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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第11章 ブラキュリオス湖畔紛争 Ⅵ
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161話 移動要塞戦艦デストロイヤー再びっ!この泥沼な大紛争に、中二聖天使と雷帝の手で終止符をっ!13

アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前14時21分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城・セイジョン・ローグリア城各周辺及び第二防衛ライン・ナガシノ野戦陣地全域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 その同時刻、ナガシノ野戦陣地南側塹壕戦線の最前線に立って居るクリスとハンナ、それにアセリナ聖天使騎士隊。


 彼女達はエクスプロン・ランサーを構えて、エクスプロトンバスターを撃ち放とうしていた。

 


 最終決戦に向けての簡単な打ち合わせで、エリンとクリスの二人は、リナとハンナの護衛を何方にするかを決める為に、護衛対象の二人に選ばせてた。


 するとリナはエリンが良いと決めた為、クリスはハンナの護衛を受け持つに至ったのである。



「同志達よっ!槍を構えええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーっ!!!」


 ハンナが声高に同胞達に叫ぶっ!


「デストロイヤー砲が来ますっ!」



「ドラグシールドっ!」



 ハンナ達の近くの陣地を受け持ったユキカゼの隊は、必死でデストロイヤー砲を防いでいた。


「ええいっ!あのデカブツが邪魔だっ!」


「デストロイヤー砲の魔力出力を上げて吹き飛ばせっ!」


「大佐っ!そっ、そんな事をすれば、魔力炉が暴走しかねませんっ!」


「そんな事っ知った物かっ!殺らねば、こっちが殺れるんだぞっ!!」


「あの背後には、頭の可笑しな天使共が控えて居るのが、望遠鏡で見えて居るんだぞっ!」


「ずべこべ言わずにっ!!サッサとやるんだっ!!!」


「へっ、へいっ!!」


 切羽詰った上官に言われて、将兵らはデストロイヤー砲の魔力出力を最大まで上げて行く。


 そんな事をすれば、どうなるのか何て事は、ちょっと考えれば分かると思う。


 そう、お約束のオチで、一番に定番で、有名な動力炉の大暴走と言う馬鹿げた大騒動に成ると言うお約束が・・・・・・・・・・


「へえっ?」


「ちょっと、ちょっとっ!何なんだよこの魔力量は?」


「わああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」



 ユキカゼは、魔力出力を最大まで上げられたデストロイヤー砲の光線を喰らい、ドラグシールド事、丸でハンマーで殴られるかの様にして、吹き飛ばされてしまう。


「ユキカゼめっ!しくじりおったなっ!」



 エリンは、親友にして直近の部下であるユキカゼが破られた様子を空から見ていた。


 かなり離れていた為、フォローに入れなかった事を悔やんだらしい。


「痛たたっ!」


「平気か?」


「はい。あの程度なら・・・・・・」


「あっ、後ろは?」


「見てみろっ!」



 エリンに魔法念話通信で言われて、ユキカゼは立ち上がって振り返ると、1人の魔法騎士が魔法盾と強化魔法でハンナ達の盾と成って防いで居た。


「ハンナ達はっ!此処に入るみんなは、絶対にっ!やらせないっ!!」


「来いっ来いっ来いっ来いっ来いっ来いっ来いっ来いっ!」


「私はっ!!此処だあああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



 クリスはキッとデストロイヤー砲を睨んで言い放つ。



 すると何故か、その狙いが彼女の方へと向けられた。


「ふっ、こう言う時だけ、この馬鹿げた体質も満更でもない。」



「やるぞおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!」



 クリスは強化魔法と防護魔法を自身に最大まで掛け捲った。


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」



「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ハイ・リフレクターシールドっ!!最大出力で展開っ!うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」



「防げえええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」



「おおっ!」


「防いだっ!」


 後ろに居る頭の可笑しな聖天使達が、驚きの声を上げていた。



 クリスは丸で赤い龍の加護を受けたエロ少年が出でいる小説作品の如く、自分に対してブーストを掛け捲る。



「ハンナあああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!いっけえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!!」


 クリスは叫んだっ!



「くーーっくっくっ、見事だっ!我が友よっ!!」



「同志諸君っ!時は来れりっ!」


「彼の悪魔の如き移動大要塞を木っ端微塵に破壊せんっ!!」



 ハンナ達聖天使騎士隊は、一斉に呪文を唱え、魔力チャージを開始する。



「我れらが聖なる力の源泉たるマナよ、今こそ我が前に立ち塞がりし怨敵を滅さんが為に、その力を覚醒させ、その力を世界に示さんっ!!」


「これぞっ!!我がアセリアの天使たる者が森羅万象を操り、この世全ての歪みと悪を正し討ち果たすものなりっ!!」



 ハンナ達聖天使騎士隊が、エクスプロトンバスターを撃つべく、魔力をチャージしている中、その光輝く位置をデストロイヤー1号艦の艦橋からハッキリと見て取れているギンジェム大佐。


 彼は大慌てで叫ぶっ!


「もっと出力を上げんかっ!」


「たった1人の魔法騎士如きの防御魔法に、何時まで梃子摺って居るのだっ!」


「こっこれ以上、出力を上げたら、暴走所か、こっちが危ないですぜっ!」


「何でも良いから、やれったやるんだよっ!!!」



 魔法技師達によって、何とかデストロイヤー砲の出力の無理やりにアップさせて状態のパワーバランスが不安定だった。



 そんな状態を知恵と努力によって、見事にバランスは保たれて居た。


 そんな状態から更に、出力を上げてしまう命令を下すギンジェム大佐。


 デストロイヤー砲の真紅の光を放ってクリスを押し切り、彼女を魔導砲の閃光の中へと消し去ろうとして居た。



「ぐぐぐぬぬぬぬぬっ、ぐっぐっぐううぅぅっ、くっくく、くうううぅぅっ・・・・・・・」



「クリスっ!待っててっ!手伝うからっ!」


 其処へ、デストロイヤー1号艦を打ち倒して、手が空いたリナが、親友を手伝おうと心配して飛んで来ていた。


「リナっ!来るなっ!」


「えっ!何言ってのよっ!」


「此処で私が倒れたらっ!お前が居ないとこの戦に決着が付かないんだぞっ!!」


「あんた死ぬ気?」


「ふっ、あの誓いを立てた中で、私が一番に楽をして居るからな。」


 そう、クリスは仲間内で一番に楽な位置に居た事を後ろめたい思いをして居たらしい。


 ハンナは、リナの境遇知って居て、リナと行動を供にして居た。


 まぁ、彼女は、その境遇からボッチに成るのが、とても怖がって居る。


 紅葉に玩具と言う名のお友達にされた事によって、孤独を癒えたハンナは、もう二度と寂しい思いを絶対にしたくない言うのが本当の理由なのだが・・・・・・・・・・


 一方の紅葉は、何だかんだ言ってハンナを可愛がり、彼女との絆を一応、とても大事な関係と思って居るのだ。


 アリスは、マケッンジーの実家の家族の元から叔母の家に養子に出て居て、色々と苦労をして居る。


 紅葉は皇女としての気苦労が絶えないし、そのお転婆で頑固な性格が災いしてトラブルが多く苦労して居た。


 シェスカは実家の武装商戦艦隊の商会跡継ぎとして頑張って居る。



 アルビィは敵国に従属させられて居て、今一番に苦しい思いをして居る筈だ。


 クリスが可笑しな体質が有る割には、恵まれて居る立ち位置に居ると、自覚したのは、リナ達に再会してからだった。


 黙って居れば、少なくとも故郷が滅びる姿を見る前に天寿を全うくらい出きたかも知れない。



 だが、世界の歴史は、彼女に英雄に成れと求めていた。


 そして、その一歩と成る試練を世界は、今こそ彼女に与え試めそうとして居た。


「ばっ、ばっかじゃないのっ!!!あんたは何時も、そうやって、生真面目に生きようとするんだからっ!!」


リナは背後に回って、クリスに魔法障壁を掛けてやる。


「これで如何よっ?」


「ふっ、全く。お前は口の悪さは相変わらずだな。」


「その態度も、大きく膨らんだバストと同じく大きく成ったみたいだが・・・・・・・」


「そのネタ禁句だってえええぇぇぇーーーーのっ!!」


「ふっ(ありがとな)」



「へっ?なんか言った?」


「ばーかっ!」


「なっ、何よ?藪から棒にっ!」


「だが、お陰で楽に成った。」


「あっそ!なら良いじゃないっ!」


「出力上げるぞっ!」


「そう来なくっちゃっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」


「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」「ブーストっ!!」




 リナに防護を補助されたクリスは、デストロイヤー砲を防ぎ切ろうと、魔法障壁と防護魔法の出力をブーストで更にアップさせて行く。

 


「ハンナっ!モタモタして居ないで、とっとと早くさなさいよっ!」



 リナはハンナを急がせた。



「我の望む白き荒野なり、虚無の白き地平線なり、天の全てを白き白夜なりて、踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、踊れと力の本流なりっ!!」



「これこそが並ぶ事無きっ!!この世っ!!この世界に措いて最大の攻撃魔導砲っ!!!」



「待たせたなっ!我が友達よっ!」



「そして、魔の大要塞戦艦たる移動要塞戦艦デストロイヤーよっ!!」


「此れまでの行いを懺悔しっ!全て灰燼に滅せよっ!喰らえええぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!!エクスプロトンバスターーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



「「「「「「「エクスプロトンバスターーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」」」」」」」



 赤と白の入り混じった閃光が、エクスプロン・ランサーから撃ち放たれた。



「此れまでかっ、脱出するっ!」


「逃げろっ!逃げろっ!逃げろおおおぉぉぉーーーーーっ!!!」


「ひえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」


「急げっ!急げっ!急げ急げ急げえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!」


 デストロイヤー1号の殆んどの乗員は、我先にと逃げ出して居た。


 ギリギリまで居残っていたギンジェム大佐らの居る艦橋部分の後部には、魔導脱出艇が5艇と飛竜10頭と共に、寸での所で脱出して行くので有った。



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