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76話 激闘!レジェンダリア諸島 カントルナ砦近郊上陸撤退戦 9

 アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月5日・午前9時45分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河中央流域地方・ブラキュリオス湖畔・アルガス公国・モンブラン州・ブラキュリオス湖東部河口付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



カントルナ砦付近への揚陸艦隊と揚陸部隊の編制


編成 第1艦隊


旗艦 ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが 

兵装  Mk41VLS(発展型シー・スパロー短SAM、アスロックSUM用) 1基(16セル) 20ミリCIWS 2基 3連装短魚雷発射管 2基 


艦載機 CH-47JA 輸送ヘリコプター 4機 220名 

    UH-1H 多用途ヘリコプター 4機 56名

    OH-1 観測ヘリコプター 2機 4名


あたご型護衛艦 あしがら 


兵装 Mk41VLS(スタンダードSAM、アスロックSUM) 2基

   (96セル)、90式SSM4連装発射筒2基、127ミリ単装砲1基

   20ミリCIWS2基、3連装短魚雷発射管2基 乗員310名


しらね型護衛艦 くらま


兵装 127ミリ単装砲2基、20ミリCIWS2基、シー・スパロー短SAM8連装発射機1基、アスロックSUM8連装発射機1基、3連装短魚雷発射管2基 SH-60J哨戒ヘリコプター1機、SH-60K哨戒ヘリコプター2機 乗員360名


あかつき型護衛艦 


護衛艦 しらつゆ


全長151.1m 幅17.4メートル 排水量4650トン。 


127ミリ砲塔 1基 20ミリCIWS2基 90式SSM4連装発射筒 2基


Mk41VSL(シー・スパロー短SAM、アスロックSUM) 1基(32セル) 3連装短距離魚雷発射管 2基 


航空機 SH-60J/K哨戒ヘリコプター1機 乗員176名


あぶくま型護衛艦 


護衛艦 ちくま 


護衛艦 とね


兵装 76ミリ単総砲1基、20ミリCIWS1基 ハープーンSSM4連装発射筒2基、 アスロックSUM8連装発射機1 3連装短魚雷発射管2基 乗員120名


はやぶさ型ミサイル艇 はやぶさ

           わかたか

           おおたか

           くまたか

           うみたか

           しらたか

           とんび (オリジナルのミサイル艇)


兵装 90式SSM連装発射筒2基、76ミリ単総砲1基

   12.7ミリ単装機銃2基 乗員21名 


第1揚陸艦隊 


旗艦 輸送艦 あつみ 

   輸送艦 もとぶ           

   輸送艦 ねむろ 

   87式自走機関砲 4両 82式指揮通信車 1両 100名

   16式機動戦闘車 4両 11式式装軌車回収車 1両100名

   87式偵察警戒車 4両 11式式装軌車回収車 1両 100名


第2揚陸艦隊


旗艦 揚陸護衛艦 つがる 

   輸送艦 みうら 

   輸送艦 おじか 

   輸送艦 さつま


 つがる型 10戦車 12両 31/2tトラック11両 

      軽装甲機動車12両  200名  


 みうら型 AAV7水陸両用車10両 200名

      96式装輪装甲車5両 89式装甲戦闘車5両 100名

      普通科部隊・200名 物資積載


第2艦隊 


総旗艦 いずも型ヘリコプター搭載護衛艦 かが


兵装 シーRAM近接防御SAM11連装発射機2基、20ミリCIWS 2基


艦載機 AH-64D戦闘ヘリコプター (アパッチ・ロングボウ) 7機 

    AH-1S戦闘ヘリコプター(コブラ) 7機 28名


こんごう型護衛艦 きりしま


兵装 Mk41VLS(スタンダードSAM、アスロックSUM)2基(96セル)   

   

   ハープーン SSM4連装発射筒2基、127ミリ単装砲1基


   20ミリCIWS2基、3連装短魚雷発射管2基 乗員300名


あかつき型護衛艦


護衛艦 しぐれ

 


全長151.1m 幅17.4メートル 排水量4650トン


 127ミリ砲塔 1基 20ミリCIWS2基 90式SSM4連装発射筒 2基


 Mk41VSL(シー・スパロー短SAM、アスロックSUM) 1基(32セル) 3連装短距離魚雷発射管 2基 


 航空機 SH-60J/K哨戒ヘリコプター1機 乗員176名。 



第3揚陸艦隊


旗艦 揚陸護衛艦 おしか

   揚陸護衛艦 おが 

   揚陸護衛艦 おもえ  

   揚陸護衛艦 まつまえ 


偵察用オートバイ 10台  200名 人型兵器 機兵運搬の為、無積載 


陸自隊員200名 人型兵器 機兵運搬の為、無積載


甲板にて高機動車10両駐車、120mm迫撃砲を10門のみ積載し、船内は予備運搬船として運用の為に無積載。


甲板にて87式自走機関砲4両と87式偵察警戒車4両と1/2トラック2両を駐車し、船内は予備運搬船として運用の為に無積載。


ひうち型多用途支援艦 


ひうち


すおう 


あまくさ


補給艦ましゅう型 ましゅう おうみ 



海洋観測艦しょうなん型 にちなん



南方方面警戒艦隊



第3艦隊



あかつき型護衛艦  



旗艦 護衛艦 あかつき

   護衛艦 ひびき

   護衛艦 いなずま

   護衛艦 すずかぜ



全長151.1m 幅17.4メートル 排水量4650トン


 127ミリ砲塔 1基 20ミリCIWS2基 90式SSM4連装発射筒 2基 


 Mk41VSL(シー・スパロー短SAM、アスロックSUM) 1基(32セル) 3連装短距離魚雷発射管 2基 



 航空機 SH-60J/K哨戒ヘリコプター1機 乗員176名。 



むらさめ型護衛艦 



護衛艦 いかづち


兵装 76ミリ単総砲1基、20ミリCIWS2基、90式SSM4連装発射筒2基

   Mk48VLS(発展型シー・スパロー短SAM) 1基

   Mk41VLS(アスロックSUM) 1基 (16セル)

   3連装短魚雷発射管2基 


   SH-60K哨戒ヘリコプター1機

   

   乗員165名 



うらが型掃海母艦 うらが



兵装 76ミリ単総砲1基 機雷敷設装置一式 乗員160名



「先ず、第一艦隊と第二艦隊がファン・ブランク市に向う。」


「同地のアルガス軍と合流し、出撃可能な兵と軍船と一緒に出発。」


「兵の一部は、輸送艦で運び、アルガス公国軍の軍船は、ひうち型多用途支援艦などを使って曳航する。」


「輸送艦と揚陸護衛艦は一斉に、この地図の地点、カントルナ砦から7キロ離れた岸辺に一気に上陸する。」


「多用途支援艦に曳航された軍船は、途中で艦隊から分離し、セイジョン・ローグリア城の在る港へと向って貰う。」


「この間に石井三佐には、東部のカントルナ砦の港に停泊する軍船に対して突撃しつつ、陽動を掛けて貰う。」


「陽動?」


「上陸には時間が掛かる。それに大中小と軍船が空と水上に数多くの埋め尽くされて居る事だろう。」


「小回りの利くはやぶさなら素早い動きで敵を翻弄しつつ、小型軍船と中型軍船に対して攻撃を仕掛けて欲しい。」


「大型軍船は、成るべく撃沈を避けてくれ。」


「それは、如何してですか?」


「撤退して貰う時に船が無いと捕虜に成ってしまう。」


「捕虜を多く捕って、これ等の面倒を看る余裕が、我々にもアルガス王国にも無いだろう。」


「それもそうですね。了解しました。」


「我々の本来の目的は、あくまでもダバード・ロード王国からの兵器と物資の受領と輸送だ。」


「それと同時に、本来の任務遂行の為には、この戦いで、帝国軍には大人しくなって貰う必要がある。」



「本作戦は、帝国の拠点を一支持的に南と追いやり、後退させるのが、この作戦での主目的だ。」


自衛隊が本気を出せば、大兵力を中心の帝国軍に対して撲滅をし得る事も容易であるが、現代戦に措いて、それはやり過ぎであると言われるだろう。


 かと言って、捕虜を多く捕らえれば、その後の事後処理に手間が掛かる。


「次に井上一佐の各ヘリ部隊は、砦に直接乗り込み、現地のアルガス軍の守備隊に撤退を伝え、同部隊が撤退する迄の間だけ砦を死守し、同時に砦内に爆薬を多数セット。」


「撤退をした後、ドローン等で敵が砦に多数入ったのを見計らって一斉爆破する。」


「指向性散弾も同時に仕掛け、敵に多大なる被害を更に与える。」


「撤退に手間取るなら守備隊の一部は、かがやひゅうがに来て貰っても構わない。」


「了解した。なるべく敵の攻勢を遅延させる。」


 井上一佐からは、次に上陸部隊の行動方針が言い渡される。


「揚陸を終えた陸自車両の各部隊は、部隊を3つに分け行軍を開始。」


「陸自第一部隊は、カントルナ砦。」


「カントルナ砦を包囲している帝国軍を奇襲し、この砦に篭城する部隊を援護し、速やかに撤退をさせる。」


「陸自第二部隊は、セイジョン・ローグリア城。」


「陸自第三部隊は、南方のセイローグ島・セイローグ聖堂砦に向かう。」



「このセイローグ島・セイローグ聖堂砦は、敵地から近いが前線と成り得る地域から遠い。」


「此処を拠点としてゲリラ作戦を展開し、敵の足止めを狙う。」



 説明が再び置鮎一佐に代わる。



「対戦車ヘリ各部隊は、二手に別れ、コブラ部隊をカントルナ砦に直行させ、アパッチ部隊を西回りに迎撃に向わせ、奇襲攻撃して貰う。」


「なお、自衛隊大陸派遣隊司令部の連絡次第だが、空自の航空隊も支援に来る予定だ。」


「海自の第一艦隊は、揚陸が終わ次第、カントルナ砦に向かい、敵艦隊と一時交戦する。」


「これも味方を撤退させる為の囮だ。」


「はやぶさ艇隊は、この時点で撤退し合流地点まで下がり燃料と弾薬の補給に入る。」



「第二艦隊のきりしまとしぐれは揚陸艦隊を護衛しつつ、必要に応じてミサイルの攻撃を出きる様にして置く。」



「此処までが作戦の第一段階。」



 井上一佐が作戦第二段階説明に入る。


「第二段階は、明日となる。」


「作戦通りなら、敵は砦を拠点に東からセイジョン・ローグリア城のある諸島の西寄りを目指して中央地域を通過するだろう。」


「陸自第二部隊は、塹壕を掘ってその場で翌日に備える。」


「AAV7水陸両用車、10式戦車、89式装甲戦闘車、16式機動戦闘車を除く各隊は迎撃体制を取る。」


「我が方はジリジリと後退しつつ、一旦城まで下がる。」


「各車両は、後を追われない様に城の西側まで後退。」


「オートバイとアルガスの騎馬兵を使い城下へと誘き寄せてゲリラ戦をしかけ、隠して置いた10式戦車、89式装甲戦闘車、16式機動戦闘車を後方に位置する竜兵器部隊へと強襲させる。」


「同時に87式偵察警戒車 軽装甲機動車で城下の外で詰まっている帝国軍を襲う。」


「敵は混乱し慌てて壊走し始めるだろう。」


「これで敵が撤退すれば良いが、もし態勢を整えた場合は、同地での平原での決戦も有り得るだろう。」


「その場合は、全総力を持って敵勢力を駆逐する。」


「第一艦隊は補給を済ませ、陸自の勝利が決定打となり次第、再びカントルナ砦付近へと進出し、本格的な攻勢に出る。」



「其れまでは、陸自で対処し辛い竜種に対しての支援準備態勢で、対処させて置く事と成る。」


「第三艦隊も同様だ。作戦の大まかな概要予定は、以上だ。」



「後は作戦指令書に従って作戦を遂行してくれ。」



「上手くすれば、支援艦隊と合流する事も考えては居るが、何時来るのかが分からない以上、現状での戦力で作戦を遂行する事を想定した作戦内容と成って居る。」



「最後に質問は?」


「はい。」


 リナが手を上げる。


「何だい、リナさん。」


「私達は?」


「ああ、君達は取り合えずは、このかがに乗っててくれ。」


「それと土属性の魔法は使えるかな?」


「地割れを起したりする攻撃魔法と陣地造形の魔法が有るけど・・・・・・・・・」


「じゃ造形の方で、塹壕と言う身を隠す溝を掘るのを手伝ってくれれば助かる。」


「分かったわ。」


「我は我は?」


頭の可笑しな集団は、ハンナを筆頭に出番は無いかと目を輝かせて聞いて来た。


 彼はアセリナの聖天使騎士の武装が槍型の魔導砲と腰に下げてるサーベル呑みと聞いて居た。


 そのエクスプロン・ランサーとは、何かと瑞樹や千棘に聞いて見ると、一発撃ったら、魔力切れを起して倒れる者が大半と成ると言う、全く以って、ある意味使えない武装である事が分かった。


 戦艦や要塞、都市攻撃や集団に効果が有っても、白兵戦や激しい局地戦等の戦場では、一回しか使えないと言うなら話に成らないの代物であるのだった。


「えーっと・・・・・・・・・」


置鮎一佐はチラリと自衛隊の部下の面々に目をやり、ある意味使えないこの聖天使騎士達の使い所のアイディアを無言で求めた。


 しかし、どいつもこいつも、無言で首を横に振って居た。


 こんな連中は、例えオタクで有っても、いや、クズとかカスとかクソとか呼ばれて居るほどの主人公でもない限り使えない。



 いや、使おうとはしないだろう。


 この話を聞いた自衛隊側は、良くもまあ、こんな国家と種族が今日まで生き残って来たなぁと不思議に思って居た。



「出番は無いのか?」



「ううっ・・・・・・・」



 ハンナは置鮎一佐に潤んだ瞳で迫って来る。



「無いの?」


「うーむ。うーん・・・くっ・・・・・・・・」


 段々とハンナの目が泣きが入りそうになる


「ううっ・・・・・・・・」



「あなた達は・・・・秘密部隊です。」


「其れなので、おいそれと最前線には出せません。」


「使い時は皆さんを良く使えそうな家の雑用じゃなかった。高見大臣と相談の上で決めたいと思います。」


「何せ少人数の秘密部隊ですので、何か有ったら、色々お互いに都合が良くないですし・・・・・・・・・・」


 苦しい、苦しい、苦しすぎる。


 非常に苦しい逃げ口上であった。



 此処で置鮎一佐は、この頭の可笑しな連中の問題を竜史に丸投げをしたのである。


(どうせ連絡を入れるんだ。)



(強力な魔導砲を一回しか使えない集団の扱いのネタくらい。彼なら出せるだろう。)


(流石の俺でや自衛官幹部であっても、ネタ魔法しか使えん連中の使い処なんぞ思い付かんし、知らんっ!!)


(彼も少しは、こう言う時くらいは、苦労して貰わないとな。)



 一つだけ言って置きたいが、アセリナの人々の頭の可笑しな具合は、人それぞれである。



 この艦に居るアセリナ人達は、ハンナの様な中二病を患う人ばかりでない事を付け加えて置く。


 ・・・・でもノリと勢いな人達なんだけね。


「秘密部隊、秘密部隊か・・・くくくく、くくく・・・(ひっ、ひっ秘密部隊!何かカッコいいぞっ!!。そうか、そうか、いざと言う場面で活躍するのだな。)」


「ぐふっ、ぐふふっ、ぐへへへへっ!!」


この頭の可笑しな小娘は、置鮎一佐の苦し紛れの一言を喜び、自分達が大活躍する姿を妄想の中で酔い痴れて居たりするのである。


 会議は、一先ず閉会となり、作戦開始に向けて、それぞれの持ち場へと戻るのであった。


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