかと恐怖と緊張感いっぱいの心境の中で、恐る恐る戦いの結果を外交官僚に尋ねて見た。


 何せ、あの出鱈目な強さを誇るヴァロニカは、この遠く欧州にまでその名声は鳴り響いて居たからである。



「ニホン海軍艦隊に大きな被害は有りません。詳細は長くなるので、資料を後ほどご覧頂く事にするので、此処では省きますが。」


「ヴァロニカ姫将軍がニホン海軍艦隊の旗艦あかぎと言う鉄竜母艦に突撃を仕掛けたらしく、その時に出きた甲板への損傷が大きかったらしいとの事です。」


「そう・・・・・・はぁはぁはぁはぁ・・・・ふぅーーっ・・・・・」


 レリカは安堵の溜息を付きながら席に座り込んでしまう。ヴァロニカ姫将軍と言う名を聞いた為に、生きた心地がしなかったからでもある。


 その甲板の傷は激しい戦いの後などでは無く、ヴァロニカと偶然に現れたドジっ子系うっかりさんの親友のマーヤとのケンカの様な斬り合いで生じたしょうもない傷では在るが、海自と防衛省からすれば堪ったものでなかった。


 修理費に必要な金額は、実に数億円以上は掛かると見込まれ居るので、何所に請求をしたくても出来ないので、結局の所は、自腹を切るしか無いのである。


「ヴァロニカ姫将軍の名が出て来た時は、流石のニホン軍もダメかと思いましたわ。」


「旗艦のあかぎと言う鉄竜母艦は、今は母港であるクレ軍港にて、ドック入りして甲板の修理をして居るとか。少なくともあと1月くらいは、修理の為に出撃が出きないらしいです。」


「それで、此方に・・・・・ダバード・ロード王国・アルインランド州・州都・ベルクラネル市に来ると言う遠征ニホン艦隊は、何時に頃来る予定に成って居ますの?」


「はい。・・・・・・何事も無ければ、後2週間くらいを見て居る予定だと思われます。」


「何事も無ければですか・・・・・・・」


「本当に何事も無ければ、良いのですけれども・・・・・・」



 レリカはもう一波乱くらいの事が起こるのでは無いかと、外務卿としての直感で感じて居た。


 そして、その予感は間も無く勃発してしまうブラキュリオス湖紛争と言う形で耳にするのである。


 遠く離れたアルビオン王国に歴史の転換的な決断が迫られて様として居た。



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