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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第11章 ブラキュリオス湖畔紛争 Ⅵ
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150話 移動要塞戦艦デストロイヤー再びっ!この泥沼な大紛争に、中二聖天使と雷帝の手で終止符をっ!2

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前10時26分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・ レジェンダリア諸島東部・カントルナ島・カントルナ砦・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団・グリクス地方艦隊占領地・カントルナ砦・カントルナ砦軍港近くにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 奇怪な音共にトンでもない速さで、水上を走しる様にして突き進む謎の鋼鉄物体、それが突如として7つもの姿が現れたのだ。


「新種の怪異の化物の群れか?」


「いやっ!大砲らしき物が先端に付いて居るなっ!」


「恐らくはシベリナ連合各国が作り出した新型戦艦の類かも知れない。」


 高速で近付く謎の鋼鉄船と思わしき物は、近くに成るに連れて、その姿形がハッキリと見え始め、見張りの兵士達の目にもしっかりと見えて来ていた。


「だとしたら、あれを造ったのは、シベリナ連合の何所の国の軍船だよ?」


「判らない。だがアレは紛れもない敵だっ!!」


「直ぐに味方に報せるぞっ!直ぐにでも鐘を鳴らすんだっ!急げえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」


「分かった。」


 2人は近付いてくる謎の船を敵として仮定し、念の為に警報を鳴らす事にした。




カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!



 警報の為に設置された半鐘の鐘が、見張りをして居た兵士達が力一杯に叩き、辺り一帯に向かって力強く鳴り響く。



「敵襲っ!北西方向から高速で、近付いて来る謎の所属不明戦艦を発見っ!」



「第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!」


「第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!」


「第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!第一種警戒、警報発令っ!」


「総員っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置いいいいいぃぃぃぃぃーーーーーっ!」


「総員っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置いいいいいぃぃぃぃぃーーーーーっ!」


「総員っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置っ!戦闘配置いいいいいぃぃぃぃぃーーーーーっ!」




カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!





「敵か?」


「手薄なこの砦に奇襲か?」


「軍港の守備を固めろおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」


「急げええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」


「おいっ!直ぐに本軍のガミトフ中将閣下に、この事をお報せしろっ!」


「はいっ!」


 警報を知らせる半鐘の鐘の音を聞き、砦内の守備部隊は上へ下への大騒ぎ。


 そんな中で、冷静な判断で的確に指示を出している守備隊長は、軍港近くに有ったアルガス公国軍が軍港の司令所として使って居た、3階建ての建物内の屋上に上がり、現状把握の為に周囲を見渡す。


 彼が最初に真っ先にした事は、伝令をレジェンダリア諸島の本島であるセイジョン・ローグリア島へと攻め込んで居る味方本隊へと急ぎ行かせる事だった。


 危険が迫って居ると前線の本軍に、報せを出して置かないと、万が一に成った時に、グリクス地方軍団全体が大変な事に成るからだ。



カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!





 尚も警報の鐘は鳴り響く、守備隊長の眼下では守備隊の将兵達が忙しなく動いていた。



「隊長殿っ!軍港での配置と迎撃準備が整いましたっ!」


「良しっ!各艦と各砲座は任意で発砲しろっ!急げっ!」


「はっ!各迎撃砲台隊と各艦隊へ伝達っ!撃ち方はじめっ!」


 


 守備隊長の命令で、各艦と各砲座は攻撃を開始したが・・・・・・・・・



 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!

 

 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!



 砲撃後の一時の静けさと落下音が響く。


ヒュウウゥゥゥゥゥゥーーーーザバーンッ!!ザザッバーンッ!!ザザッバーンッ!!


ヒュウウゥゥゥゥゥゥーーーーザバーンッ!!ザザッバーンッ!!ザザッバーンッ!!


ヒュウウゥゥゥゥゥゥーーーーザバーンッ!!ザザッバーンッ!!ザザッバーンッ!!


ヒュウウゥゥゥゥゥゥーーーーザバーンッ!!ザザッバーンッ!!ザザッバーンッ!!




「なっ・・・何だとっ!?」


「我が軍の全大砲を発砲するも・・・・全弾命中せず・・・・・・」


「バカなっ!幾ら何でも早すぎるぞっ!」


 守備隊が先手を取って何百と言う砲弾を撃ち込んだが、何れの砲弾も、性能差による飛距離のせいで、届かない事や、はやぶさの船足が早過ぎてしまって居り、絶対に命中はしなかったりするのだった。


 

「敵船団は、二手に別れましたっ!」


「直ぐに第二攻撃を仕掛けろっ!」


「だめですっ!間に合いませんっ!敵船団2隊とも発砲っ!」


 二手に分かれたはやぶさ隊は、すぐさま砲塔をカントルナ砦に向ける。


 76ミリ単装速射砲の砲塔がウイィィィーンと音を立ててダンダンダンダンっ!!ダンダンダンダンっ!!ダンダンダンダンっ!!と、リズム良く砲撃音を立てて、砲撃を開始した。


「被害報告っ!」


「南北400有る砲台群っ!半分が使用不可能に成りましたっ!死傷者多数っ!」


「300艘有った帆船戦艦隊の内、50隻が撃沈されてしまいましたっ!!」


「敵艦隊は、直も攻撃をしつつ、軍港付近を周回航行を開始した模様ですっ!」


「くそっ!」


「ああっ!敵艦っ更に発砲っ!」


「次いで何かを射出しましたっ!」


「此方に向って来ますっ!」


「くそっ!退避いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーっっ!!」


「まっ、間に合いませんっ!」


「うわあああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」


 

 カントルナ砦軍港の司令所に居たグリクス地方軍団・カントルナ砦守備隊長等は、はやぶさ隊の76ミリ単装速射砲の砲撃と90式SSM発射機のミサイル攻撃を受けて、激しい爆発と共に塵と成って消え去ったのであった。




 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月20日・午前10時32分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・ レジェンダリア諸島東部・カントルナ島・カントルナ砦・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団・グリクス地方艦隊占領地・カントルナ砦付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!

 

 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!


 ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!ズドドーンッ!!





 

 カントルナ砦とカントルナ砦軍港からの砲撃音が鳴り響く。



そして、その数分後、今度は湖の方角から静かな発砲音が響き渡る。



カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!


カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!カンカンっ!!




 アルガス騎兵団がカントルナ島・カントルナ砦へと到着する寸前、砦の在る彼方から砲撃音が多数聞えて来た。



「ビダイン団長っ!あれをっ!」


「全軍っ!!止まれえええええぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」


 ビダイン団長の命で、ヒヒーンっ!!と、声上げた馬を一斉に停止をさせるアルガス騎兵団。


 

 ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


 ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


 ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


 ヒュウウウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!



 停止した騎兵団達の目の前で、カントルナ砦とカントルナ砦軍港の両基地から激しい砲撃に晒され、続いて90式SSMのミサイルが14発飛来して来た。



 ゴオオオオオォォォォォーーーーーーーッ・・・・・・・・・・ドッカーンッ!!



「おおっ!」


「これで周辺に居た、帝国将兵と兵器群の始末が出きましたな。」


「団長殿っ!石井殿から通信です。」


「何と言って来て居るのです?」


「はい。お伝えします。」


「『軍港付近と砦周辺の敵は、粗方片付いた。残りの始末を願う』だそうです。」


「了解した。騎兵団っ!!全軍っ抜刀っ!!」


 ビダイン団長の命令で、旗下に居る団員達が、鞘から剣を引き抜く者や使慣れた槍を掲げる者達は、団長に康応するかのようにして、愛用の武器を天に向かって掲げる。


「これより我が騎兵団は、カントルナ砦と軍港に突撃を敢行せんっ!」


「生き残りには容赦はするなっ!」


「目に付く相手は、誰であろうと切り捨てよっ!」


「弓騎兵は火矢の用意を。松明班と共に適当に付け火をしまくれっ!」


「門が開きました。」


「ヨシっ!突撃よーいっ!」


 如何やらグリクス地方軍団の守備隊の生き残り達は、はやぶさ艇の激しい砲撃に晒されて、溜まらず砦から飛び出して来た者達が居たらしい。


「急げええぇぇーーーっ!早く早くっ!おっお味方にっ!・・・・・ガミトフ中将閣下達に敵の奇襲の報せを届けるのだっ!」


「頼むぞっ!」


 その中を突如として、西洋風の甲冑に身を包んだ者達が30名ほど、門から飛び出して行く。


「むっ?まさか伝令か?」


「不味いですね。」


「第4と第5騎兵隊に命ず。あの伝令を1人残らず討ち取れっ!」


「残りは砦に突入するぞっ!掛かれえええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」


「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!!」」」」」」」



 カントルナ砦に突入するアルガス騎兵団。ドドドドドドッと蹄の音を立てて、騎兵団は突撃を開始した。


 

「蹄の音?」


「うわあぁっ!敵騎兵団だっ!」


「アルガス騎兵団が現れたぞっ!」


「くそっ!これでは後ろにも下がれんっ!」


「守備隊長殿は、戦死されたとの報も有るっ!」


「助かるには南へと逃げるか、本隊と合流するしか無いぞっ!」


 

 グリクス地方軍団のカントルナ砦守備隊の生き残りは、進退が窮まってしまった。


「軽傷者と負傷して居ない者達は、南のジャイアガル軍港基地か遠征軍本隊の何方か好きな方を選んで突き進めっ!」


「最早、この砦に篭るだけ無意味だっ!」


「それにこう成っては、悩む時間も指揮系統に準じた命令を出す上官も、この場には居ない。」



「各自各々の判断で逃げ延びろっ!!」



 とある比較的階級が上である下級士官が、陥落寸前の砦で最後の決断を各自に委ねる発言をした。


「それしか無いか・・・・・・・・」


「者共っ!!生きたければ、走れっ!走れっ!走れっ!走れえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」



 砦から散ってら逃げて行く、カントルナ砦守備隊の者達。


「逃がすなっ!」


「追え追えっ追えええええぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」


 

 アルガス騎兵団は更なる追撃戦をして行く。


 午前10時50分丁度、グリクス地方軍団・レジェンダリア諸島遠征軍に制圧占拠されていたカントルナ砦は、日シベ合同作戦軍の奇襲攻撃によって陥落し、全滅した。


 伝令を担った騎馬の者達は2人ほど、アルガス騎兵団の追撃を何とか振り切って生き残る。



 この報がガミトフの元に届くのは、伝令士官が本隊へと確実に伝える為に、遠回りをして逃げ延びた事で、もう少しだけ時間が掛かるのであった。 



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