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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第1章 戦乱の渦巻く異世界へ転移する平和国家日本
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外伝2話 混乱する転移国家たち 後編

アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月1日・午前11時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本国・関東地方・東京都・千代田区・霞が関・一丁目・農林水産省・農林水産省大臣室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 



 安元総理が混乱し始めた国内を如何にかしよう動き始めた丁度その頃、農水省では、特に大きな混乱はしては居なかったが、今後の国内情勢を鑑みて居る安元総理から、万が一の事態に備えて、食料の備蓄や配給統制の準備を命じらて居た。


 それと農水省内では、日本海側や九州沖に沖縄、それに小笠原沖で操業して居る漁船から奇妙な情報が寄せられて居た。


 今まで見た事も無い魚や生物。


 更には巨大な恐竜を思わせ、ファンタジー世界の定番的巨大生命体たる竜を見たと言う人や小笠原諸島近海どは、人魚の集団が小笠原諸島の母島近くを泳いで居たなんて話も有ったりして居る。


 また別の話として、シーサーペント・・・・・所謂、巨大な海蛇を見かけたと言う情報も寄せられたり、空飛ぶ帆船を見たなんて話も在った。


 一見、どれもこれも全く関係の無い話ばかりだが、農水省は漁船を扱う漁師に対して、日本本土からあまり離れない様にとの警告を兼ねた通達文を漁協組合を通じて、漁師達に向けて出して居た。


「ふう、疲れたあああぁぁぁーーーーっ!!しっかしなぁ・・・・こんなにも仕事量が多いのは珍しいなああぁぁぁ・・・・・・・・」


 どの省庁も忙しいのは当たり前なのだが、混乱のせいも在ってか、農林水産大臣である浪川大介は、普段の2倍は増えて居ると思わしき仕事や非常時体制への対応等で、朝からそれらの対応に追われた事でくたくたに疲れ果て居た。


「浪川大臣っ!次の案件ですが・・・・・・・」


「ふえええぇぇぇぇぇーーーっ?!ままままっ、またぁ?!もう勘弁してくれよ~っ!!!あっ!そうだっ!そろそろお昼の休憩にしないか?」


「それでしたら、何処かのお弁当か省内の食堂にでも・・・・・・・」


「行き付けのイタリアンじゃダメか?」


「大臣が行き付けのイタリアンレストランは銀座に在りますが、霞が関である此処からでも行けない距離では在りません。」


「ですが、幾らレストランが近くに在ると言っても、今の状況では無理ですよ。」


「一刻も早く、国内食料関係の事案を早急に纏めませんとっ!」


「えええ~っ!!少しくらい良いじゃないかあああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!」


「ですからっ!ダメですってっ!!」


「以前に、そう言って、わたし達が目を離した隙に、後でコッソリと脱け出して、散々安元さんに怒られてたじゃないですか?」


 浪川大介は、こんなアホな感じだが、ソコソコ有能な元イケメンタレントとして有名だった男である。


 国会議員に成ったのも、ノリと勢いに任せに過ぎなかったと言われていた。


 そんな彼が閣僚して居るのも、元タレントとしての顔を利用しての政権と与党の広告塔代わりでも有ったりするのだ。


 それと彼の親戚筋が国会議員や地方議員をして居たのも理由の一つである。


 大介が只を捏ねて居る其処へ、従兄弟の浪川大樹農水副大臣が、勢い良くドアを開けて入って来た。


「大介ええぇぇーっ!!とっと仕事終わらせるぞっ!!夜には総理官邸で閣議が待ってるからなってっ!何所に行こうとして居たんだっ?」


「何処って?昼飯にイタリアンに行こうと・・・・・・」


「そんな暇があるかあああぁぁぁーーーーーっ!!この野郎おおおぉぉぉーーーっ!!」


「お前がやり残した仕事はなっ!そのまま全部っ!俺がやる羽目に成るんだぞおおおぉぉぉぉーーーーーっ!!!」


「そんなこと言ったってなあああぁぁぁーーーーーっ!!こっちは朝から働き詰めなんだああぁぁぁーーーーーーっ!!!少しくらい休んだってえええぇぇぇぇーーーーーっ!!」


 実はこの二人は、同じ歳で親戚付き合いが家族ぐるみで有ったせいか、こんな風な取っ組み合いは日常的であった。


 それを眺めていた直近の官僚達は、二人の秘書達らと、ある事を話して居た。


「なぁ、前にこんな話を聞いた事が有るんだ。」


「どんな事だ?」


「ああ、確かテレビか雑誌で、ある事が学会で発表されたんだが、チーズとトマトに小麦を使った料理を食べ続けるとヘタレな性格に成るって話だ。」


「あははははっ!!そんな馬鹿な発表する学者が本当に居るのか?」


「まっ!それは流石にジョークだったらしいがな。」


 二人の秘書がそんな性質の悪い冗談を言って居る近くでは、その料理を良く口にする二人が争って居た。


「こっ、このっ!このこのっ!!!」


「この野郎おおぉぉぉーーーーーっ!!!」


「「「そんな事つて、本当に有るかもしれない・・・・・・」」」


 アホ二人を尻目に部下をして居る者達らは、とある学会でのジョークが本当かも知れないと思いつつ、不安を抱かずには居られなかったのであった。




 アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月1日・午前12時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本国・本州島・中国地方・広島県・呉市・海上自衛隊・呉地方総監部・呉基地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 一方の海上自衛隊呉地方総監部・呉基地では、防衛大臣の命令で災害派遣出動の一貫で、ヘリコプター搭載型護衛艦のひゅうが型護衛艦いせ・むらさめ型護衛艦いなづま・あぶくま型護衛艦せんだい等が、拠点母港を出港しようとして居た。


 他にも舞鶴基地では、はつゆき型護衛艦まつゆき・あさぎり型護衛艦あさぎり・しらね型護衛艦しらね。


 佐世保基地では、こんごう型護衛艦こんごう・ちょうかい。


 あさぎり型護衛艦あまぎりが、それぞれ出動するべく、母港での出港準備に入りつつある。


 はつゆき型護衛艦まつゆきは海自でも古参の護衛艦で、あかつき型護衛艦と交代する形で退役が決まって居た。


 同型のやまゆき、あさゆきと一緒に引退式が舞鶴基地で盛大に行われて居る最中の事である。


 その式典には、多数の同系艦とはるな型護衛艦が練習艦として最後のまで使われる予定の護衛艦達が一堂に集まる一大イベントで有ったが、防衛省は急遽、式典を中止し、訪れていた市民を地震直後の津波から守る為に港から出港したが、何も起こらず事無きを終えた。



 所が防衛省は、その後の指示で、今回の災害の発生に伴い派遣できる頭数が足りなくなる可能性が出たとして、急遽、一時的な現場復帰が決まってしまう。


 それらに続けて引退予定を計画されて居るしらね型護衛艦も、間も無く引退が決まって居たが・・・・・・これも引退予定を見合わせる事に成ったのだ。


 鈴置洋一等海佐は、間も無く出港に成るあさくら号救出に向かう護衛艦隊の司令官に選ばれて居た。


「汽笛・警報機試し方開始っ!」


 汽笛及び警報機の点検の為に警笛等を鳴らす。


 ブオオォォォぉーッと言う音が各艦から鳴り響き、その汽笛は呉港の全体に鳴り響いて居る。


「機関試運転よーいっ!警戒配置につけえええぇぇぇーーーーっ!!」


「機関試運転終わり、結果良好。」


「舵・通信異常なーしっ!!」


「周辺に接近するものなーしっ!!」


「出港30分前っ!」


「鈴置一佐、出港30分前に成りました。各艦っ!出港準備作業に入りますっ!」


 現在、出発準備中のいせを始めとする各護衛艦に指示を出して居るのは、副司令官の立場に在る古谷一吉二佐である。


 そして、護衛艦それぞれの航海科の海士長らが、全艦放送のマイクで、出港に関わる放送を流す。


「出港準備っ!!」


 警戒閉鎖は『警戒閉鎖』を行う。


 艦内閉鎖は『警戒閉鎖』と『非常閉鎖』があり、『警戒閉鎖』は通常航海時に事故が起きた場合に備える閉鎖で、まだNBC攻撃や通常型ミサイル等での攻撃による被弾や火災、浸水には備えて居ない状態である。


 よって通風口やウィングのハッチは閉じない。非常閉鎖は合戦準備が掛かると実施しなければいけない。


「艦内警戒閉鎖。前部員錨鎖つかめかたっ!」


 投錨し、海底に埋まっていたメインアンカーの巻き上げ作業が開始される。


 ガタガタと音を立てながら重い鉄鎖をウインチが巻き上げて行った。


 艦内では、暫くして報告が艦橋へと上がって来る


「艦内閉鎖のチェック終わり、不良箇所なし。」


 各艦の艦長らが一斉に次の指示を出した。


「航海当直番配置に付けえええぇぇぇぇーーーっ!!」


 指示を出している艦長らは腕時計を見つつ出港時間を待つ。


 錨の巻上げが終われば出港となる為、時間になるまでは途中で錨を止めれるのだ。



 そして、各艦の艦長の声がスピカーを通して響き渡る。


「出港3分前えええぇぇぇーーーっ!!ラッパよーいっ!!!」


 ラッパは若い航海科の海士が担当する。


 出港準備を終え、出港へと直結する出港用意と同時にラッパを吹奏するのは、旧海軍からの伝統である。


「出港一分前・・・・・・・」


「ラッパ用意よしっ!」


 ラッパ手がラッパを手に用意する。


 港には呉基地に所属する地方総監や整備士。


 更に遠くの岸壁では、出港しようとして居る護衛艦に乗り込む隊員達の家族が見送りに来ていた。


「出港よーいっ!」


 艦長の一言の声に、各艦のラッパ手が一斉に勢いよく、それで居て軽快に出港ラッパを吹奏した。



 そして、一斉に当直の各艦の海曹が全艦放送で叫んだ。


「出港よおおおぉぉぉぉーーーーーーいっ!!」


 ラッパ号令のラッパが鳴り響き、各艦の艦長が命じる。


「錨を上げええええええぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!!」


 甲板で錨の巻上げが再開し巨大なメインアンカーが船首に収まる。


「甲板片付けっ!」


「錨甲板よろしい。各艦共に分かれて通常航行を開始します、鈴置一佐。」


「よしっ!各艦出港。」


「了解、各艦しゅっこうおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!」


 汽笛を鳴らしつつ、3艦は無事に呉港を出発して行った。


 手の空いて居る者達と艦の操舵に関わりの少ない者達は、港に向って敬礼と帽子を振って、港へと駆け付け来た家族や海自関係者らに向かって、見送りの感謝と航海の無事を誓って出港して行った。


 護衛艦隊は、その日の夜に九州の長崎県の五島列島沖の西側で合流し、単従陣の艦隊陣形を取って進路を南西へと進んで行く。



 アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月1日・午前11時30分頃・アメリカ合衆国・ハワイ州・州都ホノルル市・アメリカ太平洋軍司令部基地内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 時空転移現象に由って、本国からの孤立した状態に遭っても、ハワイ等に艦隊や駐留軍が配置されて居るアメリカ軍は、混乱を来たしつつも、徐々に起きて居る異常事態の状況把握をしながら、次第に冷静を取り戻し、落ち着きを取り戻して来て居る。



 各艦隊と各駐留部隊らは、最寄の駐留地や基地へと集結しつつあった。


 2020年代から対中国に対する包囲網として、東南アジアの各地に米軍の基地を置いて居り、海軍の艦隊も定期的に各基地に訪れる様にして居た。


 それが今回は仇と成り、かなりの艦隊と陸空軍の部隊が異世界に転移して居た。


 アメリカ合衆国海軍のジョージ・バクーア海軍大将は、各地から集まって来た情報を分析し、それらを纏めつつ、これらの対策方針を定めるべく陸海空軍らの幹部と話して居た。


「それで合衆国本土との連絡が付かない理由は?」


「はっ!!恐らくは例の行方不明事件と同じ目に、我々が遭って居ると思われます。」


「やはりか?!まさかハワイにマリアナや東南アジア地域。その他の多くの国や島が一斉に転移するとはなぁ・・・・・・・」


「はい。つい先ほどの最新情報によりますと、日本が転移して来たと在日米軍・横須賀基地から連絡が有りました。」


「おおっ、日本がか?それは不幸な出来事だが、我らに取っては朗報とも言える。」


「これで様々な物の物資や食料に関する事や軍事関連の補給物資での調達問題の心配から開放されそうだ。」


 何せ、この世界には来てしまった米軍は200万近くで、ハワイの近くには、陸軍の基地が無人島に転移してたり、地球の東南アジアや中等地域などの各地の基地や軍港が装備と人員ごと此方に来ていた。



 これらの物資と兵を養うのは、並大抵ではない事である。


「引き続き情報の収集と日本政府との間で、全ての物資に関する交渉を早く進めて欲しいとハワイ州知事と在日米国大使に伝えてくれ。」


「各軍は集結地にて集まった後に待機。各責任者はハワイにて、今後の方針を本格的に決めて行きたいと伝えて欲しい。」


「了解しました。」


 かつて地球世界にて、最強であったアメリカ軍は、小さな地域のみ国土と不運にも転移に巻き込まれた五個の空母機動部隊の艦隊等が転移して来て居た。


 ある意味、此処の地域は、最強の軍備を誇る地域かも知れない。


 だが、それらを維持し続けられのかが、今後の課題であるのは明白だった。


 異世界へと転移してしまった最強の軍隊は、莫大な予算が無ければ存在できない張子の虎に成ってしまって居たのである。


 



 アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月1日・午前11時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・台湾島・現台湾共和国・近海付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 嘉義空港から第499戦術戦闘機連隊のF-16の一個中隊中の一個小隊が交代で台湾の西側の海域をE-2哨戒機共に警戒活動をしていた。



 F-16はE-2哨戒機の護衛も兼ねて居るのだ。



 台湾は第二次世界大戦後に大陸での覇権闘争に負けた国民党を率いる中華民国が逃げ延びた土地である。


 その後、大陸統治して居る彼の独裁政党からの圧力に長年の間悩まされて居たが、日本国と同じく時空転移に遭い異世界へと来ていた。


 まぁ、日本の近くだからと、序でと言う感じかなって事は否めないし、巻き来れたとでも言えるかも知れない。


 日本政府は沖縄の与那国島から台湾がある事を与那国の役場からも外務省の調査で、台湾への連絡で互いの無事の確認が取れ合って居たのである。


 台湾は大陸のあの人達が、この混乱に乗じて何か仕掛けて来るのでないかと軍を使って近隣を調査したが、解放軍を名乗る軍の戦闘機や艦船などは一つも無く。


 直に見付けられる筈の大陸南部が見当たらずに居た。


 何度かの調査を進める内に見た事も無い大陸が見つかり、見知らぬ国が存在する事も分かったのである。


 台湾の人々は、取り合えず独立国を名乗る事から始める事にした。


 元々独立国を名乗っては居たが、小うるさいかの独裁政党が居なく成ったとして、改めて独立を宣言し、大いに祝い喜びを叫んだのだった。


 台湾総統府は、新しい時代の到来が来たとして、国名を中華民国から台湾共和国へと国名を変更する事にした。


「独立万ばんざああああぁぁぁぁーーーーーいっ!!」


「とうとう自由に国家と名乗れるぞおおおおぉぉぉぉーーーーーーっ!!!」


 元々中華民国が大陸での内戦に敗れ、台湾へと逃げ延びた国民党の残党が統治して来た国家また準国家と見られている島だった。


 独立はして居たが、中国共産党の大陸での台頭と中華人民共和国の勢力と国力の増大と成った国際情勢から、各国の関係が薄れて行くなかで、独立国と言う地位が小さく成ってしまって居る。


 しかし、独立を邪魔する中華人民共和国は、この世界には居ない。


 だから堂々と国と名乗れる事に喜ぶ台湾国民達であった。


 しかし、事態は楽観視できるほど喜べない状況にあった。


 台湾総統府は、未知の異世界に居る事を調査中として居て、まだ、正式に国民には大きな発表を避けていた。


 台湾軍は航空隊を使っての哨戒活動を続けていた。



 燃料は日本を通じて、東南アジア地域のブルネイやマレーシアから引き続き輸入出きる様にして居る。



 F-16戦闘機小隊の隊長をして居る大尉は、警戒飛行中に見慣れぬ一団と遭遇した。


「んん?あれは何だ?」


「大尉殿、ひょっとして、アレは欧州や日本の創作で描かれて居るドラゴンでは?」


「馬鹿な事を言うなっ!確かにファンシーな国が大陸に在ると報告されているがドラゴンまで居る訳が無いだろう。」


「ですが、此方に近付いて来ますっ!」


 30メートル前後のドラゴンは、羽を大きく羽ばたかせて第499戦術戦闘機連隊の航空隊に近付いて来て居る。



 台湾空軍パイロットは、その背中に人影を見付けた。


「人影?」


「騎士ですよっ!それもかなりリアルな西洋甲冑に身を包んで居ますね。」


 竜騎士が方向転換して、台湾空軍の戦闘機小隊に向かって来た。


「此方に向かって来たな。」


 竜が口を大きく開けて火球を撃ち放って来た。


「目標っ!!発砲しようとして居ますっ!!大尉殿、どう致しますか?」


「おっと、危ない!?」


 部下への返答する暇も無く火球は次々と撃って来て居た。


「フレアを放って撤退する。」


「念の為に帰還コースは、少し遠回りするぞっ!!今は祖国を戦争状態にする訳には行かない。」


「完全成る独立を果たしたばかりだからな。」


「了解で有りますっ!」


 航空隊は竜騎士隊の攻撃をかわして、見事にクルリとターンを決めて撤退して行った。



 まだ、彼らの国は戦争が出きるほどの余裕は無いのである。


 この台湾は、後に異世界でも有数の工業国に成って行く。


 特に下請け工業産業を担う工業立国として発展して行く事に成るのだ。


 日本や世界の国々の下請け工場国として強かにだ。


 後世の歴史書に措いて、その姿は逞しい物が在ると言われる事に成る。


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