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異世界の国々が驚いた異界国家日本は本当にすごーいデス~ネ。  作者: 伊達教宗
第10章 ブラキュリオス湖畔紛争 Ⅴ
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117話 イツクシマ作戦の行方 1

アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月7日・午後18時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・レジェンダリア諸島・レジェンダリア諸島西部・セイジョン・ローグリア島・セイジョン・ローグリア城にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 昨夜に決行された作戦計画を終えた日シベ合同作戦軍は、それぞれ昨晩の戦闘での疲れを癒すと、早めの夕食を終えて、決戦に向けての、今後の方針を決めるべく作戦会議を始める。


 セイジョン・ローグリア城の大会議室で陸海空自衛隊の幹部を始め、この戦いに参加する各国の将校も集まって来て居た。


 置鮎竜次郎一佐 ダバ派遣艦隊の司令とダバ派遣隊の司令官兼務。


 小沢司郎一佐 合流した事によりダバ派遣艦隊第二艦隊司令に成る。


 井上一彦一佐 ダバ派遣艦隊に出向しているダバ陸自派遣隊の司令官とダバ派遣隊総副司令兼務


 池田秀三空将補 空自派遣隊の特別司令官。



 神谷晶一佐  空自派遣隊の現場指揮官。



 三石琴実二佐 ダバ派遣艦隊第一艦隊司令。


 椎名ひかる三佐 ダバ派遣隊機甲科部隊・現場指揮官。


 ゼータ・ビダイン アルガス騎士団 第二騎士団 アルガス騎兵団の団長


 ダンブルド・アーシダ アルガス騎士団 第三騎士団 アルガス戦士兵団の団長


 ニュール・レイダー アルガス騎士団 第四騎士団 アルガス魔導師団の団長


 ファサリナ・ゲール アルガス騎士団 第五騎士団 魔法術治癒師団の団長



 エリノア・ドラグリア白龍大帝


 ユキカゼ・コーキン将軍  


 スミレイン・デコモリン少佐 アセリナ王国 東方地区第3聖天使騎士団の団長


 以上の日本国と反帝国同盟諸国を含めた錚々たる顔ぶれのメンバーが集まって居た。



 年長者にして、大帝と言う竜人族に措いて、皇帝の位に近い地位の座に付いて居るエリンが会議の調停議長役を買って出て居た。


 ブラキュリオス湖畔紛争の戦いに集結した日シベ合同作戦軍は、会議の前に本格的な戦いを行う為にも、総指揮官の指名を決める事とした。


 日本国と反帝国同盟諸国から成る各国政府や省庁と現場指揮官らは、予てからの話し合いでの調整を重ねた結果、グリクス地方軍団との決戦での日シベ合同軍の総司令官の席を置鮎一佐に任命する事に決まる。 


 これはダバ派遣隊の派遣が、決った前後から話し合われて居た臨時の相互安全保障協定に、基づいての取り決めであったからである。


 置鮎一佐は、会議の席でエリンに一礼すると、用意してあった正面のスクリーントーンに、プロジェクターを使いパソコンで描かれた絵図を写し出し、その絵図を用いて現在の状況を説明を始めた。


「えー、現在のグリクス地方軍団は、東方70キロ付近のカントルナ砦にて、全軍の部隊の再編制を行って居る最中であるとの報告が、偵察中のガイダル・タバ日統合隊基地所属のP-1哨戒機改から報告が入って居ます。」


 グリクス地方軍団の動きに付いての説明を終えて、自分の席に着くと、アルガス公国の騎兵団を率いるゼータ・ビダイン第二騎士団長。


 このブラキュリオス湖畔紛争の戦いに措いて、正式な辞令が発せられた形で、彼はレジェンダリア諸島へと派遣されて居る全アルガス公国軍の総司令官就任している。


 これはグリクス地方軍団が攻め掛かって来た場合、アルガス公国の単独で戦ったとする。


 その場合は、アルガス公国は撤退と言う選択しが無かった。


 その時点での指揮官はクリスと決められて居た。



 それが自衛隊の参戦が決まり、更にはドラグリア白龍大帝であるエリンの参戦の報が入るとアルガス公国軍・中央方面騎士団は、レジェンダリア諸島への本格的な参戦を決定し、同地を防衛する為、援軍の派遣を決定したのである。


 レジェンダリア諸島とその周辺地域のアルガス公国軍地方騎士団の後方支援に徹せよと命令を受けていたビダイン第二騎士団長。


 中央騎士団の決定を受けて4万人の騎士団の派遣の報せと、ブラキュリオス湖畔紛争でのアルガス公国軍騎士団の総司令官に任じられると言う事と成ったのである。


 また、アセリナ王国も、この戦の参戦を決める事に成った。


 アセリナ王国・東方地区第3聖天使騎士団の団長であるスミレイン・デコモリン少佐を中心とした、五千人の聖天使騎士団を派遣するに至ったのであった。


「先ずは、一連の戦いに措いて、初戦に勝ちを取れましたな。」



 アルガス公国軍騎士団の一同は頷く。


「今、俺の第三騎士団とレイダーの第四騎士団とで、セイジョン・ローグリア城の周囲をの守りを固め、東側地区に迎え撃つ為の防御陣地を増築造営して居る。」 


 アルガス戦士兵団を率いる強持ての顔つきと筋肉ムキムキな体つきを持つ巨漢であるアーシダ第三騎士団長と、クールな美男子であるアルガス魔導師団を率いるレイダー第四騎士団長。



 彼ら二人は、人海戦術と魔法を駆使して、グリクス地方軍団を迎え撃つべく、野戦陣地を構築して居た。


「ニホン国から提供して貰った400年ほど前に行われた二つの戦に関する資料。」


「オオサカ城とオオサカ近辺での攻城戦資料。(大坂冬の陣・夏の陣)」


「そして、ナガシノ戦争(日本名・長篠の戦)の資料に加え、地球世界の近代戦術と言う戦術をも加え、これらの資料を基にして、迎撃陣地の構築を急いで居ます。」



「我々も出きれば、近代戦術時の優れた防御力や銃戦術に特化した造りの函館の五稜郭の城をとも、考えたのですが。」


「セイジョン・ローグリア城とその周辺の建物配置と地形の状態を考えれば、我々の居た世界で言えば、中世時代くらいの大阪や長篠での戦いが参考資料として相応しいと考えました。」



 資料提供の経緯と決定した事情を井上一佐が説明した。


 何と自衛隊幹部らは、決戦での作戦で、セイジョン・ローグリア城をミニ大坂城と見立てて、同地に誘い込んだグリクス地方軍団を戦国時代の大阪や長篠での戦術を用いて、奴らを料理してやろうと言う物に成って居たのである。


 アリの群れの如く迫り来るグリクス地方軍団の大軍を相手に、この作戦は効果的と言えた。


 何せ、大阪冬の陣では、真田丸に立て籠り真田信繫(幸村)に対して、前田利常軍や井伊直孝軍等の徳川幕府の主力軍が、幸村の挑発に乗せられた挙句の果てにコテンパンにされ、前線の両軍を退かせる為に、援軍として向かった藤堂高虎軍も多大なる被害者を出して、酷い目に遭ったと言う話が有るのだ。



 それと同じ様な痛い目に遭うガミトフとオバム大佐らは、一体どんな事に成るのだろうか?


「確かに、見せて貰った資料からすれば、それが正しいてしょうな。」


「それに間も無く決戦と成るだろうから、そんなにも多くの時間は取れない。」


「大砲や銃に特化させてた防御を持った大きな野戦築城と成ると、更に時間を多く割かねば成らないので、突貫作業と成る今の状況下では流石に難しい。」


「其れに比べ、馬防柵に砦や塹壕と言った仕掛けだけ成らば、時間と技術面等で苦慮して居る我々でも十分な工事が可能だな。」


 ビダイン第二騎士団長とアーシダ第三騎士団長らは、資料から見えて来る自分達の力量範囲で、出きる仕事を良く理解して居る様である。



「城の防備に付いては、順調なのだろう?」


「それはアルガスの小僧共の手の者に、任せて置けば良い。」


「問題なのは、何時頃、敵が仕掛けて来るかだ。」


 エリンが、グリクス地方軍団の再侵攻の攻撃開始日時の日取りを気に掛けていた。


 すると井上一佐が、立ち上がり予想日時に付いて、自衛隊側の予想予測の見解を説明する。 


「目下の所、此方側の全ての準備が整うのに、一週間。」


「この戦いが始まるのと同時にアルガス公国軍の本隊が合流したのが二日前、それらを換算して、後5日ほど掛かります。」


「グリクス地方軍団の現在は、我々との戦いで総兵力の約3割強を失い。」


「再編制と傷病人や武器や物資の整理に追われて居ると各偵察隊からの報告が入って来ており、万が一の場合は敵への遅延作戦を決行し、決戦の時期を遅らせます。」


「全ては我々の掌の上の予定調和。これらが吉と出るか、凶と出るかですな。」


「勝率を確実にする為ーニーモ。奇襲、空襲、強襲と、この際デース、嫌がらせに成るのなら何でもヤリマショウ。」


 デコモリン少佐の目付きが怪しく光って居た。


 やはりこの人も、チョットだけ、マトモかなぁ~と思いきや、やっぱりこの人も生粋のアセリナ族の人だった様だ。


「傷病人に付いては、私、アルガス騎士団・第五騎士団長のゲール率いる魔法術治癒師団とニホンの自衛隊衛生科部隊が引き受けます。」


 魔法医療の専門部隊であるアルガス騎士団・魔法術治癒師団と自衛隊の衛生科部隊が医療態勢をと整えたバックアップ部隊として、共同で傷病人対して事に当たる体制を構築していた。


 魔法術治癒師団の所属団員が、応急処置と外科処置を終えた患者を治癒魔法で癒し、傷口や痛みを和らげる処置を主に行い。


 本格的な外科による処置が必要な場合は、後送されて来た患者を臨時病棟で自衛隊衛生科の医官が処置を担当する。


 其処でも無理な重傷者が出たのなら、ヘリで空輸搬送し、いずも型ヘリコプター搭載護衛艦かがやひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが等の医療設備で治療を受けさせる事に成って居る


 海自護衛艦の医療設備と陸海の衛生科隊員と医療道具が使える事で、その生存率がグッと上がり、更には魔法医療で傷の直りが早く成るのである。


 それでもダメなのなら、この最前線の戦地では、先ずは助からないだろう。


 その後も会議は、それぞれの立場と経験から来る提案や問題点などを洗い出して行く。


 何度も協議を重ねながら緊張した時間が流れて行った。


 何時攻めてくるのか?日シベ合同作戦軍内では、それだけが気掛かりなのであった。





 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月7日・午後15時10分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖・アルガス公国・レジェンダリア州・ レジェンダリア諸島東部・カントルナ島・カントルナ砦・ローラーナ帝国軍・グリクス地方軍団・グリクス地方艦隊占領地・カントルナ砦及び・仮設基地司令室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 話の時間を遡るが、同日の15時事である 



 この日、ガミトフは、カントルナ砦でオバム大佐らと仮設司令室内にて、レジェンダリア諸島に措ける今後の作戦方針を話し合って居た。


 オバム大佐は、昨晩での戦い終えて、半日ほど休息を取っ手からの会議への参加である。


「オバムよ、此度は手酷くやられたな。」


「はっ、敵が逃げるだけの撤退戦での戦いとは言え、有利である我が軍団が此処までの手酷く被害を被る等とは、帝国の歴史上初の事だと思われます。」


「我がグリクス地方軍団の総力を結集して搔き集めた40万もの軍勢。」


「その内、凡そ15万人の兵力が、シベリナ連合諸国軍とニホン国軍からなる連合軍に討ち取られたのです。」


「しかも、何の変哲もない逃げるだけが目的たる。只の撤退戦に措いてです。」


「ふむ。オバムよ、何れにしても、この度のレジェンダリア諸島での戦と言うのは、過去にも類を見ない激しい攻防戦に成る事だろう。」


「何せ、奴らは我が軍の約3割をたったの半日と言う時間だけで、討ち取ったのたがらな。」


「しかしながらガミトフ閣下、このまま戦を進めるのは危険やも知れません。」


 ちょび髭親父のジャーマン・ダニーガン中佐が心配点が有る様だった。


「ジャーマン中佐が心配なのは兵力不足か、それともドラグリアのロリババアの心配か?」


「戦況の都合の悪い報告を除かずに、敢えて答えて申し上げるのならば、その両方で有りますが、最もイレギュラーなのは、寧ろドラグリアのロリババアよりも、厄介なのは謎多き軍備を備えて居るニホン軍の方で有りましょう。」


「ふむ。ジャーマン中佐。貴公の見解で何か有れば、言ってみ見るが良い。」


「はっ!先ず始めに申し上げるの為らば、我が軍のこの戦に措いての損害での兵力不足。」


「これは此れまで通り、必要以上に気にする心配は無いかと。何せ、肝心のアルガス公国軍は、撤退を決めて居ると思われ、尚且つ、兵力は6千人前後に過ぎませぬ。」


「これでは、幾らニホン軍の兵器が質と能力で優秀であり、我々からすれば、イレギュラー的な存在で有ったとしても、その力は無限では無いでしょう。」


「それらの兵器は、何時かは矢玉と砲弾不足に陥り、燃料不足にも成る事から、最終的には稼動限界に達する筈です。」


「2つ目の懸念であるエリノア・ドラグリアですが、彼の御仁は、味方が一定以上の損害が出ると踏んだ場合は、全軍に撤退をさせる命令を発します。」


「其れに付いての証拠は、此れまでの戦の記録から、その傾向が色濃く出て居ます。」


 エリンは存外、自由放蕩で無茶な事をする自由人だが、情にも厚い所が有る。


 自分より若い命を大事にしたいが為に、このままでは勝利が見込めないと感じるか、そう判断すると大帝の名に置いて撤退せよと言うのである。



 各国の元首は年長者である彼女の言と考えに、一目を置いて居るので、素直に従うのだ。


 それも殿をエリン自身が引き受けてくれる事を彼女に感謝しながら・・・・・・・・・・・・



「ですが、これらの行動が全て欺瞞行動で、何らかの罠を張ろうとして居るので有れば、非常に危険だと言えます。」


「その最大理由は、エリノア・ドラグリア自身では無いのか?」


「はい。ニホン軍とエリノア・ドラグリアは、単体で手強い相手と言えます。」


「ですが、条件さえ整えば、奴らを撤退に追い込めると愚考を致します。」


「其れよりも危険な事が有り、気掛かりな未確認情報が有ります。」


「雷帝の魔導師と呼ばれ、我がローラーナ帝国を必要に付け狙う女魔導師リナ・ミーサガ・リンバースが、二ホン・シベリナ連合軍の戦列に居たとの情報が御座います。」


 グリクス地方軍団の幹部たるジャーマン・ダニーガン中佐は、この会議に措いて、斜め上の回答を述べてしまった。


 日シベ合同作戦軍が取ろうとして居る作戦の半分くらいは、言い当てて居たかも知れないが、最後の部分で間違えてしまって居た。



 これは実に惜しい。


 本当に惜しかった読みだった。


「その名は、噂話に措いて、偶に漏れ聞く者の名だな?」


「だがな、高が女魔導師が1人加わっただけで、ニホン軍やエリノア・ドラグリア以上に恐れる必要が有る者なのか?」


 ガミトフがリナを侮る様な発言をする。其処へ、オバム大佐も進言する。


「ガミトフ閣下、その女だけは侮っては成りませぬぞっ!」


「何?オバムよ。一体、如何したと言うのだ?」


 オバム大佐は真剣な表情で、リナに付いて調べが付き始めている情報をガミトフに報告する。


「グリクス第7要塞や我がグリクス地方軍団の本拠たるグリクス要塞、グリクス市、グリクス港。」


「グリクス地方軍団・帝国軍庁舎等を始め、此処数年の間の我が軍への損害を与え続けて来たのは、彼の小娘で有ります。」


「それに雷帝リナは、エリノア・ドラグリアの4番目の弟子にして、3人の姉弟子達によって、幼少期から英才教育を施され、その身を鍛えられて居るとの話が御座います。」


「その気に慣れは、3万人の人口を持つ都市を一撃で吹き飛ばすとか聞き及びます。彼の小娘めを決して、侮っては成りません。」


 それは姉達が暇つぶしと称し、遊び相手として、3人揃って妹を玩具にして遊んでいた・・・・いや、可愛がっていただけなんだけどなぁーっ・・・・・・・・・


 その序に紅葉達も巻き込まれて居たので、彼女達は姉達の事を天才と天災と言う事は、紙一重なんと言ったりする。



「うーむ・・・・・・・・・・」



 ガミトフは部下達の進言と見解に付いて、暫し考え込む。



「折角の二人の進言だ、わしもこのまま無理やりにでも攻めかかって勝ったとしも、占領地や在領地の統治に支障が出ては、元も子もない。」


「分かった。敵の更なる分析や情報収集に努め。」


「全軍の戦力を再編制し、兵達には暫く睨み合いと小競り合いに徹しさせ、そのリナとやらの小娘に対して、何らかの対抗策を考えよう。」


「それにわしなら、そのリナとやらに加え、頭の可笑しなアセリナの聖天使騎士団を加えると考えるぞっ!」


「おおっ!?流石はガミトフ閣下殿。」


「我らには、其処までの考えが及びませんでした。」


 ガミトフもまた、言い当てた事が当たっては居たが、半分正解と言う残念な事に成ってしまって居たりするのであった。


 この人も実に惜しいっ!


「良い、良い。こうして、お前達が真剣に考えて、わしに進言してくれたが故に、わしもこうした考えを思い付いたのだからな。」


「それでは当面は、防備に入りつつ、進軍体勢を整えると各軍団へと通達を致します。」


「頼むぞっ!」


「「はっ!!」」


 二人は会議を終え、ガミトフに向かって敬礼をしつつ、そのまま仮設司令室から退出する。


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