アースティア大戦史・歴史紀行・第36回
ブラキュリオス湖畔紛争・・・・・・・・それは、アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月5日・午前9時45分に、置鮎竜次郎一佐が指揮を執って居る西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊が、ダバード・ロード王国へと向かう途上で、ガミトフ・バイマン中将が率いるローラーナ帝国・グリクス地方軍団と激突した戦いの事を指して居ます。
両軍が激突したのは、ダバ派遣艦隊が、グリクス地方軍団によるアルガス公国・レジェンダリア諸島侵攻の気配を見せた事から、帰国の帰り道でもあるブラキュリオス湖航路の安全確保を目的とした迎撃作戦を展開する事を決断した為に巻き起こったアルガス公国・レジェンダリア諸島の攻防戦でした。
この戦いに措いて、置鮎竜次郎一佐を司令官とする日本国・アルガス公国・ドラグリア白龍大帝国・アセリナ王国から成る合同作戦軍である日シベ合同作戦軍とガミトフ・バイマン中将が率いるローラーナ帝国・グリクス地方軍団とが、本格的な戦争へと突入し、激突した最初戦いとして知られて居ます。
この戦いでの別の戦線では、ダバード・ロード王国も参戦して居り、自国領近くのローラーナ帝国軍の要塞や基地。
砦や見張り陣地と言った要地を撃破しつつ、敵の備蓄倉庫を襲って、物資や資金調達をしつつ、陽動作戦を展開し、遠方から同盟諸国を支援に踏み切ったのは、当時のダバード・ロード王国女王であった、アーヤ・シュチュ―ド女王の英断と決断力であったと言われて居ます。
この戦い結果、ガミトフ・バイマン中将が率いるローラーナ帝国・グリクス地方軍団の総兵力の9話8分を失った壊滅的な敗戦と成った事により、グリクス地方内陸部へと撤退する事に成りました。
その緒戦の戦いであるマルダ平原の戦いで、ブラキュリオス湖畔紛争の戦いの火蓋が切って落とされたと言われて居ます。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月日・午前4時30分頃に開始された、アルガス公国・レジェンダリア諸島の攻防戦でした。
緒戦であるレジェンダリア諸島 カントルナ砦近郊上陸撤退戦と同じく激しい攻防戦であったとの供述書と映像記録が残って居り、アースティア世界大戦末期の戦史を知る貴重な映像記録としも知られて居り、歴史学者たちが様々な視点から議論が白熱するエピソードの一つと成って居ます。
この戦には、偶々付近に居た ローラーナ帝国に誘拐されて、行方不明に成って居た姉であるレナ・ミーサガ・リンバースの足跡を辿る目的にで、各地のローラーナ帝国軍を襲って居た紅花園の誓いの一人であるリナ・ミーサガ・リンバース。
アルガス皇国軍のクリスティーナ・マケッンジー。
頭の可笑しなよ放浪のアセリナ族人であるハンナ・リリロッカ・ヨシカーナと言った面々が出そろい、アースティア世界大戦末期の英雄譚物語の初期名場面とも言えるエピソードが此処から始まったと言えます。
三人は偶々合流し、この戦いに参加する事に成ります。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月5日・午後16時00分頃の事です。
この日、夕方にアルガス公国軍と日本国自衛隊との会議が、アナハインム城内の大会議室にて召集されました。
アルガス公国軍の最近の偵察で得た情報は、以下の通りと成って居る
空挺戦艦20隻 空挺竜母艦20隻 空挺重巡洋艦15隻 空挺巡洋艦30隻 空挺駆逐艦60隻 空挺帆船戦艦が200 魔導陸上戦艦30隻 魔導陸上揚陸艦50隻、帆船戦艦300 帆船輸送艦500
グリクス地方軍団側の全兵力は、凡そ40万人程度と成って居たと有ります。
そして、グリクス地方軍団と帝国軍をこれまで阻んでいたのはブラキュリオス湖と言う湖の広さであり、船が中々揃わなかった事に有りました。
そんなグリクス地方軍団を相手にする事に成った置鮎一佐は、グリクス地方軍団と戦う為に、一計を案じた策を披露します。
「これから説明をする作戦と言うのが、有体に言えば、敵側に侵攻作戦を遅らせる為に、奇襲による遅滞遅延作戦ですね。」
「まぁ、陽動作戦も兼ねて居ますが。」
「それが、妥当でしょう。」
「具体的には、如何するの?」
クリスも賛同し、リナがその内容に乗り気で居た。
その手の戦いは、彼女の十八番だからだ。
「はい、護衛艦きりしまとヘリコプター搭載護衛艦いずも、ひゅうがを中心とした護衛艦隊の一隊と、艦内に持って来て居る全てのヘリコプター使用した少数精鋭部隊を編成し、奇襲部隊として、敵地へと奇襲します。」
「ヘリコプター搭載護衛艦・・・・・と言うと、あの水上基地とも言える大きな鉄船を用いて、帝国側陣地へと攻勢を掛けると言うのですか?」
「その通り、闇夜に紛れ、神速を以てして、神出鬼没に敵地への攻撃する。」
「そして、護衛艦きりしまはイージスシステムと言う監視装置を持って居ますので、敵側の動きは逐一分かりますし、護衛艦に配備されて居る偵察専用のヘリも出撃しますので、攻守に万全を期した体制での奇襲作成に成ります。」
「如何でしょうか、お二人とも?」
「決行は?」とリナは、途轍もなく真剣な眼差しで聞き返します。
「準備が整い次第、今夜にでも。」と置鮎一佐は、直ぐ答えました。
アルガス公国軍側の指揮官クラスの騎士達を中心に周囲はざわつきます。
「面白いですね。その奇襲作戦、是非ともやりましょう。」
クリスの一言で、アルガス公国軍側は、この作戦への参加と決行を決断する。
置鮎一佐の作戦とは、護衛艦きりしまとヘリコプター搭載護衛艦いずも、ひゅうがと搭載されて居る陸自海自の全ヘリ部隊を用いた奇襲作戦でした。
この場に居た両者は、一致団結してダバ支援艦隊の到着するまでの間、奇襲攻撃によるゲリラ作戦を決行する事と成ったのでした。
後の歴史では、この戦いの事をレジェンダリア諸島・カントルナ砦近郊上陸撤退戦と呼ばれ、置鮎一佐が提案した作戦の事をグリクス地方奇襲作戦または、グリクス地方奇襲戦と呼称されて居る。
グリクス地方奇襲作戦・グリクス地方奇襲戦
置鮎竜次郎一佐が指揮を執って居る西方面海自派遣艦隊・通称・ダバード・ロード王国派遣艦隊・略称名・ダバ派遣艦隊が、40万人ものグリクス地方軍団と言う大軍を相手に有利に戦うべく考案した奇襲攻撃作戦のこと。
グリクス要塞近くに展開して居た補給部隊や移動部隊に加えて、複数の砦や中規模の要塞を開戦前に殆んど叩いてしまおうと言う物である。
この戦いで初戦に必要な兵力や補給物資や資金を失ったガミトフ・バイマン中将とローラーナ帝国・グリクス地方軍団は、更なる無理を強いられ、ブラキュリオス湖畔紛争を戦わねばならなくなったと言う。
アルガス公国・モンブラン州・モンブラン州都・ファン・ブランク市
ブラキュリオス湖の軍事拠点であるレジェンダリア州との連絡港でもあり、モンブラン州の州都であもある軍事拠点と貿易港として栄えているアルガス公国西側の重要な拠点都市。
アースティア世界大戦後は、パイプ・ライン大河の中継港の一つとして、東西線貿易の要の一つとして、栄えてつつ、東西南北の繋がる鉄道網のユーラシナ大陸間鉄道のシベリナ鉄道・シベリナ中央地方線が通るターミナル駅が置かれ、南へは地下トンネルでユーラシナ大陸南部へと向かえる様に成った。
アルガス公国・モンブラン州・モンブラン州都・ファン・ブランク市への歩き方。
近隣諸国から航空便で2時間。鉄道で3時間。水上船・陸上船で5時間。バスなどの自動車事故で4時間。
アルガス公国軍・駐屯居城要塞・アナハインム城
アースティア世界大戦以前からあるアルガス公国・モンブラン州を守る居城の事で、公国政府直轄領の一つとして、公国軍幹部が守りに付いて居る。
ブラキュリオス湖畔紛争では、作戦会議とアルガス公国本土とレジェンダリア州との連絡と補給物資の保管拠点として使われて居た。
アースティア世界大戦後は、アルガス公国軍の拠点がブラキュリオス湖のレジェンダリア州・レジェンダリア諸島に移転した為、戦後復興改革の拠点としてアナハインム城は、ファン・ブランク市の市役所として使われた。
しかしながら、30年後に近代化都市を造るべく、新市街地が増設される事に成り、ファン・ブランク市役所は、アナハインム城から移転され、未来世界ではアナハインム城・アースティア世界大戦記念博物館と成って居る。
主な展示物は、ブラキュリオス湖畔紛争とそれ以前の歴史を紹介するものに成って居るが、ブラキュリオス湖畔紛争の模型展示を交えた、生映像の紹介展示は、毎年数万人もの観光客に大好評だと言う。
アナハインム城・アースティア世界大戦記念博物館への歩き方。
ファン・ブランク市駅から、旧市街地に最寄りの交通機関で15分。徒歩で30分。
近隣諸国から航空便で2時間。鉄道で3時間。水上船・陸上船で5時間。バスなどの自動車事故で4時間。




