6.ウサギのお出迎え
読んでくださりありがとうございます♪
質問などお待ちしております♪
………
……
うぅ……目が……
眩しかった……!
「勇者様、ようこそイーラバードラへ」
急に、低い声が響いた。
何故かはわかんないけど、聞いてるだけで安心できた。
あたしは目の前のものを見て唖然とした。
……ナンカウサギガイルンデスケド……。
他の皆も、慣れてきた目を開けて、目の前の声の発生源を見て呆然としたらしい。そりゃそうだ。
「……だ。……そして、ここがノルス王国の神殿だ」
そんな雰囲気はお構いなしとばかりに話を続けようとする白い、目の上に古傷がある、二足歩行してるウサギ。
……ファンタジーは何でもありなんだね♪
……じゃなくて!
お巡りさん! 誘拐です! 誘拐されました!
「失礼ですが貴方は? そして、今は皆、混乱してると思います。出来れば簡単な説明だけでもお願いします」
冷静なリーダー君が代表で言った。
勇気あるね……
あぁ、現実に引き戻される……。
も少し現実逃避したかったな。
「あぁ、失礼した。俺はライア・グリゴリド。お前達の教育係をすることになっている。よろしく頼む」
ふわふわのウサギから放たれる、低い声……
そうかぁ、これは夢だぁ……寝るか……
「いきなり呼んでしまってすまない。今日1日は部屋で心を落ち着けてくれ。詳しい話は明日、ということでいいだろうか……」
「お心遣い、感謝いたします。では、早速お言葉に甘えさせていただきます」
もう、リーダー君に任せよっと……
皆もそうなのか、誰一人反対は居なかった